あいすのブログ一覧

いつか来るその日がとうとう来てしまいました。


初の新車、初回生産ロットのこのアイシスは購入から15年、走行距離17万キロ。

家族を乗せていろんなところへ走ってくれました。

が、

エンジンが調子悪くなり、オイルがガソリンと一緒に燃えているらしい。
オイル交換時期より前にオイルがほとんどない状態になるという具合。
足回りもガタがきていて、左右にぶれるしショックが抜けそうな走り心地。

家族同然でしたが、ついに手放すことになりました。


長らく風雨に耐えてきてくれたオアシスステッカーもこれでお別れです。





この子のおかげで引きこもりの自分でも、初めてオフ会なるものに参加したり、全国のいろんな人と会うことができました。



「ありがとう
　アイシス

　本当に…
　…… 本当に……
　「ありがとう」…

　それしか言う言葉がみつからない…」






…そして




ようこそアイシス(￣▽￣;)



2.0Gボルドーから1.8プラタナVセレ4WDレッドマイカ（中古）に乗り換えです。

もう10年くらいアイシスと付き合うことになりそうです（笑。

自分が大学生になった頃のこと。

その時はまだ車を持ってなくて自転車で街中を駆けずり回っていた。
その頃は、
車を買うなら黒・金のツートンの92レビン、
バイクを買うならトップガンでトムクルーズが乗ってた黒のGPZニンジャ、
がいいと思っていた。

車の免許は大学一年の夏にとった。
一緒にバイクの免許も取りたかったが、「危ないから」という親の反対で取らなかった。
免許も取ったし車欲しいな〜と特に必要性もないのに思っていた。

とある夜、友達とカラオケに行った。
満室で待ち時間があったため、すでに閉店している道向かいのバイク屋をウインドウ越しにみんなでのぞいた。

その時のことは今でも鮮明に覚えている。
バイクにはそれほど興味なかったのに、赤いZZRを目の前にして思わず
「うお！」
と叫んだ。
カッコよくて、美しかった。
一目惚れだった。

バイクに疎かった自分は、そこにあるZZRが250か400かすら分からなかった。
バイクの免許を持たない自分は、そこを通るたびにその赤いZZRを眺めてはため息ついていた。
いつしかトムクルーズの黒いニンジャのことは忘れていた。
いつかバイクの免許とってZZR欲しいなぁ。と思っていた。

しかし、現実にはバイクの免許持ってないので車を購入した。
ただ、黒のレビンではなく、通りすがりの中古屋で目撃したワインレッドのRZ-1をほぼ衝動買い的に購入した。

当時、車で赤というと、女の子の車か、NSXとかカウンタックのようなスーパースポーツの色だという極端な偏見を持ってたのだが、今思えば、ワインレッドのRZ-1という超マイナーな車をみて、一目で気に入って買ったのは、間違いなくZZRの影響だろう。

結婚と同時にRVRに乗り換えた。色々他に候補があったけども、ワインレッドのRVRの実車を見て即決した。
結婚・出産と家庭的に忙しかったこともあり、RVRはほとんどいじることはなかった。

二人目が生まれたのを機に、四人乗りの片側スライドのRVRは使いづらいということでアイシスに乗り換えた。
両側スライドでボックス型でないことなど諸々条件があったが、最大の条件は実は「赤色であること」だった。

今でも車は赤色がいいと思っている。

2018年の春。
会社における立場が変わり、忙しく過ごしていたが、夏頃から頭痛に悩まされだした。
普段医者に行かない自分だが、違和感を感じてあちこち医者に診てもらった挙句
診察結果はうつ病だった。
しばらく会社を休めと言われた。

自分的に正直理由は明白だった。
診断書を持って会社に行って、
今の職務を降ろしてくれ、それで普段通り出社できる、
と言った。
希望通り役職は降ろしてもらえた。
しかし会社としては、診断書が出ている以上休めと言わざるを得ない。
結局都合3ヶ月会社を休むことになった。

・・・さてどうしよう。

まあ、やりたいことならいっぱいあるのよね。
ガンプラ作りたい、庭を作りたい、旅に出たい、バイクに乗りたい、

・・・

バイクに乗りたい？

思えば車を運転しながら、バイクを見ると、
なんだ赤くないのか
と思い、赤いバイクを見ると
なんだZZRじゃないのか
と思っていた。

チャンスじゃん。
車校に行ってバイク免許取ろう！

傷病で欠勤してる奴が車校に通えるのか？
医者的には「会社に行くな」以外の制限を課していないからいいんじゃないか？
・・・まあ、あえて人には聞かないでおこう（笑）。

ほぼ思いつきの勢いで車校に通って中免を取った。
こんなことできる奴うつ病じゃないよね、と我ながら思った。

免許を取って初めてバイク屋へZZRを探しに行った。
しかし圧倒的に玉数が少ない。
相変わらずバイクに疎かった自分は、ZZRが生産終了してからすでに11年過ぎていることを知らなかった。
見に行ける圏内の店ほとんどを探し回った。
ワインレッドに至っては目にすることすらない。

車なら10年ものをわざわざ買う人はほとんどいないだろう。
遅過ぎたかと思って諦め半分でお店の人に色々聞いてみると、そうでもないらしい。
ただ、ZZRはキャブ車なのでお手入れが大変よ、とのことだった。
しかし、「あの時」衝撃を受けたあのバイクに乗りたいがために免許を取った身としては、ワインレッドのZZR一択だった。

その空気を読んだのか、そこの店長は独断で他店にあるワインレッドのZZRを取り寄せてくれた。
自分は「あの時」ぶりに、実車を目の当たりにした。


長い、長い遠回りだった。
あの時一目惚れした子とは違う年式だが、実車と会って確信した。



俺はこの子と巡り合うために今まで生きてきた。

嫁が聞いたら怒るかな。まあいいや。

うちに迎えて、綺麗に磨いて、
初めて会ったあの時歌った「恋人はワイン色」を聞き、
ワインで乾杯して、
俺の原点である古くて新しい恋人を歓迎した♪( ´▽｀)

そんな訳で帰路。

やっと宿題を片付けた気分。
滞在時間より移動時間の方が長いのよね（笑）

今日の目的地はここ。
以前TOMe'sオフが開催されるので知ったんですが、急遽思い立ってやってきました。アイシスじゃなく電車ですが。

とめさん、随分遅れちゃったけどやっと来たよ。

これから2時間強。