九州旅行Ⅲ 仙厳園から知覧、長崎鼻竜宮神社
投稿日 : 2012年06月16日
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九州旅行も3日目、まず仙厳園です。
ごらんのようにこの九州独特の野趣溢れる植生、
なんていうかすごいですね。
関東地方では奥多摩とかいけばもしかしたら、、、
でもここまで大振りなカンジではないですね。
葉、一葉がとても大きいように思います。
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庭園はそのつくりがこの地方の文化なのでしょうか
全てが雄大というかおっきいんです。
京都などでよく見られる侘びさびの庭園ではありません。でっかいもので見る者を驚かせてやろうというようなつくりでした。
3
この手前に石灯籠があるのですが、
直径で少なくとも3Mはあります。
とにかくばかでかいです。
全てがそんな感じでまるで身長5mぐらいの巨人の庭園みたいです。
美しいという雰囲気ではないですね。
カルチャーショックを受けました。
4
このように山が迫り来る印象を受けます。
なんていうかすごいです。
こういう庭園は初めてです。
アメリカとかだとこういう公園ってあるのですが、
こういう雄大さ、大きい物好きって薩摩の人はアメリカっぽい気質なのかな?
5
知覧特攻記念館です。
内部は撮影禁止なので、コレ写しました。
これは映画で制作された陸軍隼戦闘機のレプリカです。
内部の展示品はいろいろありますが、
他の戦争記念館と大差ありません。
ただ特攻された方の遺影と遺言、辞世の句が特筆するべきものであります。
これを精読すると2~3日はかかるでしょう。
他の展示物はともかく遺言は後生に生きる日本人なら
一度は読む責任があるように思います。
特攻は有効性のある作戦でありません。
それにはいろいろな理由がありますが、
一番は人命軽視で反復攻撃ができず再生産性が皆無な事
撃沈成功率のほぼ皆無に近い低さ、
それにそもそも威力が足りません。
戦闘機に積める爆弾というと250kgですが、
大戦後期のアメリカ正規空母は250kgが5発命中しても撃沈は
難しいかもしれません。
そもそも爆弾を投下せずにそのまま突っ込むので
飛行機の最終突入速度(450~550km)に縛られます。
例えば通常投下高度の約高度1千mから落とせば
最終突入速度に慣性重力が加わり速度は増し
運動量は速度に比例しますからまったく威力が違います。
通常よりも命中精度は良いかもしれない?ぐらいで
(これも様々な理由で命中精度の優位性はあるどころか返って劣位でした)
そもそも突入海域の沖縄近海まで辿り着く事がほぼできずに
大多数は沖縄の手前で撃墜されてしまいました。
沖縄戦以降のアメリカ正規空母配備数は常に10隻以上、
軽空母も10隻以上、簡易のJeep空母に至っては50隻弱、
アメリカは月に一隻の割合で2万7千トンの正規空母、
週一で1万5千トンの軽空母、日産で8千トンの簡易空母を量産していました。
このころの沖縄海域にはアメリカの艦載機数、数千機、
戦闘機だけで一千機以上です。
そこに20機から多くて40機の編隊で行くのです。
ただ沖縄に行くことすら、神の御技が必要でした。
追い詰められて視野狭窄に陥って立案した下の下の作戦です。
命中できたとしても威力が低いので撃沈は難しい事
そもそも辿り着けない事、
そんな事は彼らは重々承知でしたでしょう。
それならばなぜ彼らは志願という名の実質命令の作戦に従事したのか
当時アメリカの空母艦載機が日本列島を北から南まで
沖合数百キロの近海から、しらみつぶしに日本国中を空襲しました。
めぼしい戦略目標の工場や都市などはB-29でもう爆撃されつくしていたので、
列車や道行く人々、集団登下校中の小学生の列まで容赦なく機銃掃射しました。
沖縄では市街地ごと艦砲で吹き飛ばしています。
そうした現状を憂いて作戦成功率は限りなくゼロに近いけれども、
一機一艦、少しでも犠牲を減らせる可能性がゼロでないのならと
飛び立ったのでしょうか。
当時のソビエト(ロシア)の中立条約を破った宣戦布告なき日本侵攻や、
原子力爆弾の完成、特攻作戦を含む沖縄戦の様相
それらを鑑みてオリンピック作戦(日本本土上陸作戦)は中止されました。
彼らの犠牲の上に現在の日本国の繁栄は在ります。
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長崎鼻から南南西に向けて特攻機は向かいました。
沖縄までの距離を考えても当時のレシプロ機では
無理がある作戦でした。
この向こうが沖縄です。
7
九州はそこかしこに神話であったり、
有名な伝説があります。
この地は竜宮伝説です。
この宮は昔からあったというわけでなく、
観光用につくられたものみたいです。
これとは別に岬入り口には
ほんとに小さな社に水龍が祀られていました。
8
帰りは新幹線です。
九州新幹線は指定席でも乗り心地は車両も架線も新しいので
良い乗り心地でした。
さすがに東海道でもグリーンには負けるかな。
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