今更の感はありますが、新型スープラ―――正式名はGRスープラだそうで、に関するブログです。
5月17日に正式発表されたスープラを、何故に今更ブログに取り上げるのか?
ディーラーに商談に行ったわけではありません。試乗もしてません。(そもそも一般のディーラーには試乗車は無いでしょう)
ただ、ここ何日かで、ネット上にスープラの試乗記や、開発者インタビューといった記事が溢れるようになりました。(チェックしていないけど、おそらく紙媒体でも同様なのではないでしょうか?)
これらの記事でいくつか気になった個所があったので、ブログに書いてみようと思いました。
まず、多田哲哉チーフエンジニア(CE)が、スープラはZ4とは全く違う車だと言っている事。
なるほど、スープラはクローズドのクーペで、BMW Z4はオープン、スタイリングも、ボディパネルに一切の共通性は無く別物です。
とは言え、エンジンは直6、直4ともに共通、ミッションもZ4にはスープラにないMTがあるとはいえ、ATは共通です。
キャラクターは違うでしょうが、兄弟車と言われても仕方がないと思います。
もう1つ、やはり多田CEが言っている、スープラのアイデンティティの直6 と言う言葉も引っ掛かります。
トヨタに直6エンジンへの拘りが有ったとは思えないんですよね。
先代スープラの頃のトヨタは、確かにV6は持っていても、それは横置きFF用であり、FR車には直6を使っていました。その点では日産よりも直6への拘りはあったかもしれません。
でも、その後トヨタも、ゼロ ・クラウンからFR車にもV6を搭載するようになり、メーカーとして直6からV6にスイッチしました。
もしA80以降もスープラを作り続けていたら、エンジンはV6になっていた筈です。
今回のスープラが直6エンジンを積むことは、スープラのアイデンティティとして必須だったわけではなく、直6エンジンをアイデンティティとしているBMWとの協業をすることによって、結果的に直6を積んだだけだと思います。
まー、あり得ない話だけど、もし、協業相手がFCAのアルファ・ロメオだったとして、フェラーリ由来のV6を積んだクーペを開発しようなんて話になった時、「スープラは直6でなければならないので、そのV6エンジンは採用できない!」なんて言うかな?
そもそも、直6がアイデンティティなら、なんで直4搭載モデルを作っちゃったの?
個人的には、この直4モデルも疑問です。(試乗記の中には、直4モデルのSZ-Rこそがベストチョイスとしている試乗記もありますが)
直6のRZ(340ps)が690万円、直4のSZ-R(258ps)が590万円で SZ(197ps)が490万円と100万円刻みなわけですが、多田CEが「直6がアイデンティティ」を言うくらいですから、ユーザーだってスープラに求めるのは6発モデルだと思います。
SZに関しては、完全に廉価モデルとしての意味合いしかないでしょう。でも、スープラに廉価モデルが必要かな?
SZ-Rに関しては、軽いフロント荷重ゆえ、RZよりもスポーティという意見があります。ただ、258psという出力はどうなんでしょう?
ここで、ブログタイトルに載せたもう一台の車の話となります。
メルセデスAMGは量産型2.0ℓ4気筒エンジンとして世界最高出力を誇る新ユニットを発表しました。
新しいA45に積まれるエンジンは、先代が360ps もしくは 380psだったのに対して、420psを出すそうです。
スープラの4気筒モデルと同じ2.0ℓターボで420psですよ?
片や、廉価モデルのSZは197ps、高性能モデルのSZ-Rだって258psで、相当違います。
SZ-Rの590万円って、中身はBMWと言う事を考えれば相当頑張った値段だとは思いますが、高価であることは間違いない。その値段だったら、せめて 新しいM135i 並みの306psくらいはあっても良かったんじゃないかな?
(ただ、そうするとRZももう少しパワーアップさせないといけないけど……)
しかし、AMG A45が 420psですか……
次期型のアウディRS3は 直5 2.5ℓターボですが、こちらも420psくらいだそうです。
こう考えると、BMWの新しい1シリーズは、直6を失ったのは大きいかもしれませんね。420ps相手に306psじゃ太刀打ちできない。
まあ、2.0ℓターボで306psあれば、日本車ならトップクラスなんですけどね。
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Posted at
2019/06/13 00:28:24