彼女からの弔辞

ここで、故ｶﾝｽﾞ様のご友人より、弔辞を頂戴いたします。

（ｶﾝｽﾞさんの彼女が前へ）

私が「最高速で走っている新幹線に触れると幸せになれる」とか言ったから…う゛ぇっ…

まさか信じていたわけじゃないよね…？

自分があま゛り目立たないってことを気にしてだよ゛ね…。

だからこんな無茶したのかな…う゛ぇっ…笑えないよ゛、こんなの…。





ｶﾝｽﾞと出会ったころを思い出すと、正直、話しづらかったなぁという印象があります…う゛ぇっ…。

「おれは告白しないタイプなんだ」とか駆け引きしてきだよ゛ね…う゛ぇっ…

女の子とうまく話せないんだからそりゃそうだと思ったよ゛…。

とうとうモテないまま死んでしまっだね゛…う゛ぇっ…。





付き合い始めたころから、すごく一生懸命に愛してくれだよ゛ね゛…う゛ぇっ…。

「お前と付き合えたから、もういつ死んでもいいんだ」って…。

死んでるし…う゛ぇっ…。

すごくすごく真剣に言ってたから言いづらかったけど…怖かったよ…そのセリフを言われて以来、

なんだか少し避けてしまってごめんね゛…。





そういえばすごく優しいときと、すぐすねて怒り出すときと、波が激しかったよね…。

私が他の男と遊びにいったりすると

「お前がそういうことをするなら、おれも自由にさせてもらう゛…」

とかよぐ言ってたよね゛…

自由にしてよがっだのに…

ｶﾝｽﾞに女のコの友達っていたっけか…う゛ぇっ…。

なんだか私ばっかり自由でごめんね…今さら謝っても遅いよね゛…う゛ぇっ…。





そういえば、ｶﾝｽﾞが死んでしまってから、下着を盗まれることが全くなくなったよ…

なんでだろう…う゛ぇっ…。

目を閉じれば、そこにｶﾝｽﾞがいる気がする…う゛ぇっ…これじゃ眠れないよ゛…。

今までありがどぶぇ…。

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続きまして、もうお一方、ｶﾝｽﾞ様のご友人より、弔辞を頂戴いたします。

（ｶﾝｽﾞさんの親友が前へ）

ｶﾝｽﾞがこんなに早く死ぬとは思わなかったぞ…バカヤロウ。

走っている新幹線に触れようとしたらしいな…矢より速いのに…。

常識がないのは今に始まったことではないけどな。





ｶﾝｽﾞが死んだって聞いて、みんな悲しんでいたぞ。

「いても害のない人間だったのに」

「素朴なだけの人間がなぜ先に死ぬ必要があるのか」って、口々にみんな残念がっていた。

大物感はないけど、みんなに好かれていたよな。

子供にとってのハンバーグみたいに。





ｶﾝｽﾞの元カノにも連絡したんだけどな、ｶﾝｽﾞが死んだって。

びっくりしていた。

「ずっと未練たらたらの連絡が来ていたし、面倒くさい男だったけど、いないと思うと寂しい」と言っていたよ。

ｶﾝｽﾞ…最近までずっと連絡していたんだな…。

少しカッコ悪いぞ。





いつも女のことを意識していたｶﾝｽﾞだったけど、とうとうモテることなく終わったな…。

初対面の女と接するのも下手だったし、少し慣れてくると、空回りしていたものな。

もっと生きていてもモテたかどうか…見てみたかったぞ、ｶﾝｽﾞの未来。





…。

ｶﾝｽﾞのニックネーム「ヤングマン ｶﾝｽﾞ」は、しっかり墓標に刻んでおくからな…安心してくれ…。

ｶﾝｽﾞ…死ぬときは一緒だ、って言ったけど…すまん…。さようなら…。

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うえっｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

まだ見ぬ彼女と

まるでｻﾁｬｽさんに言われてるかのような

弔辞

でした　('A`)…












ふぅ。

からあげ定食＋醤油で

お腹いっぱいです。