2~3年前からずっと行きたいと思っていた東北。
かな~り昔に6年間岩手で暮らした私には、懐かしい場所の一つ。
そんなとき、大好きなONE OK ROCKのライブに今年も参戦できることになり、参加者の都合をすり合わせた結果、決まったのは3月4日(土)仙台公演。
3月は1年でもっとものんびりできる時。
まとまった休みを取って、ライブの後その足で北上。
懐かしい大切な人たちに会いに行きました。
自分の記録でもあり、車の話はありません。
興味のない方は遠慮なくスルーしてくださいね…
ライブ前日
シベリアからまず東京へ飛び、相模原の妹んちへ。
そしてその日は、ここ3年間毎年恒例となった、大好きな師匠とのランチ会w
御年80歳。
師匠は今年もお変わりなくお元気でした。
妹や師匠の奥様も交えての楽しいひと時。
また来年もお会いできますように☆
ライブ当日
仙台まで新幹線で行くわけですが、さて、この田舎者コロポックルにとってはこれが大冒険なわけでw
や、新幹線に乗っちゃえばあとはだいじょうぶなのよ(ヾノ・∀・`)
問題は、相模原の郊外から 大都会のど真ん中、東京駅までほんまにちゃんとたどり着けるかどうか!
乗り換えもあるし、切符だって買わんならん(汗
だって
スイカとかトマトとか持ってないし(爆
幸いにも、優しい妹ちゃんが送ってくれることになりました( *´艸`)
おねえちゃん ひとりでよう行けへん(^▽^;)
おてて繋いで連れてって〜♫
…いやいや、妹も用があって出るついでがあったのですよ(ヾノ・∀・`)
それにしてもえらい人やった(;-ω-)
土曜日やのになんでこんな混んでるのよ…
神田あたりではぎゅうぎゅうのラッシュで、私の後ろにいた大きいお姉さん、私によっかかってきやがったww
つり革に手が届かんし(ぁ、 私の前にはスーツケース、さらにその前は子供を抱いたお母さん。
後ろからよっかかられても前に倒れるわけにいかず、必死に踏ん張った小人!
大きいくせに、チビによっかからんといてくれ!!(>_<)
心の叫びはなかなか届きませんでした…
普段 人間のいないシベリアで暮らしてるので、もうこれだけでライブ3回分くらいの体力消耗www
かくして東京到着。
切符も買えたし、ホームに上がるとめっちゃそそられる、ドツボカラーの新幹線が!
せっかくなのに柵が邪魔で顔の全景取れませんでした(;´Д`)
新幹線なんてシベリアではとても乗れないから、ちょっと楽しみにしてたというのはヒミツ( *´艸`)
おお、これに乗って仙台まで行くんやな~( ̄▽ ̄)
・・・しかし車内は辛子色w
この日 来ていたジャンバーの色と全く同じで、シートに座るとカメレオンの様に同化ww
やがて仙台に到着。
わあ…何年ぶりだろう…
駅前の感じはあまり変わってないかな…
ほどなくして 北の大地から
紙飛行機で飛んできたコロポックル1号ことtosiyくんと合流。
夕方にはライブ会場のある利府へ向かい、ライブ参戦したのですが、その話は前回のブログの通り。
ライブ翌日
ランチは牛タン!(`・ω・´)ノ
って事しか決めてなくて、のーんびりチェックアウトしたあとは、お土産ショッピングとか シベリアにはないLoftをウロウロ。
3時前には蝦夷地へ帰るtosiyくんとばいちゃらばい(・ω・)ノ
そして私は、単身さらに北上して岩手県南のとある街へ。
その街には、昔私が岩手にいた頃 足繁く通った乗馬クラブがありました。
私の乗馬歴の中でも最も楽しかったそのクラブでの6年間。
今はもうその乗馬クラブはないけど、大切な私の先生たちは今もそこにいます。
そして、沿岸の気仙沼には 当時一緒に乗馬ライフを楽しんだ仲良しの友達が。
翌日、彼らみんなに会うことになっていた私は、7〜8年ぶりの再会を夢見ながら、ホテルの部屋で眠りにつきました。
でも、実は翌日友達とよくよく思い出してみたら、7〜8年どころかもう10年以上会ってなかったことに気づきますww
翌日…帰る前の日
3人の人に会うことにしたけど、3人ともバラバラの所にいるので 順番に1日で回るとなると、結構なスケジュール。
レンタカー屋さんの営業開始と同時に店に駆け込む。
これが、本日のお供。
デミオとかスイフトとかあればよかったのにな~(´・ω・)
前夜まで レンタカーにするかバスで気仙沼に行くかすごく迷っていたけど、インストラクターその①♂に会うためには、どうしても車が必要でした。
だって山の上にいるんだもんw
何回も道を電話で聞きながら、誰も通らないような細い登りを30分近く上がっていき、小一時間ほどのつかの間の再会を果たしました。
後から考えたら、あの心細い道を よく一人であがっていったなぁと(笑)
ナビが示す道は いま時期はまだ雪が残っていたりアイスバーンの恐れがあったので、ほとんどナビは使ってません。
でも、無理してレンタカーして行ってよかった♪
それから気仙沼へ!
本日二人目の、懐かしい人に再会。
あの震災の日、燃える気仙沼をTVでみて真っ先に連絡を取った仲良しのKちゃん。
幸い彼女の家や家族は被害なしだったけど、当時の話を聞くことができました…
話に花が咲きすぎて、ランチに入ったファミレスで
オーダーしてないのにしたつもりになって、それに気づいたのはなんと40分後(爆
スケジュールびっしりだと言うのに、えらいロスをしてもーた(^◇^;)
そんなランチのあと、彼女と一緒に隣町の 陸前高田市へ。
念願の被災地訪問〔日本版〕です。
町の入り口にあった、窓のない中学校の姿を見て、楽しくおしゃべりしていた口が止まります。
あの有名な1本松。
松の後ろには、ユースホステルだったという建物がそのままありました。
車を降りて近くまで歩いたんだけど、いたるところにこんな看板が。
ここはそういうところ…
でも、実際 すぐに津波が来たら逃げられる保証はどこにもないよなぁ…
Kちゃんが繰り返し言っていた。
「な~んにもなくなっちゃったんだよね。ここ、たくさん家とかお店があったのに」
「全部なくなっちゃって・・・」
私はこの町についてはビフォーを知らないから、去年行ったクライストチャーチみたいに変わり果てた様を見て愕然とはならなかったけど、でも、やっぱりTVで見るのとは違う。
なんだろう…もちろん 町の1部しか見てないけど、そこらじゅうが工事現場、車道はダンプだらけ。
埃っぽくて殺風景で…
土地を高くするための盛り土とダンプ
ここに町があったんだ、人が生活してたのに一瞬で全部飲み込まれたんだ…
海のそばに住む者として 他人ごとではない現実。
地震だけでもひどいのに、津波で全部持っていかれたら…非力な私たちに何ができるだろう。
道の駅だった場所。
ここもそのまま残されていて、中には松並木から流されて来たであろう松の木が入り込んだままになってました。
向かい側に小さな資料館みたいのがあり、たくさんの写真や資料が展示されていました。
「もう少し奥へ行くと仮設住宅とかあるんだけどね」
と、Kちゃん。
でも、被災された方々の 元にまだ戻れない生活を見るなんて気持ちにはとてもなれず、気仙沼に戻りました。
予定では、気仙沼も少し案内してもらうはずだったのだけど、始めのファミレスでの40分のロスもあり、時間切れ。
Kちゃんとのお別れの時…
彼女の車から降り、レンタカーに荷物を乗せ換える私の後ろでKちゃんが
「なんか…寂しくなってきちゃった…」
振り返ると目に一杯涙をためている彼女がいました。
も~お!
そんな顔されたら私だって泣けてくるやんか!(´;ω;`)ウゥゥ
昨夜LINEで話していた友達に、
「久しぶりの人に会って、また泣くんでしょ」
って言われたけど、先に決壊したのはKちゃんの方だよぅ!
…ふたりでアツいハグをして、私は
「また来るからね」「北海道にもまたおいでよ」
と言って、車を発進。
ルームミラーを見たらKちゃんが、道の真ん中に立ってまっすぐ私の車を見つめていました。
ずっと…見えなくなるまで…。゚(゚´ω`゚)゚。
気持ちを振り切るように私は、インストラクターその②♀に会うために、滞在先のホテルへ戻ります。
帰ってからすぐ、彼女に再会。
駅前の居酒屋で、3時間くらい近況報告とかその他もろもろ…
つもる話にあっという間に時は過ぎ、こちらもお別れの時間。
10年以上も会ってないのに、会えた時間の短い事。
それでも、昔お世話になった大事な人たち全員に 少しずつでも会えたことは、本当によかったと思います。
最終日
初めての仙台空港へ向かうため、いつもはJust on timeな私にしては珍しく 早めに動いたので、空港に着いたら1時間以上時間がありました。
先にこの空港から帰っていったtosiyくん情報で、空港にも震災の時のパネル写真があると聞いていたので それを探してうろうろ。
そこで見たのは空港に津波が来た時の生々しい写真でした。
この高さまで水が来て、たくさんの人が上の階へ避難した事が書かれていました。
駐機場も
タクシー乗り場も
そして、蝦夷地へ向かってTake offしたとき、窓から下界を見下ろして、思っていた以上に空港と海が近かったことにびっくりしました。
この距離なら、あっという間だなぁ…
あの日、TVで見た恐ろしい光景が ここで現実に起きていたと思うと、言いようのない重い気持ちになりました。
こうして、ネイジュの春の遠足2017は終わりました。
今回はたまたまライブ参戦が仙台になって、かねてより行きたかった場所・会いたかった人の所へ行くことができ、本当によかったと思います。
東北は、やっぱり東京より遠かったですけどね(笑)
帰りなんて、トータル12時間ww
まさに海外旅行でした。゚(ノ∀`)゚。
被災地訪問もほんの少しだけどできたし、現地でちょっぴりだけどお金を落としてくることもできました。
やっぱり報道で見るのと現場へ行くのとは全然違うと 改めて感じたし、じかに見て感じて、忘れちゃいけないことだと思いました。
東北に限ったことではないですけどね。
天災は いつどこで起きるかわかりませんから。
それから…
私の場合は今までジプシーの様にいろんな場所で過ごして来たから、懐かしい人・会いたい人があっちこっちにいるけど、最近こうして そんな大切な人たちに会いに行けるチャンスに恵まれていること、本当にありがたいなぁと思っています。
実はひと月あまり前にも、学生時代を過ごした町を訪ねたり、その頃バイト先でお世話になった方と100年ぶり(爆)に再会したりしました。
連れて行ってくれた友達には本当に感謝しているし、私が動き回れるのは 私自身はもちろん、私の家族やかわいい二人の息子たちが元気でいてくれるからこそ、成しえることだと。
何の変哲もない平凡な毎日が、どれだけありがたい事か。
何でもないことがどれだけ幸せなことか。
忘れないように暮らしていきたいと 改めて心に誓いました。