2代目となる4シリーズクーペがドイツ本国で正式発表されました。
なお与えられた開発コードは先代・F32に引き続き、ベースとなった3シリーズ(G20/21)からの連番で“G22”となっています。
その大胆不敵なエクステリアから、昨秋のフランクフルトショーで初公開され、フロントに縦長の巨大キドニーグリルを採用してビマー(BMW車ファン)や車好きの誰もが度肝を抜いた「コンセプト4」の市販版であるのは言うまでもないですが、横幅で小さく狭まれたキドニーグリルに見慣れている者としては、あのコンセプトに与えられたグリルをネット上の画像で最初に見たとき、
日向坂46・丹生明里(にぶ あかり)さんの言葉を借りれば…
と思ったけれど、実はあれが1930~70年代にかけて登場した
328や
3.0CSLなどへのオマージュだったと知り、新型に現在×過去のデザイン融合を取り入れたBMWの意思が何となく理解できた気がします。
一方、サイドからリアにかけてのデザイン処理はどことなく“プチ
(現行)8シリーズ”的な装いで上質感も高く感じられますが、リア周りはとくにテールライトやディフューザーの配置が8シリーズというよりも、レクサスRCで取り入れられた手法に若干似てるなぁと思いましたね。
インテリアは…ベースの現行3シリーズとまったく同じデザインなので説明不要ですね。
当初は歴代初のM Performanceモデルであり、3シリーズの「M340i」に相当する「M440i xDrive」をはじめ、B48系直4搭載でベーシックな「420i」なども含めた5つのグレードが設定され、来春には直6ディーゼルを積む430d/M440d xDriveも加わることになっている模様ですが、このうちM440iとディーゼル車のすべてについては、こちらも歴代初搭載である48Vモーターが組み合わされたようです。ただ該当グレードのマイルドHV化もあり、3シリーズからの車重増を気にする声はありそうですが、その点はプラットフォーム(CLARアーキテクチャー)の低重心化やサスペンションのジオメトリー見直しなどで対応し、走りにこだわるBMWの名に恥じないチューニングが施されているようなので、ホッと一安心といったところでしょうか。
この新型は10月に世界販売が決まっているようですが、現在導入時期未定の日本仕様は先代のラインナップを踏まえ、ベース価格の安い順に420i(B48系直4、184hp)→430i(同機種258hp)→M440i(B58系直6+48Vモーター、374hp)という構成が濃厚かなと思います。ちなみに本国仕様でM440i以外に設定されたデザイン・ラインはベースグレードとMスポーツのみとなっているため、日本仕様はその関係と先代の販売実績からMスポーツ中心のグレード体系になるでしょう。
BMWデザインの新たな方向性も理解できた新型は、上質かつ奇抜なルックスを武器にこれまで以上の人気を得ることができるか楽しみです。
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ドイツ車(BMW/BMWアルピナ)&BMWミニ | クルマ
Posted at
2020/06/03 22:02:00