圏央道便利に…相模原愛川－高尾山あす開通

首都圏中央連絡自動車道（圏央道）の相模原愛川―高尾山インターチェンジ（ＩＣ）間が２８日、開通します。
県央部は南北に走る幹線道路が不足しているため、主要道の渋滞が慢性化しており、開通による渋滞緩和に期待がかかっています。
東名高速と中央道、関越道が直結することで静岡県などの東海地方と群馬県、埼玉県方面への移動時間が短縮され、観光、物流業界には大きなメリットとなるそうです。
渋滞緩和が期待されるのが、県央部を縦断する国道１６号と同１２９号で、１６号では、東名・横浜町田―中央道・八王子ＩＣまでの渋滞が深刻で、国土交通省によると、両ＩＣ間の平均速度は１９・３キロ・メートルだそうです。
横浜国道事務所が昨年６月に発表したデータによると、昨年３月に開通した圏央道・海老名―相模原愛川ＩＣ間を並走する国道１２９号を調べたところ、最大６００メートルあった金田交差点（厚木市）の渋滞が、開通後は１５０メートルに短縮されたそうです。同事務所の担当者は「今回の開通区間でも同様の効果を期待している」そうです。
国道１６号を利用するトラック運転手（４３）は「圏央道は細切れの開通で使い勝手が悪かったが、東名と関越がつながれば一気に便利になる」と語っていたそうです。
一橋大の根本敏則教授（交通経済学）は「国道１６号、１２９号はいつも渋滞しているので、抜け道を求めて住宅街にも車が入っていたが、開通でこうした車を閉め出す効果も期待できる」そうです。