先週の話になってしまうのですが、遅ればせながら新型コペンを拝見しに、ダイハツディーラーまで行ってきました。
赤でCVTの新型コペンがいるとのことで、我が相棒の旧型コペン(まさか旧型と呼ぶ日が来るとは…)とブイブイ、久喜インター店まで飛ばしたのであります。
私「あのね、あのね、明日ダイハツ行って新型コペン見てくるんだぁ」
介護主任「どうせ汎用のことだから、ニコニコカタログもらって、ニコニコ眺めて、ニコニコしながら帰るだけだろ」
私「そんなことないよ!確かにあんま中身詳しくないけど!買う気ないけど!」
前日の勤務の時に介護主任に言われた通り…にはならなかった…と思う…。
会社の健診終わりにダーリンを拾い、その足で開店直後の久喜インター店へ。
そろそろっとコペンさんを停め、しれっと営業さんに挨拶し、店内に入ると、居た!
ちょwwwコーフンしすぎてwww写真雑すぎwww
マタドールレッドの新型コペン、ルーフを開けた状態で展示されておりました。
カタログをいただき、乗らせていただき、営業さんにお話を伺い、さんざん撫で回してまいりました。
ダーリン「ミラーはカーボンにしよう。ここもカーボンにして…」
私「カーボンカーボンうっさい!」
細かい感想は後述するとして、「いやぁ、新型いいすなぁ」なんて撫でながらふと外に目をやると。
「……!」
ガラス張りのディーラー、自動ドアの向こうでこっちをじっと見つめる私の旧型コペンさん。
「ま、まさか……買うの……?私……捨てられ……」
とでも言いたげな様子で不安そうにこっちを見るコペンさんに我に返り、ニコニコしながらディーラーを後にしました。
「うわぁぁごめんコペンさん!買わない買わない買わないよ!君以上の子なんてどこにも居ないんだ!気をとりなおして今日はドライブだぜヒャッハー!」
と、何故か無駄に高速に乗り、10分そこそこの岩槻で降りるという暴挙にでた挙げ句、タムタムでNゲージを見るというよくわからないツアーとなりました。
さてさて、改めて本題に。いざっ、新旧コペン比較っ。あくまで個人的な見解なので許してにゃん。
第一印象
あっ、まとめてきたな、という印象。
モーターショーの時には正直安っぽく感じた外板も、しっとり落ち着いて見えたのは色のせいもあるのか。
全体的な外観は先代のような可愛らしさはなく、いたって普通のスポーツカー。全体的に丸っこかった先代のフォルムの面影はなく、そのせいで実際のサイズより大きく、堂々たる存在感。
フロント
特徴的な丸目は、来年には着せ替えボディで登場予定。
ライト、グリルも全体的に上にあがり、いかにも車高低いっ!という印象はうけません。
エンブレムの謎仕様はもう、この際置いておこう…。これはね、シンプルにいつものダイハツエンブレムでよかったんじゃないかなぁ。
色
ボディーカラーは全8色のラインナップ。営業さんいわく、ブラックが一番売れてますね、との話。
ジョーヌイエローは先代の時にもありました。人気色なのかな。
マタドールレッドは深みがありまして、マツダとかの血みたいな赤。これは完全に先代の赤のほうが可愛いすわ。うふふ。
特筆すべきは、今回はルーフが全てブラックだっつーことですね。
着せ替えボディという性質上、応用がきくように黒で統一したんだとか。
「あとは、まぁ…コストの面でですね…」とは営業さん。
ちなみに、今回も生産はエキスパートセンターで担ってるとのこと。今契約すると納車は3~4ヶ月待ちだとか。
インテリア
外観とは対照的に、先代を踏襲したといっていいと思います。
ゲート式のアクティブシフトなんて、もう先代からの流用といっても過言じゃないレヴェル。
カギつきのグローブボックス、センターコンソールボックスも変わらず。
だがしかし、センターコンソールボックスのふた部分が、スマホ置けるように窪んでいたのには時代を感じたね…。
私「12年…」
営業さん「経ちましたからねぇ…」
時代を感じたといえば、プッシュボタンスタートもですな。
プシッて、プシッて押すだけでエンジンかかっちゃうんだよお兄ちゃん!汎用感動しちゃった!感動しちゃったよお兄ちゃん!
でも、グシッでカギ差し込んでひねってブルルルルンッてあれが好きな私にはまったく必要ないナウい機能だねお兄ちゃん!
ほかに衝撃の真実はといえば、オーディオがついていない。
メーカーオプションのナビつきオーディオはセンタークラスター上部に取りつける形になるのですね。
そのおかげでセンタークラスターがスリムになっており、足元は先代より余裕あり。ドアの抉れっぷりも相変わらずで、タイトながら動作のとりやすい空間となっております。
そして、一番伝えたかったのはこれ!コペン乗った人にしかわからないけど、もれなく皆感動するはずだよ!
シートベルト出しやすいー!
大事なことなので二度言います。
シートベルトが出しやすいよー!!!
出したら戻らない、引っ込んだら出せないあの曲者!シートベルトがめちゃくちゃスマートに出てくるよ!
役目を終えればスルスル戻っていくよ!スンバラシイー!!
もうね、今日イチの感動ここだね。何よりもシートベルトだね。営業さんも苦笑するレヴェルの感動っぷりですよ。
これ書き終わった今、あと何を書けばいいのか思い出せなくなっちゃったもん。
ハンドル回り
ボタンの配置やメーター類も、先代とほぼ変わらないです。
前述したプッシュボタンが追加されたのと、ハンドルにオーディオの操作スイッチが追加になってました。
運転席
運転席に乗ってしまうと、本当先代と変わらない操作環境。おろ、おろろ?マイナーチェンジ?ぐらいの先代っぷり。
着座位置が先代より高くなってましたね。それでも相変わらず、バスタブに浸かってる感は否めない。
シートも先代と同じ一体型。肉厚で、旦那より包容力高いぜ。
ダッシュボード
新型を目の前にテンション上がった私でもいただけなかったのが、これですよ。
エアコン吹き出し口。
何コレ、何なのこの普通感。ここは継承しとけよ!何で丸じゃないねん!
何気にこのエアコン取り付け用芳香剤もつけられなければ、思った方向にも向いてくれないこの吹き出し口気に入ってたのに!何してくれてんねん!
と思わずエセ関西弁が出てしまうぐらい衝撃でしたね。
もう、凹凸がないの。先日行った鎌倉は由比ヶ浜の水平線かってぐらいのまっすぐっぷり。これは味気ない。
これは頂けないわ…。
トランク
大変です。なんと、
トランクの底深くなってる。
でも、ルーフ収納時の大きさは相変わらずなので…お察しください。
ルーフ
ルーフの開閉については、先代のシステムをそのまま流用したため、さしたる変化はなし。
ただ、先代のちっこい三角窓は今回採用しなかったため、若干開閉時間速くなってますよと営業さん。
開閉スイッチも先代と同じく、操作し続けている間だけルーフが動く仕様となっております。
ルーフは今回黒一択。着せ替えボディという特性上、汎用性の高い黒に落ち着いたとのこと。
よこっつら
先代コペンの何が好きって、まるっとしたよこっつらが好きなんですよ。
84歳になる祖母に「どっちが前なのか後ろなのかわからないよ」と言わしめたこのまるっとっぷり。かわいい。
新型は前述の通りかわいさとは無縁の造形となりましたので、よこっつらもしかり…くすん。
おしり
センター2本出しのマフラーも個人的にお気に入りの先代ですが、新型は左右2本出し。しかもなんか、下向き?
なんにせよ、うつむくってのはよろしくないですな。やっぱりほら、人間前向いて歩いてかないと。
先代のまんまるライトももちろん採用されておりません。
84歳になる祖母に「どっちが前なのか後ろなのかわからないよ」と(ry新型は前述の通り(ry
スペック(カッコ内は先代)
全長(mm)3,395(3,395)
全幅(mm)1,475(1,475)
全高(mm)1,280(1,245)
室内長(mm)910(890)
室内幅(mm)1,250(1,250)
室内高(mm)1,040(1,040)
ホイールベース(mm)2,230(2,230)
最低地上高(mm)110(105)
燃費(km/l)25.2(自動無段変速機:CVTの場合)(15.2:アクティブトップ、電子制御式4速ATの場合)
ざらっと主だった項目をあげてみました。
全長と全幅については先代とまったく同じ数値で、今回も軽自動車規格より若干小さめに仕上げた贅沢なサイズとなっております。
全高は先代より高くなったとはいえ、大柄な男性には窮屈な空間であることには変わりなさそうです。
注目すべきは、やはり燃費でしょうか…。
なんと、先代をリッター10kmも上回るという衝撃の進化。スポーツカーはエコじゃないなんて言わせないぜ!
まぁ、実際走ったらカタログ通りとはいかないでしょうが…。
その他
久喜インター店には展示車しかなく、今回試乗はできませんでしたが、きっと走行音も静かなんだろうな…と、ドアの開閉をして思いました。
静かに閉まりましたよ。普通車かと思うくらいに。てゆか、最近の軽自動車って、みんなこんなクオリティなのか?
きっと新型コペンは、うちのコペンさんみたいに道路走ってる間じゅうガタガタ揺れたり、ルーフロックがケタケタと高笑いしたりしないんだろうな…うっ…。
う、羨ましくなんかないんだから!全然、羨ましくなんてないんだから!
今年の秋にはSUVチックなXタイプもデビュー予定。さらに、来年には先代ファンには嬉しい丸目ボディも登場予定とのこと。
今後もますます新型コペンから目が離せないぜっ!とかドラマチックな言い方をしてみましたが、やっぱり私のコペンさんが一番かわいいので、今後の動向は生ぬるく見守る程度にしておきます。
参考文献:モーターファン別冊 名車アーカイブ 歴代コペンのすべて(三栄書房)
新型コペン公式カタログ(ダイハツ工業)