[Saxo048]家政婦は見た!

2009年3月5日、夜の未明より密輸品の売買が執り行われるという情報をつかんだ。
主犯はどうやら前から目星をつけていた男らしい。

コレは現場を抑えねば。



今、日本で一番フェーマスでホットな秋葉のネオンを横目にしながら
相棒と作戦会議を練っているところだ。
奴らをどこで取り押さえるか。だ。

前に俺はこの男には密輸入品の事でコンタクトを取ったことがある。
気さくな奴ではあるのだが、どうもきな臭い部分がある。
どこかの組織に雇われていることも十二分に考えられる。
相手も俺のつっこみ激しいところに「もしや」と警戒心を解かないでいる。

※冷静な読者ならおわかりかと思うが、
「つっこみが激しい」に対して何が「もしや」なのかが意味不明すぎである。

続けよう。

とりあえず俺は以前から男とコンタクトを取っていた。
俺もその品(密輸品)をみて欲しいかどうか決めたい。と。
それに集まる連中の顔も覚えておきたい。
何故かって？当たり前だろう。こんな事が日本のあちこちで行われては困るのだ。
集まる連中も密輸品と知っていて集まるのだから共犯だ。

集まりに行く俺も共犯とか言うな!

……はっ、失礼。いろいろと妄想しすぎてしまった。

相棒に時間は大丈夫なのかと促される。
とにかく時は近づいてきた模様だ。男からも時間と場所を聞き出すことができた。
集まる連中は今夜は3～4人程度らしい。
相棒と、もはやクルマと呼べないクルマ(さくごろう)に乗り込みいざ目指すは首都高C1箱崎PA



そしてその男はいた。青い獅子を駆る好青年。
そして白い木馬?を駆る中年らしき男。
その二台のクルマをふさぐかのように相棒は赤い水棲号(さくごろう)を停めた。

すでに取引は開始されていたようだ。
ダンボールにはエアパッキンにくるまれた何かが…
あれだ。ｱﾚに違いない!!

取り押さえたい衝動をおさえ、男たちの行動に相棒と注目をする…



しばらくすると銀獅子を駆るサラリーマンがやってきた。



こいつはもしかして青獅子の青年をまとめているボスか？ｗ
高鳴る鼓動に相棒は「少し落ち着け」と俺に言う。

落ち着いてみると、以前違う場所で会ったことがある男だった。
メガネをかけた奥の瞳は何をうつしだしているのだろうか。
※普通に目の前の光景だろ。

銀の獅子を見るのは初めてだった。
こいつ、本当はこんなクルマ乗ってなかった気がする…
警戒心をほどくため、俺は銀獅子に興味を持つふりをしてシートに座らせてもらった。



お約束の光景が拝めた……。ここまで来ると立派な持ちネタのひとつだ。
俺としたことが、うかつだった。

そして時は過ぎていき、リラックスモードに。
いっこうに取引をする様子がない。




屋根を物置代わりに飲み物を飲んだり談笑したりとただの寄り合い所の
おやじどもの集まりとしか思えなくなってくるほどだ。

「やっぱり俺たちの正体がばれたのだろうか…」



だが、目の前に動かぬ証拠があるのだ。
ダンボールが。

ああ、あやしい。

いつになったら密輸品の取引をはじめるのだ。




ここで、誤算が生じた。
俺は、猛烈に眠くなった。もしや、もらったコーヒーに睡眠薬が混入されていたのか!?
相棒が「今日はもうこれ以上の収穫はないだろう。引き上げた方がよさそうだ」

うとうと仕掛ける俺に周りの男たちは
これから辰巳PAまで行こう、と話しをするのかかすかに聞こえる。
まだ他に誰か来るらしい。
やつらめ!本当は辰巳PAで取引をする作戦だったのか……
そして羽田から高飛びか……(どんだけ飛ぶんだよ)

ち、ちくしょう……カラダが言うことを聞かない…くっ…俺もここまでか……
……？……なぜ相棒は涼しい顔をしているのだ…
まさか、お前がこいつらのボスだったのか……!?


図ったな!!!
やはり世を忍ぶ仮の姿だったのだな……そのスーツ姿……
意識が遠くなるその向こうで、相棒はニヤリと俺に笑って見せた…




zzzzz




その後、俺は何も覚えていない。
目が覚めたら部屋のベッドの上だった。



そして相棒からは「水棲号の脚は決まったのか？」と携帯にメッセージが残されていた。


？？？


…あれは夢だったのか？ｗ

最後、相棒の姿が全身緑色のカッパになっていたような気がするのだが…
もしかして相棒は本当はカッパなのだろうか……



終


注：物語は(脚色のみ)フィクションです。

突然ですがおじゃましました!mitsubaさん連絡くれてありがとう!
CSさんのドンガラ106もやっと見ることができてしあわしぇ。
e・d・oさんにお会いできなかったのが残念です…

兄さん忙しいところ突然拉致ってごめんなさい。今日は頑張ってくださいｗｗｗ