
軽井沢ミーティングの開場前のこと。9:00に現地に到着した私は1時間ほど時間をもてあますことになりました。右も左もわからない状況でうろうろしていると、マイクチェックの声が聞こえます。現地ではメインステージの実況のためにPA設備が設置され、この内容はFM放送でも配信されています。その放送を聞いていると、貴島さんを呼ぶ声が・・・ロードスターの2代目主査を務め、NAからNCまでの開発を指揮した貴島孝雄さんのことです。貴島さんがメインステージにいるらしいということで、参加者のクルマを拝見するのもそこそこにメインステージの向かいました。

ステージの左手にはゲスト席が設けられているようで、数人の人がくつろいでいます・・・ロードスターの開発チームの方々です。雑誌やウェブで何度も拝見したお顔が確認できました。元マツダデザイン本部長の福田成徳さん、NBのデザインで知られる林浩一さんも同席されています。その奥では貴島さんがファンの方々とお話されているではないですか?話しかけるかどうか考えてそわそわしていると、目の前に品の良いご老人が・・・いや、お顔は知っているぞ・・・初代開発主査の平井敏彦さんです。

この時点でかなり緊張してしまいました。お話は平井さんから伺うことにしました。天気の話から始まり、今日の軽井沢はクルマのイベントが目白押しだということ、お互い初参加ということで感想など取り留めのない内容でしたが、会話できたことでとても満足できました。その後、福田さん、林さんと次々と声を掛けさせていただき、ロードスターへの思いを伝えると、お二方ともとても気さくに接してくださいました。

そして最後にお話しできたのが貴島さん。貴島さんは人とのコミュニケーションに長けている方だとすぐに理解できました。緊張気味の私に冗談を交えてお話してくれただけではなく、私のカメラを見ると、「一緒に写真としましょうか?」と貴島さんからお誘いいただきました。逆光にならないように撮影場所まで誘導していただいて・・・私、とても涙もろいので、この時点でウルウルしてしまっています。ツーショットで撮れた写真は貴島さんの笑顔に対して私は緊張と涙目が一緒になった変な顔になってしまいました。
実は、もしかしたらと思い、サイン色紙代わりにいくつかカタログを持参していました。MH1のカタログは余白が大きかったので、この上に皆様から寄せ書きをしていただきました。

私は少しミーハーなところがあって、憧れの人と現地まで行ってツーショット写真を撮って来ました。数多くのジャズジャイアントたち、ブラジル音楽の巨匠・・・多くの方は既に亡くなり、それぞれの歴史の1ページとなっています。私のカーライフを変えた世界のライトスポーツロードスターの設計者の皆様も、自動車史に名前を残す巨人だと思います。そんな皆様に直に接することができて本当に幸せでした。
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MH1 | 日記
Posted at
2012/06/01 00:53:12