「他車にない個性」を買う車。但しラリーアートは「廉価ランエボ」や「エボゴン後継」と思って選ぶと痒い所に手が届かないかも。 - ギャランフォルティススポーツバック
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メローイエロー@千葉
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三菱 / ギャランフォルティススポーツバック
ラリーアート_4WD(SST_2.0) (2009年) -
- レビュー日:2018年9月6日
- 乗車人数:3人
- 使用目的:その他
おすすめ度: 4
- 満足している点
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・他車にないスタイリングとユーティリティの両立
元々特徴的な逆スラント・ロングノーズの面構えに加え、スラントしたリアハッチ。セダンベースである事も相まって、数あるハッチバック車の中では一線を画していると思う。似たデザインだと往年のサーブとか、日産プリメーラUKとか?
傾斜のきついハッチゆえに箱物で考えるとハッチの割に積載が少ないともいえるが、絶対的な積載容積は十二分にあるので普段使いで重宝。普段使いと遊びの両立ができるのは魅力。
・ランエボっぽい動力性能
タービンこそ違えど、ベースがエボ10と同じエンジンにAYCを省いたAWCと前後ノンスリ。
ブレーキ回りも含めてパーツ互換を見る限り、大体エボ5RS辺りと似た感じの「枯れたシステム」ではあるのだが、その分デジタルとアナログがちょうどいい具合に混ざってるので扱いやすい。
SSTはVW系列のDSGに比べれば制御の面でちょっと大人しい(トルコンに近いフィーリング)ではあるが、各ギアでクラッチがしっかり噛んでるという物理的構造が、オートマでもしっかり踏めるという安心感に繋がる気がする。
AWCも非常に優秀。過去にBEレガシイのオーソドックスな機械式4wdにも乗っていたが、あちらに比べると四駆故の癖が抑えられていてよく曲がる。一定Rを周回中にある程度ステアを入れた所で車体がくの字にでもなってるような、何とも言えない巻き込みの感覚を得つつグニュっと曲がるので面白いというか、ちょいと不思議というか(^^; - 不満な点
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・動力・駆動系での『何でそこ省いた?』というエボ10との相違点
タービンがシングルスクロールになってる。これはまぁ仕方ない。ツインスクロールは高コストだし、少し小型のタービンでトルク指向を中間重視に据えるという、ハッチのセダン比での重量増加に合致する調整だから納得だ。しかしその他で不満が残る。
一つには冷却系。元々高発熱の四駆ターボパッケージなのに、エボ10についてるSSTクーラーが省かれている。高負荷かけなければいいでしょ?とでも言いたいのだろうか。実際、街乗りでも夏場は温度が厳しくなるレベルなのに。
ASSYとしては該当部がメクラされてるだけなので後付けするかと思うと、代わりに鎮座している巨大ウォッシャータンクが邪魔になる。なんともはや。
また、ブレーキも然り。エボとの差異をつけるためにブレンボなんざつかないというのは判るが、代わりについてるのが先に挙げたようにエボ5RSと同じ小径ローター。片やモースポベース車両で1.3トン切り、こちらは諸々ついてる1.6トンで明らかにプア。これは正直、街乗りでもパニック時のことを考えるとちょっと怖い。少しでも飛ばしたりスポーツ走行をする人は最低でもパッド交換、可能ならローター・キャリパーまで含めたシステム刷新をお勧めしたい所。
・SSTの制御の甘さとイマイチ不安の残る信頼性
せっかくのツインクラッチなのだが、エボの方は乗った事がないのでともかく、フォルティスの制御はシフトショックを懸念してか、変速時(特に低速ギア)で半クラ時間を長めにとった滑るような制御が入る。なので、VWのDSGに比べるととりわけ早いシフトという訳でもなく、これならトルコンATでよかったんじゃない?と思う場面もちらほら。
そういう制御のせいなのか、ミッション自体の信頼性も正直ちょっと疑問が残る。事実、エボの方でもクラッチ周りの故障が少なからず聞こえてくる中で、あちらよりスポーツ走行をする人が少なさそうな車種とはいえ前述の滑るような制御をしてる事や、SSTクーラーのカット等を考えると、長く距離を乗る事を視野に入れる場合ミッションの耐久性がネックになりかねない気がする。
・テレスコ機能のないステアリング
ベースが200万円台前半からの車とはいえ、ランエボ譲りの諸々をつけるグレードなんだからここは妥協してほしくなかった…
・スマートキーの感度の悪さ
細かいけど、結構気になる点なので。
パンツや上着のポケットに入れてる時は問題ないんですが、セカンドバックに入れてるとドアノブに手をかけても反応したりしなかったり。
またポケットでも、一緒に携帯やカードケースを入れてると感度がダウン。電池変えても変わらなかったので、こういうもんなんでしょうが…。 - 総評
- 他車にないデザインとパッケージングなので、ツボに嵌るならぜひお勧めしたい。ただラリーアートに関しては各項記述の癖も踏まえて、改善や細かな管理をした方がよいと思う。街乗りがメインで、たまに気張れる動力性能の高めな上級グレードとしてならディーラー整備で十分だし問題はないと思うが、そこから一歩踏み込んだスポーツ走行のベース車として捉える場合、『安価なランエボ』と思って買うと今一つ限界や信頼性が低く、そこを底上げしようと思うと維持も含め後々コストがなんだかんだで結構かかるので覚悟の程を。
- 走行性能
- 無評価
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出力としては1.6トンを軽く加速させるので十分。シングルスクロール故にターボラグもそれなりにあるが、それも味でしょう。
曲がる方はAWC様様で、タイヤ限界を超えない限りかなり強引なステアでもグネグネ曲がります。ストロークたっぷりな純正足でもショートストロークな車高調でも往なすあたりは流石。また、グラベルやスノーモードに入れた時の巻き込み感のバランスというか、前後駆動比の調整の出来が良く、冬季悪路の走行でも安心感がありました。
ブレーキに関しては残念ながら、不満点に記述の通り少し不足していると思います。スポーツ走行なんか毛ほども考えない、安全運転しかしないという方でもパニックブレーキの可能性を考え、可能ならアップグレードの検討を。 - 乗り心地
- 無評価
- 足回りはスポーティグレードならまぁこんなもんでしょう、という程度には硬め。対してシートが柔らかめなので私的には丁度いい釣合いかとは思いますが…
- 積載性
- 無評価
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スラントハッチ故に開口部に少し癖がある(後端ギリギリに大型の箱モノを置くとハッチが閉まらない)事を除けば、セダンベースなのも相まって長尺物もそこそこ載ります。
リアバンパーフェーシアが出っ張ったデザインなので、ひっかけそうなのがちょっと怖い辺りはネックになるかな?不安ならスカッフプレートやカッティングシートの貼付を。 - 燃費
- 無評価
- 10・15で10.2km/lの車ですから…お察しください(゚∀゚)
- 故障経験
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・ABSユニット回りのセンサー異常(ASSY保証交換)
・あまり気にならないレベルのリコール数回(系列車種が砂漠地帯で砂噛んだから予防交換になった補器ベルトとか、パッキン接着剤不備だからとガラスごと変えてもらっちゃったサンルーフなど)
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