デファレンシャルギアオイル交換

納車後整備の一環でデフオイル交換です。

中古車屋の納車整備でデフオイルも交換してくれているところは限りなく少ないので、交換されていない前提での交換作業です。

ＦＲ車両のデフオイル交換は水平状態が絶対なので、ジャッキスタンドを４つ使用して画像のように水平状態にしての交換です。

業務用ガレージジャッキでジャッキアップして作業スペースを最大に確保して作業しました。

おかげで下に潜り込んでの作業が、とても快適でした。

必要工具は１０ｍｍの六角レンチのみです。
デフケース下側に抜く側のドレンボルトがあり、右側（運転席側）上部に注入側のフィラーボルトがあります。

先にフィラーボルトが緩むことを確認してからドレン側ボルトを外し、デフオイルを抜きます。

純正ドレンボルトは磁石付になっているので、ドレンボルトに付着しているスラッジ等をウエスでキレイに拭き取ります。

抜いたデフオイルと磁石に付着したスラッジ等を見ると、相当の期間交換されていなかったことが予想されます..........。

キレイにスラッジを拭き取り、ボルトの状態を確認して、そのまま使用出来る状態なので再利用しました。
ドレンボルトとフィラーボルトのパッキンは両方とも新品交換しました。
パッキンは潰し側がデフケース側になります。

抜いたオイルは、今まで見たことないくらいに真っ黒でした。。。。

どのくらい交換してなかったのだろう..........。

ということで、今回投入する新品デフオイルで入念にフラッシングしました。

デフオイル注入には灯油用の手動ポンプを使用しました。
今回使用したデフオイルは、
トヨタ(純正) ハイポイドギヤオイルＬＳＤ　８５W-９０を使用。

ゆっくりと全体に行き渡るようにデフオイルを注入して新油と同じ色になったら、ドレンボルトを締めて、デフオイル注入口からオイルが垂れてくるまでデフオイルをゆっくりと注入していき、注入が終わったら確実にフィラーボルトを締めて作業完了です。

注入の際にエアを噛むと実際に注入した量と多少誤差が発生してしまうので、ゆっくりとエアを噛まないように注入するのがコツです。

デフオイル使用量　約２Ｌ（フラッシングも実施）
交換距離 １０３，０００ｋｍ