丸目4灯♪@みんカラ休止中&今月末定年です。
車とは一切関係なくて恐縮ですが、50歳以上の肉好きな男性に向けた健康情報です。
米国で罹患率1位のがんをご存じですか?
答えは、前立腺がんです。
下の資料を見てください。武田薬品工業株式会社の『前立腺がんQ&A』の抜粋です。

2005年当時の国内の前立腺がんは4位ですが、2019年には2位に、2020年には1位になっています。
これは食生活の欧米化(肉食化)や検診の普及、社会の高齢化が影響しているそうです。
男性は、50歳過ぎたら血液中のPSA(「前立腺特異抗原」(prostate specific antigen)の略。)の値を計り前立腺がんのスクリーニング検査を行う方が良いようです。人間ドックのオプションで1,500円位でできるのでお勧めです。また、血縁者に前立腺がんになった方がいらっしゃる方は要注意です。
前立腺がんは、発がんから臨床的ながんになるまで40年近くかかると言われるほど成長速度が遅いがんです。自分の掛かり付けの医師は、99.9%死ぬことは無いと豪語されていました。しかし、進行すると他臓器や骨への転移もあるので舐めたらいけません。なので、50歳過ぎたらPSAの検査をしましょう!
それに以下のような自覚症状があった場合は、かなりがんが進行している可能性が高いので下(しも)の話だと恥ずかしがらずに泌尿器科の扉を叩くことをお勧めします。
・排尿時の勢いが弱くなり、残尿感が増し、終わったと思ってもズボンにしみを作ってしまう。
・若い頃に比べて著しく勃起しにくくなった。
・精液に血が混じる(血精液症)。
・勃起してもカウパー氏腺液が出なくなる。←かなり進行した状態と思う(丸目私見)。
以上の知識を持って実践頂けると、早期発見に繋がりやすくなります。
ビーガンの方や魚好きで肉はあまり食べない方など、こんな情報不要との向きも多いでしょうが、世の中にもっと情報が出回れば早期発見で助かる人が増えるのではないかと思います。
もっと知りたいと言う方のために以下記載します。
そもそも前立腺って何をする臓器かご存じですか?自分は良く知らなかったので以下記載しときます。これも先述の資料の抜粋です。

前立腺は、膀胱の下にあり、尿を出したり止めたりする弁の役割をします。精子を貯めている精のうとも繋がっており、射精する時に尿が出なくなるのは前立腺のお陰(の筈)です。
先述のPSAですが、以下が正常数値と言われています。
・50~64歳:3.0以下、・65~69歳:3.5以下、・70歳以上:4.0以下。
ですが、高い数値になってもがんではなく前立腺肥大症の場合もあるそうです。
PSAのスクリーニングでがんが疑われたら確定診断をします。超音波検査などもあるようですが、針生検によって細胞を採取しがんかどうかを確定します。
下半身麻酔を行い、尿道からカメラを挿入して内部を視認し、肛門から器具を挿入して腸を貫通させて前立腺に針を10か所刺し、細胞を採取します。通院で検査できる病院もあるようですが、1泊2日程度の入院の場合もあります。
採取した細胞からがんの悪性度を評価します。1(軽度)から5(悪性)の5段階に分類し、採取した細胞で最も多い成分と次に多い成分の数値を足してスコア化するグリーソンスコアが用いられます。
・グリーソンスコア6以下:おとなしいがん、・同スコア7:中程度の悪性度、・同スコア8:悪性度の高いがん
更に、他臓器や骨に転移していないかを調べるため骨シンチ*、造影剤を注射したMRIが行われます。
*:細胞分裂が活発な部位に集積し易い薬品と放射性元素テクネチウム99mを混ぜた薬品を静脈注射し、約2時間後にX線撮影によりテクネチウムが骨に集積してないかを調べます。
転移がんがあった場合は、放射線療法かホルモン療法が主に選択されるようですが、前立腺内に留まっているがんや周囲臓器に局所的に浸潤しているがんの場合は手術療法が選択されるようです。手術には、開腹手術もありますが、内視鏡手術や最近はより負担が少ないロボット手術(手術支援ロボットダヴィンチ使用)が行われます。近くではHな市民病院があります。
・放射線療法:周囲臓器も被ばくするため慢性的な排尿痛、大腸の炎症などと一生付き合うことになるようですが、前立腺は残ります。陽子線や重粒子線等を使用できる場合は、周囲臓器への影響も少ないようですが、照射可能施設が限られます。
・ホルモン療法:前立腺がんを進行させる男性ホルモン(アンドロゲン)の働きを抑える薬を投与しますが、のぼせ、勃起障害、女性化乳房、骨粗しょう症等を伴います。
・手術療法:施術数が多く実績が豊富。内部に留まるがんの場合の根治率が高い。しかし、膀胱と尿道を直接繋ぎ、精のう、リンパ節を摘出します。なので尿失禁が5%程度の割合で発生します。勃起も射精もできなくなりますが、性欲は無くならないとのことで… 生殺しかよ!(T-T)。進行が遅い場合は、前立腺の周りの勃起神経を温存することもできるようですが…。
治療の方針は、年齢、進行程度、選択できる病院によって状況は変わりますので、医師の説明を十分に受ける必要があります。
今は医師に安心してお任せしますという時代ではなく、Informed Consent(医師の説明を十分に理解し、自らが療法を選択する)の時代です。
なので、インターネット等で病気のことを調べて臨むことが重要です。国立がん研究センター
『がん情報サービス』も参考になります。
あくまでもケースバイケースですし、個人の経験に基づく情報なので、くれぐれも鵜呑みにされませぬよう。
纏めると、
50過ぎたらPSAを調べましょう。
自覚症状がある場合は、かなり進行している可能性大。速やかに泌尿器科を訪れましょう。
ではでは、以上、全く笑い無しで真面目に失礼致しました(笑)。安心して手術してきまーす!(^-^ゝ
因みに、末期の前立腺がんだったけど、手術せずに毎日大好きなカラオケバーで仲間と楽しく過ごしていたら、すっかりがんが無くなったと言う豪傑も居られます。楽しく過ごして、NKキラー細胞を活性化させ自然治癒力を上げることも有効みたいです!