星の見えない空。

ふと立ち寄ったコンビニの本棚に、君と一緒に集めていたマンガが並んでた。

一緒にいたときは、何気ない日常だったのに、無くなると何気ない事でも、こんなにも切なく僕の胸をしめつける…。
外へでると、君とよく行ったビデオ屋、君に教えてもらったマンガ喫茶、夕飯を作るのが面倒な時によく行ったファミレスが並んでいる。

こんなにも、小さな空間に君のカケラがあふれていて、押し潰されそうになって、夜空を見上げたけど、明るすぎるこの場所からは、星の一つも見えなくて…。

また僕は君のカケラに押し潰されそうになる。

ねぇ、前に聞いてたよね？
｢あたしと付き合って楽しかった？｣

‥楽しかったよ。何気ない日常の一コマでも、こんなにも輝いているんだもの…。


｢ありがとう。｣

君に会えて本当に良かった。