唯一無二。 - アルシオーネSVX

過去所有

唯一無二。

ぴんぽる
スバル / アルシオーネSVX
Version_L_4WD(AT_3.3) (1991年)
- レビュー日：2021年8月21日
- 乗車人数：５人
- 使用目的：通勤通学

おすすめ度： 1

デザイン：5
走行性能：5
乗り心地：5
積載性：3
燃費：1
価格：1

満足している点: ジョルジェット・ジウジアーロ氏による美しいボディデザイン。３３００ｃｃ水平対向６気筒エンジンと６速ＭＴ（私の固体はスバル・レガシィのマニュアルミッションを載せ換えしていました。）の組み合わせが最高でした。バックスキンとレザーを多用した室内は、乗っているだけで豊かな気分にさせてくれます。そこまでハイパワーではありませんでしたが、ゆっくり走っているだけでも「良い車だなぁ・・・」と実感させてくれました。スバル伝統のフルタイム４ＷＤと水平対向６気筒エンジンのおかげで、バンパー以下の雪であれば夏タイヤでも普通に走れます。優雅なデザインの２ドアクーペで、マニュアルで走りも楽しめる１台となるとほぼ代わりは存在しません。まして新車でＭＴ設定が無かったので、本当に私が所有していた固体は「唯一無二」と言える１台でした。
不満な点: この時代の車なので仕方ありませんが、純正オーディオのカバーを活かしたままナビゲーションシステムをインストールするのが大変でした。
総評: 私のようなマニアックな車好きにはたまらない１台でした。ここまで優雅で美しく、楽しい車は無いと思います。ちなみにパーツは普通のお店じゃほとんど手に入らないので、それなりのルートを持っているお店のバックアップが無いと維持は難しいと思います。

デザイン: 5; 「すべてが最高！」の一言です！最近の車のように室内空間のためにデザインを犠牲にしたりせず、ジョルジェット・ジウジアーロ氏のデザインをほぼそのまま実現させたボディは、３０年が経過した今でもまったく色褪せていませんでした。むしろ同じようなデザインばかりになってしまった現代の車と並ぶと、その美しさは際立つと思います。何よりもこの時代特有の全高の低さが最高に美しいです！内装もバックスキンやレザーを多用しており、とても満足度の高い仕上がりとなっています。エアコンダクトやパネル類のプラスチック感が強いですが、他の魅力が強過ぎてそんな事はどうでも良くなります。
走行性能: 5; スバル伝統のフルタイム４ＷＤと重心の低い水平対向６気筒エンジンの組み合わせは、どんなシーンでも安定と安心をドライバーに与えてくれます。大雨の高速道路や積雪（バンパー以下の高さに限る。）でも、夏タイヤで普通に安定して走れました。
乗り心地: 5; フロントだけダウンサスを入れていましたが、非常に快適な乗り心地でした。コーナリング中のロールもほとんど感じませんでしたし、オールラウンドで乗り心地が良かったです。リアシートもそれなりに広さがあるので、同乗者からクレームが出た事はありませんでした。
積載性: 3; トランクも奥行きがありますし、それなりに荷物は積めます。リアシートも使うと結構な量の荷物が搭載可能だと思います。
燃費: 1; 私の所有していた固体は３ペダルマニュアルになっていたので、通常のＡＴの固体よりは多少良かったように思えます。以前計測した事がありますが、燃費は７．８６ｋｍ／Ｌだったので、平均的に３～４ｋｍ／Ｌと言われているアルシオーネＳＶＸの中ではかなり良い方ではないかと思います。
価格: 1; 生産台数が少ない上に、私の固体は３ペダルマニュアルに改造されていたので、値段や相場は一切無視の世界です。欲しい方は「５００万円だろうと１０００万円だろうとかまわない！」と言う世界です。
故障経験: ２年ちょっと所有しましたが、ラジエター交換とエアコンガスクリーニングくらいしかしませんでした。エアコンガスクリーニングをしたら、エアコン吹き出し口の温度が１２．５度から７．２度まで下がったのには驚きました。この時代の車は各パーツが非常にお金をかけて造られていたので、きちんとメンテナンスや修理をしてあげればいつまでも乗れると思います。