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惰眠のブログ一覧

2002年09月01日 イイね!

直しましょうよ…

直しましょうよ…写真の説明書きは、MRY(マツダR&Dセンター横浜)所蔵のルーチェ・ロータリークーペのサイドブレーキのところに貼られていたもの。レストアをこつこつやっていると聞いていたが、まずこれを直すのが先決ではないだろうか。
幾ら、よく状況のわかっている関係者以外は動かさないと言っても、これは怖すぎる。
Posted at 2002/09/02 02:49:02 | コメント(1) | 日本の車 | 日記
2002年09月01日 イイね!

新型デミオの説明会

新型デミオの説明会前回のアテンザで病み付きになったか、ついついデミオの説明会にも足を運んでしまった。販売店で見たり乗ったりするのも面白いが、商品開発を行なった人たちの話を直接聞くのは、もっと面白い。今回は、主催者側の発表によると観客動員は約100人。説明を行なう会議室は満員となった。

 それにしても今度のデミオは随分大きくなったのだが、開発主査の話によると衝突安全、居住空間の拡大あたりが一番大きな理由だと言う。時代の要請と言うのはシビアなものだ。小さい車が存在する環境は日に日に厳しくなっている。

 衝突安全で思い出したのだが、ボンネット中央が脇より一段、高くなっている造型。マツダで言えば先に市場に出たアテンザでもやっているし、トヨタやホンダなど他社でも採用しているモチーフが、実はデザインの流行ではなく、安全基準の制約によるものだということを初めて知った。対歩行者の事故を起こした際に歩行者を保護するため、だという。

 つまり、「当事者・甲」の車に跳ねられた「当事者・乙」がボンネットに頭を打った時、この高さが薄いと硬いエンジン(カムカバー)に直撃されて負傷の程度が大きくなる。そこで今の規制では、ボンネットの表面はエンジンルーム内の硬いものから最低60ミリのクリアランスを置かないといけないそうなのだ。
 かと言って、単純にボンネットの高さだけをかさ上げすると全然スポーティーにならないので、フェンダー近辺では高さを抑え、フロントピラーから続く稜線を一段高くしたままボンネット中央に伸ばす手法を採用しているらしい。

 したがって、僕らのユーノス500などのように低いエンジンフードを持ち、直下にエンジンがあるデザインは、残念ながら今後は事実上生まれえないということだ。余談ながらデミオのデザインをやったデザイナー氏は最近、「今が最後のチャンス」とユーノス500を中古で購入したのだと言う。

 デミオの話に戻ると、Cozyに設定されたキャンバストップは当初、騒音や汚れやすさなどが理由で採用しないはずだったが、主査自身がどうしてもラインナップに入れたくて、東京ドームの表皮と同じ素材を使ったトップを使うことで計画を「ごり押し」したとか、やっているうちに自分用のカスタムバージョンが欲しくなって、公式のプロジェクトには存在しない豪華版のイメージを重役会資料に紛れ込ませOKを取り付けてしまった(スーパーコージー)などの裏話を聞かせてもらった。
 自分が買いたい車を作るなんて、車好きにはちょっとしたロマンだし、「俺が欲しいのはこういうクルマだ」との思いを込めて作られた車と言うのは、何か心掻き立てるものがある。

 さて、写真のオレンジのデミオだが、ボンネットを開けたら「19号車」と書かれたガムテープが中に貼り付けてあった。まさか量産試作車?しかもよくみると、エンジンルーム全体がなんだか薄汚れ、ナットなど一部の部品が白く粉を吹いて腐食し始めている。どうやら試乗かテストでいじめられた個体らしい。

 それにしても金属部品が腐食し始めているなんて、海水でもかぶったのだろうか。そう疑問に思って聞いたところ、腐食の原因は確かに塩分なのだが、これ、ソルトレークの塩だと言う。つまり、TVCMでズームズーム言いながら走っているデミオそのものだったのだ。もちろん、量産試作車で本格的量産車ではない。なんだか、テレビでしか見たことのない有名人がいきなり目の前に現れた感じだった。

 マツダの伝統の話も一つ思い出した。車を作る時にどちらを大事にするか。「カタログ・アピール」か「目に見えない部分の改善」か。後者を取るのがマツダの伝統らしい。
 デミオで言えば、とかく評判の悪い10・15モード燃費。主査は語る。「これを上げるためのテクニックはいくつもあった。例えば、タイヤの指定空気圧を2.4くらいにしてパンパンに張らせる。そうすれば転がり抵抗が少なくなって燃費は向上する。」

 では、何故判っているのにやらなかったのか。「タイヤをもっと使いたかったからです。空気圧を上げたタイヤだと、曲がった時にすぐ鳴いたり踏ん張らなかったりする。マツダのクルマである以上、走らせたときの安心感や安定感を犠牲にすることはしたくなかった」。
 エアコンをかけるなどの実際の運転状況下では、リッター19キロのカタログ数値を謳う競合某車と大差ないとしつつも、ユーザーがクルマを選択する時に大きな目安となるカタログ・アピールを敢えて棄ててまで「こういうクルマにしたい」との意志に殉ずる(殉じてはいけないが)不器用さ。いやあ、侠気だねえ。サムライだ。
 こういう実直さが、消費者のもとに届かないのはマツダにとって悲劇ではないかとさえ僕は思う。

 ところで試乗した時に無性に気になったCMのキャッチコピー、「ロードスターのハンドリングを云々」だが、やはりマツダ内部の発案ではないことが判った。広告代理店のアイディアだそうだ。
 開発関係者の一人は、個人的な感想だと言うことを強調した上で次のように述べた。「あまりあのCMやって欲しくないんですよ。ロードスターとデミオは、目指すものも楽しさの質も全然違う車なんですから」と。
 僕も言いたい。「代理店担当者さま。せめて自分の担当する商品、少しくらいは試してからコピーを考えてください」と。
Posted at 2002/09/02 02:24:27 | コメント(0) | 日本の車 | 日記

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「フェアレデーって本当に呼ばれてたの? http://cvw.jp/b/9433/47108671/
何シテル?   07/24 21:51
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