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ゼロヨン兄の愛車 [マツダ ユーノスロードスター]

ロードスター限定車名鑑 ④ NC編

投稿日 : 2009年10月04日
1
■限定車名/3rdジェネレーションリミテッド
■生産期間/2005年7月1日〜9月27日
■公称限定台数/500台
■実生産台数/355台
 ベロシティレッドマイカ/211台 
 ギャラクシーグレー/95台
 マーブルホワイト/49台

3代目になったロードスターの発表と同時に発売されたNC最初の限定車。全世界3500台が予定され、北米(750台)、ドイツ(505台)に次いで日本は3番目に多い500台の予定でした。しかし日本仕様の実売台数を確認したところ、355台に止まっており、総生産台数3500台には達していない可能性があります。

ベース車がRSのため、トランスミッションは6MTのみ、ダンパーはビルシュタインが標準装備となります。記念モデルに相応しく特別仕様のパーツが満載です。エクステリアでは「ベロシティレッドマイカ」の特別色と、Aピラー周りやドアハンドルにクロームパーツが装着され、17インチの専用デザインアルミホイールを採用。室内は本革シートとドアトリムが赤色とされ、インパネにはシルバー塗装のパネルが装備されました。センターコンソール上にはシリアルナンバー入りのオーナメントが装着されました。

音響関係では発売当初はヘッドユニットがBoseサウンドシステムを標準装備としていました。しかし、インダッシュナビや他のヘッドユニットが取り付けが出来ないのは不便という市場からの声を反映して、2005年9月生産分よりBose製7スピーカーやアンプはそのままに、ヘッドユニットやステアリングスイッチを省略したオーディオレス仕様が設定されました。

なお、日本国内のボディカラーでは「ベロシティレッド」のほかに通常生産車と同じ「ギャラクシーグレー」と「マーブルホワイト」、計3色が選択できました。ちなみにオーストラリア仕様ではさらに「ブリリアントブラック」が存在しています。

余談ですが、日本国内では赤い本革シートしか設定されていなかったものの、北米や欧州仕様については黒い本革シートの設定もありました。この黒革シート車については、数ヶ月後に発売された「カー・オブ・ザ・イヤー受賞記念車」(下)という形で別の特別仕様車として発売されています。

ちなみに画像は現在の私のクルマそのものです(笑)。サイドターンレンズがクリアとなっているところがオリジナルと異なる点です。


※ここに掲載した実売台数等は独自の調査によるもので、無断転載は固く禁じます。ご了承ください。
2
■特別仕様車/日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞記念車
■生産期間/2006年1月18日〜3月29日
■実生産台数/227台
           RS  VS
ブリリアントブラック 69台  48台
カッパーレッドマイカ 58台  52台
      合計   127台 100台

3rdジェネレーションリミテッドの発売から僅か数ヶ月後に登場したのが「日本カーオブザイヤー受賞記念車(通称:COTY)です。

「RS」(6MT)と「VS」(6AT)をベースに、それぞれにブリリアントブラックのボディカラー+3rdジェネレーションの赤革シート、もしくはカッパーレッドのボディカラー+欧州仕様の黒革シートの2タイプの色の組み合わせが選択できた特別仕様車でした。外観上の判別点は左フェンダーに貼られるCOTY受賞記念バッジのみ。

なお、この内装については、北米/欧州仕様車の限定車「3rdジェネレーションリミテッド」を組み合わせたものに近いものです。また、ベース車の関係から6MTしか設定されなかった3rdジェネに対して、赤革シート+6ATを望む声も少なくなかったことから、日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞がほぼ獲得できることを見越して!? 急ごしらえ的に日本国内のみで発売された特別仕様車とも言えます。

画像はカッパーレッドマイカのRSで、59台しか存在しないモデルになります。

余談ですが、このCOTY受賞記念車から「限定車」ではなく「特別仕様車」と表記するようになりました。これは日本国内では設定台数に満たない販売状況が続いているための措置で、以後、公式台数の表記がされなくなったと思われます。
3
■特別仕様車/ブレイズエディション
■生産期間/2006年12月26日〜
          2007年4月12日
■実生産台数/284台
 ★RHT           RS  VS
 ラディアントエボニーマイカ 62台 91台
 ハイランドグリーンマイカ  25台 28台

 ★ソフトトップ       RS  VS
 ラディアントエボニーマイカ 32台 23台
 ハイランドグリーンマイカ  11台 12台
  
「ラディアントエボニーマイカ」の専用色と「ハイランドグリーンマイカ」の2色のボディカラーが選択でき、VSベースの6ATと、RSベースの6MTのトランスミッションに分かれます。

これにサンドベージュの本革シート、そして新採用のBBS17インチホイールが特徴です。また、ヘッドライト内のウインカーレンズが北米仕様と同様にクリアタイプとなっています。

特筆すべきはソフトトップと電動トップのRHTの両方が用意されたこと。そのためルーフ形状、グレード、ボディ色の組み合わせによって8パターンが存在することになり、特別仕様車とはいえ選択の幅が広かったことが分かります。
4
■特別仕様車/マツダスピード M'zチューン
■生産期間/2007年4月2日〜5月23日
■実生産台数/47台

ボディカラーは通常生産車の「サンライトシルバーメタリック」ではなく特別色の「モイストシルバーメタリック」を採用しています。そのほか外観では専用開発のフロントスポイラー、リアスポはMS製という組み合わせ。また、左右のフロントフェンダーには「MAZDASPEED」のプレートタイプのオーナメントを装着しているのが判別点。

そのほか特別装備として車高調整タイプの専用開発ビルシュタイン、バケットシート、クロモリブデン鋼削り出しの専用フライホイール、ブレーキパッド、マフラーなどが組み込まれています。

なお、開発およびチューニングパーツの組付けは、ロードスタークーペの生産と同様にマツダの子会社「マツダE&T」の手により行われています。企画自体はマツダ本体の「商品企画部」ではなく、「マーケティング部」主導で行われ、歴代限定車と違いデザイナーが一切関与していなかったようです。
5
■特別仕様車/プレステージエディション
■生産期間/2007年10月1日〜
         2008年10月14日
■実生産台数/194台
       VS/91台
       RS/103台

屋根はRHTのみで、RSベースの6MTとVSベースの6ATが基本となります。
特別装備としては、ブレイズエディションと同じBBS製17インチアルミホイールのほか、欧米仕様車やCOTY受賞記念車と同じ黒本革シート、運転席ラチェットレバー式シートリフターなどが特徴です。

ただ、一応「特別仕様車」扱いとしていますが、厳密にはNR-Aなどのカタログモデルと同様に、生産期間を区切らない通常生産車であるから、他の限定車/特別仕様車とは異なる存在です。

プレステージエディションを「特別仕様車」とした背景には予想以上にM'zチューンの不振が大きく影響したためでした。そのため、日本国内では苦肉の策として、数ヶ月程度の短い期間に生産される限定車/特別仕様車をやめて、マイナーチェンジまでの長い期間に受注があった台数を生産させることで台数をカバーさせ、これを「特別仕様車」としました。日本市場だけは本来の意味での特別仕様車では2007〜2008年までの2年間は存在しなかったコトになります。

なお、本来ココに入るハズだった限定車については後述いたします。
6
■特別仕様車/20周年記念車(日本仕様)
■生産期間/2009年8月4日〜
         2010年1月29日
■実生産台数/190台
 VS 20周年記念車/122台
 RS 20周年記念車/ 68台

ロードスター誕生20周年を記念して日本国内独自仕様で発売されたモデル。欧州や北米でも20周年記念モデルが存在しますが、仕様が異なっています。

日本仕様では6MTが幌のRSをベースしており、それに準じて足回りは非調整式のビルシュタインダンパーを装着。6ATがVSがベースとなりRHTが標準となっています(画像)。

ボディカラーは通常モデルの新色として2009年7月から追加された特別塗装色「クリスタルホワイトパールマイカ」を採用。フロントフェンダーには「20th Anniversary」の専用オーナメントが装着されます。最大の特徴はレカロ製バケットシートが、赤いアルカンターラ表皮を採用しているところです。

余談ですが画像の車両は外観撮影車用のプロトタイプ。6ATなのにナゼかペダルが3つあったり!?(笑)、車台番号から判断すると欧州仕様の前期型NCを後期型に作り替えたものでした。
7
■特別仕様車/ブラックチューンド(日本仕様)
■生産期間/2011年10月3日〜
         2012年4月27日
■実生産台数/185台
               RS  VS
スピリティッドグリーンM   33台 18台
ベロシティレッドMc     36台 24台
クリスタルホワイトパールMc 43台 31台

ロードスターとしてはNA8Cの限定車「Jリミテッド2」以来、18年ぶりに2トーンの塗装が施されているところが特長。外観ではRHTオンリーのルーフとドアミラーはブリリアントブラック、17インチのホイールはガンメタ塗装となり、名称通り随所にブラックの特別装備が奢られています。

ボディカラーは専用色「スピリティッドグリーンメタリック」「ベロシティレッドマイカ」に加えて、カタログモデルの特別塗装色「クリスタルホワイトパールマイカ」の全3色が選択できました。

室内も特別装備が奢られており、シート、ステアリング、パーキングレバーはブラック/サンドカラーステッチ仕上げの本革。専用ドアトリム、ピアノブラックのデコレーションパネルなど、ブラックに統一されています。

なおトランスミッションは、6MTがビルシュタインダンパー(非車高調整式)を標準装備するRSが、6ATはノーマルダンパーのVSをベースにしています。

ブラックチューンドも他の限定車と同様に仕向地によって微妙に仕様を変え、限定車として発売しています。北米仕様は「2012 Special Edition」(白と赤のみ)、日本より先行発売していた英国仕様は「SPORT BLACK」、ドイツ仕様はレカロシートが装着され、色がワサビを連想させるのか「KARAI」(辛い)といったユニークなネーミングが付けられています。

さて、ロードスター初採用となったメインカラーのスピリティッドグリーンメタリック。日本国内では結局ブラックチューンドとしては最も少ない51台ほどしか生産されておらず、今後希少車になるかもしれません。
8
こちらはオマケ。日本国内のみ発売されなかったNCの2008年限定モデル。欧州では「NISEKO(ニセコ)」、北米では「2008スペシャルエディション」として発売されました。北米では2Lのみ、欧州では1.8Lと2Lが選択できたようです。

ボディカラーは「アイシーブルーメタリック」(画像)と「サンライトシルバーメタリック」の2色が選択でき、ブラックの本革シートを採用。本革ステアリングや本革シートのステッチには薄い水色が使われていました。

本来であれば日本国内でもブレイズエディションの次に発売されてもおかしくないモデルでした。近年、限定車/特別仕様車といえど、ことごとく販売が思わしくなかったうえに、M'zチューンが止めを刺す結果となり、日本国内のみ発売が見送られました。残念な1台です。

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この記事へのコメント

2009年10月4日 16:03
すべて、じっくり拝読しました。
裏情報も満載で、
いやァ~勉強(何の?w)んなりますねー

NISEKO は、スキーで有名な北海道のニセコのことでしょうか?欧州でも知名度高いんでしょうかね。カタログ表紙に写っているのが、アイスブルーメタリックですね。海水の色が浸透した氷山…想わせる、素敵な色だと思いました。
コメントへの返答
2009年10月5日 22:19
この手の限定車振り返り系の本だと、プレスリリース丸写し+広報写真ばっかですよね。担当者はたいがいオーナーではない上に、やっつけ的に片付けられてしまうので、つまらないものばかりです。私はそれはいけないと思ってるんですワ。

NISEKOのネーミング元はまさに北海道のニセコです。高級リゾート地として欧州の人には日本人以上に良いイメージがあるようです。色のイメージと合っているから付けたのでしょうか。

欧州仕様の限定車は地名をつける傾向にあって、他にも黄色だと「カリフォルニア」とかイロイロとあります。
2009年10月5日 0:38
あの20周年記念車にそんな秘密があったとは…(*_*)
どこかでまた拝見できれば、ペダルも見てみたいですね♪

もしNCを入手することがあったら、NISEKOのアイシーブルーに…
というのが私の中の妄想です^^;
コメントへの返答
2009年10月5日 22:26
ついメーカー車両は細かく研究するクセがありまして、会場で張り付いてアレコレ見てたら「またお前か!?」的に広報のドンに怒られました(^^;

アイシーブルーは現行デミオやプレマシーなどにも採用されている色なので、色だけは見る事ができます(笑)。だいたい他車からの流用をしてきて、カラーデザイナーが組み合わせを考えるようです。

中牟田さんもNISEKOは残念がってました。自分の作品なのでNCもいずれ欲しいと言ってまして、シートだけでもNISEKOを手に入れたいとも。逆にどうやったら手に入るか相談されちゃいましたし(^^; 昔のデザイナーのようにやりたい放題できない!? 世知辛い世の中になってしまったようですねぇ。


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