ヤマハ SR400Fi

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クルマレビュー - SR400Fi

  • マイカー
    • 朝比奈そら

    • ヤマハ / SR400Fi
      不明 (2009年)
    • おすすめ度:
      乗車人数:1人
    • レビュー日:2018/10/11
      使用目的:通勤通学
    • 走行性能

      2009年に中身がほぼ一新されたSR400Fiのインプレです。


      まず走行性能から。

      26psという、数値だけみると250ccクラスのパワーですが
      トルクがフラットなので市街地や日本の峠道では高回転をキープすることなく
      ラフに乗ることができます。
      発進もアイドリング+αでクラッチミートしても相当ラフにクラッチをつなげたりしなければ
      エンストすることなく発進することができます。
      3速までなら1500回転くらいまで落としても普通に加速していき
      レッドまでスムーズに回り切ります。
      4速、5速になるとさすがに2000回転を下回るとギクシャクしてしまう(それでも加速はできる)ので
      ある程度の回転数はキープする必要があります。
      よく言われる振動ですが、驚くほど抑えられています。
      バランサーがないエンジンのうえフレームにリジッドマウントされているので
      振動自体はすごいのでしょうが、ハンドルマウント、シート、ステップと各部マウントに
      これでもかと振動対策のダンパーがあり、それによって振動をうまく消しているようです。
      また、柔らかいといわれている前後のサスペンションも振動軽減に一役買っているようです。
      なので、ノーマルで乗っている限りは振動に悩まされることはないと思います。
      ただ、高速、時速100キロ位でシートにかなり細かい微振動があり
      薄手のパンツで乗るとお尻が猛烈にかゆくなります。

      エンジンのフィーリングですがよく言われるFiになってから鼓動感がなくなったという評価。
      あれは気にならないと言っておきます。
      一番多用する1500~4000回転では少々硬質ないかにもシングルというフィーリングで加速していきます。
      そして4000~レッドまでは驚くほどスムーズに振動も少なくなり、言い過ぎかもしれませんが
      ツインのようなフィーリングに変化します。

      エンジン音、排気音ですがとても静か・・・ではありません。
      排気音は静かです。
      ですがメカノイズは現代のバイクと比べてかなり喧しいと言えます。
      これでも昔のSRと比べると、分解してみるとわかるのですが
      各所に細かい改良があり音を抑える工夫はしてあります。
      ですが、空冷エンジンという、水冷エンジンが持つウオータージャケットを持たない機構故に
      メカノイズからは逃れられないようです。
      特にロッカーアームがバルブを叩く音、これが目立ちます。
      クリアランスを規定値にしてもどうしても発生してしまう(クリアランスをかなり狭くすれば消えますがエンジンにはよくないです)ので気になる人には辛いかもしれません。
      逆にこれが味だという人にはノスタルジックでいいものかもしれませんね。



      操作性、まずはポジションや各部スイッチ類レバー類の操作性を書きます。

      ポジションは意外と自由度がありません。
      シートが広く前後にも長いのでゆったり自由に座れそうに見えます。
      実際、座るだけなら自由に座れます。
      ですが一旦峠道などでペースを上げていくと
      シートの前の方に座ると前輪に荷重がかかりすぎ、とたんに曲がらなくなります。
      このバイクは完全に後輪荷重で曲がるバイクですので思ったより後ろに乗らないといけません。
      そうするとステップの位置はかなり前に感じ、ハンドルも遠く感じます。
      SRはよく初心者や女性に勧める雑誌が多いですが
      この点を考慮すると全くそうではないことがわかります。
      足つきも決して良くないですし、前述のようにちゃんと乗ろうとすると小柄な人には辛くなります。

      また、センタースタンドがこの車重174kgにしては重いです。
      Vmaxからの乗り換えの自分でもこの車重にしては重いなと感じます。
      コツをつかめばなんということはないのですが。

      スイッチ類、レバー等。
      スイッチは昔ながらの配置です。
      最近のホンダ車のような紛らわしさもなくすぐになじめる配置です。
      ただ、なぜかクラッチ側のスイッチボックスが初期状態では上向き過ぎます。
      ならばと調整しようとすると回り止めの突起で調整できないようになっています。
      操作するうえではそこまで支障はないのですが、雨などが隙間から入り放題なので
      時々グリスなどを注油した上げたほうがいいかもしれません。

      レバー操作はいたって普通です。
      重いと言われたクラッチも、クラッチスプリングの適正化でかなり軽くなりました。
      ただ、シフトチェンジが若干渋い傾向にあります。
      シフトアップする際、特に4速から5速に上げる際が渋いです。
      シフトダウンは一気に数段下げるとかしなければスムーズにシフトダウンできます。

      ブレーキのタッチですが、フロントはかなりファジーな感じです。
      よく言えばガツンと効かず安心な、悪く言うと曖昧。恐らく柔らかいフロントサスのせいもあるのでしょう。効き自体は問題ないです。
      リアブレーキはドラムですが、しっかり効きます。
      逆にリア主体でブレーキングしたほうがスムーズかもしれません。
      ただ、ブレーキシューの攻撃性が高いようでブレーキドラムが減りまくるという報告が各所にあります。

      乗り心地

      乗り心地。
      これは意外と悪いです。
      恐らく純正採用のタイヤが硬いのではないかと。
      純正メッツラーは持ちはいいしグリップも悪くはないのですが
      かなり硬く感じます。
      これは他銘柄のタイヤに交換すると驚くほど改善されます。

      あと、前後のサスペンションが柔らかいのにスムーズではないです。
      これはある程度距離を走ると馴染んでくるそうです。

      静粛性は前述の通り。
      メカノイズは大きめ。
      排気音はかなり小さい。
      フルフェイスのメットだと静かですが、安物のジェットとかだとかなり耳につくと思います。

      振動も前述の通り。
      時速100キロ前後の微振動以外はよく抑えられています。

      燃費

      燃費。これは乗り方でかなり変わってくると思いますので参考までに。

      片道12キロの渋滞、信号がが多い通勤でリッター22キロ。
      時速40~60キロ位で流すツーリングでリッター28~30キロ。

      意外と走らないなというのが個人的感想です。

      積載性

      積載性ですが、まず小物入れ、シート下収納に関しては皆無です。
      Fi化に伴い、ポンプなどが増えた結果、まったく余裕がなくなりました。
      なので、ETC車載器は一体式を選択するか、別体式ならポーチやケースでフレームなどに固定するしか選択肢がなくなります。
      唯一、リアフェンダーとシートカウルの間にスペースがありますが
      その部分は工具がないとアクセスできないので、用品店では取り付けを断られるかもしれません。

      と、何も積載できないのかというと、そんなことはありません。
      シートがかなり広くフラット、しかもタンデムバーがシートの周りにぐるっと配置してあり
      しかも荷掛けフックがしっかりとついています。
      なので、ロープ等で荷物を積みやすいです。
      実際、自分はボックスティッシュ5箱、1.5Lペットボトル3本、買い物袋いっぱいの食料品を一気に積むことができます。
      キャンプツーリングに行かれる方も、キャリアを付ければさらに積載できますので問題なく積載することができると思います。

      故障経験

      故障は特にないです。
      Fiになってからの初期のモデルはアイドリングでエンストすることがあったようですが
      簡単な調整で直るようです。

      故障というより、気を付けたほうがいい点を書きます。

      まず、フロントの純正ブレーキパッド。これがかなり早く減ります。
      もたない人だと3000キロでなくなります。
      恐らく10000キロはもたないと思います。

      エンジンの調整が必要です。
      カムチェーンテンショナー、バルブクリアランスは定期的に調整してあげる必要があります。
      ショップに頼むと8000円前後だと思います。

      エンジンオイルはこまめに変えたほうがいいです。
      空冷エンジンなのでオイルが命です。
      個人的には最新の合成油よりスタンダードな鉱物油、そしてメーカー指定の粘度のオイルが好感触でした。

      満足している点

      満足している点ですが、まずデザインです。
      よく考えられたバランスのいいデザインは眺めているだけで所有欲を満たしてくれます。
      また、エンジンの鼓動感、生き物のような決して乗り手を急かさない乗り味は乗っていてとてもリラックスできます。

      不満な点

      特にないのですが、アルミ部分の腐食が気になります。
      ただ、以前のヤマハのアルミは塗装の下から腐食することが多かったのですが、最近は改善されたのでしょうか、3年経過しましたが腐食や粉吹きは発生していません。
      気になる点は、金型のバリでしょうか、エンジンが剥きだしのため目立ちます。
      リアドラムも「巣」が目立ちます。
      エンジンやハブなどの造形もこのバイクの持ち味だと思うので、その辺りの仕上げが雑なのは少し残念です。
      とはいえ、あとは弱点も味と感じる。そんな懐の深さが必要です。

      総評

      このバイクはよく初心者向きと言われていますが
      全くそうではないと思います。

      まず、こまめなメンテが必要なこと。
      そしてそれに意外とお金がかかること。
      また、現代のバイクと比べると基本性能の低さと癖のある操作性。
      デザインだけで選ぶと後悔するでしょう。
      実際、1000キロにも満たない中古車がよく見られます。
      聞くと、免許取りたての方が買ったはいいけど乗れずに買い替えたとか。
      当然と言えば当然でしょう。
      エンジンはキックでしかかからず、足つきもよくはない。
      174kgという車重は決して軽いほうではありません。
      そうなると乗るのが億劫になってしまうのも当然です。
      なので、免許取り立て、特に小柄な女性はよく考えて購入することを強くお勧めします。

      逆に、大型を含めいろいろなバイクに乗ってきた、自分でメンテをできる、落ち着いたバイクライフを送りたい、そんな方にはお勧めできます。
      自分も原付から大型までたくさんのバイクに乗りましたが
      終着駅としてこのバイクを選びました。
      そして後悔はありません。
      逆にバイクの本来の楽しさを再認識しました。

      酸いも甘いも経験したオトナの相棒、そんなバイクだと自分は思います。

      お勧め度は人を選ぶので☆1ですが満足度は満点です。

    走行性能乗り心地燃費積載性故障経験満足している点不満な点総評

 

 

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