目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
「タイヤ交換・手組みに挑戦(1勝1敗)」からの続きです。
タイヤの手組みに失敗し、ビードがボロボロになったタイヤ
ダメ元でビードの補修をしてみました。
タイヤの角にテープを貼っている部分は、石鹸水をつけて空気漏れを確認した位置。
そして、タイヤのトレッド面(接地面)にテープを貼っている部分は、ビードに傷が入っている位置。
殆ど合っていません
つまり、このダダ漏れの原因は、タイヤのビードの傷によるものではなく、ホイール側の傷の影響が大きいと推測されます。
タイヤのビードの傷は、今回外す際についたものも含まれるのですが、引っ張りタイヤではないため、さほど影響しないように思います。
※但し、タイヤメーカー(タイヤタイプ)やタイヤサイズ、ホイールとの相性等、一概には言えない部分はあると思います。
こんな状況ですので、こんな傷だらけのタイヤでも、ただ捨てるのはもったいないので、どこまで回復するのか試してみたいと思います。
(写真右下)
P.S. 今回使った靴底の肉盛り剤(シューズドクター)、剥がれた靴底を接着してみました。ゴム用のボンドではすぐ剥がれてしまう靴底でも、しっかり貼りつきました。 なかなかのスグレモノです。
2
(写真上)少しペーパーを当てて、タイヤレバーで出来たバリを取ったところ
(写真下)600番で慣らした後、1000番でもう少し表面を整えます
完全に傷を消すのが望ましいのですが、削りすぎるのもよくないと思い、深い傷の場合は状態を見ながら途中で止めます。
何となくですが、えぐれている部分よりも、出っ張り(バリ)がエア漏れに直結するように思います。
それにしてもBSのタイヤは硬いです。
ビードが全然落ちません。
おかげでホイールもタイヤもボロボロです。
→もっと腕を磨かねば!!
3
(写真上)ビードのちぎれ
(写真下)ビードの切れや欠損
全体(全周)にかけて、ちぎれや切れだらけです
ビード部分は変形する部分ではないし、圧縮方向に力は掛かりますが、引っ張り方向に力が掛かることはないでしょうから
欠損部分を埋めてしまえば大丈夫と思います。
4
欠損部分に肉盛りします。
主成分はウレタン樹脂、靴底用途なので、それなりの硬さです。
耐熱は100度前後と思われます。
5
この部分はかなり裂けており、しっかり補修します。
段差が気になるのでビニールテープを貼ってみました。
このビニールテープは薄く粘着力が弱いタイプのもので、ケーブルの処理に使っても、べたべたにならないやつです。
いいアイデアと思ったので、すべての補修部分に、このテープを貼ったのですが、タイヤを組む時に剥がれたところもあり、どこまで貢献しているのか不明です。
6
それではタイヤを組んでいきます。
ペーパーを当てた部分は、窪んだ部分があること、またさび止めというか保護も兼ねて一応クリアを吹きました。
脱脂に失敗したところもあり、塗装後に1000番ペーパーで軽く磨きます。
それと、ビードクリームも用意(但しバイク用です、車用との違いは知りません。)
7
ビードクリームのおかげで表側はすんなりいきました。
しかし、裏側はやっぱり大変です。写真を撮る余裕はありませんでしたが、頑張って入れました。
いつものようにスタンドで空気を入れて持ち帰ります。
石鹸水でエア漏れを確認、特に漏れている様子はありません。
案外いけるものですネ
8
潜在的には危険な状態ですので、まめな空気圧チェックは必須となります。
やはり怖いのは突然のバーストなんですが、ビードのゴムがちぎれているくらいではバーストなんかしません。(ワイヤーの傷とかは別ですよ、この場合は即交換です。)
45扁平なのでサイドウォールも硬いし、よっぽどのことがない限りスタンディングウェーブとかならないと思います。
しかしビード部分ですので、急に空気が漏れ出す可能性もあります。
古い車なんで、タイヤに限らず「なんかおかしい」っていう予兆みたいなものを探りながら乗る必要があります。
「多少持病がある人の方が、日頃から健康に気を使うので長生きする」みたいなものです。
【経過報告】
2~3日は少しづつ漏れている様子でスローパンク状態でしたが、その後はすっかり落ち着き、補修後3週間経過で数百キロ走行しましたが、2.4k~2.5k位で安定しています。
1カ月で0.1k減くらいは許容範囲ですが、範囲内に収まりそうです。
※気温変化による影響の方が大きそうです。
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