実は私は給食が好きだったんです。だった、と言うよりは今でも食べたいです。むしろ学食とかそう言うのが好きなんです。。機会があれば食べたい…そう思っています。これは私の好みを変えた劇的な給食のメニューの話です…。と言っても「これを食べてこれが好きになった!」と言うお話ではなく、その逆。(好きな給食のメニューはほぼ全部なので書ききれません。(ちょ給食のおじさんおばさんごめんなさい。これ一個だから書かせて下さい。それはそれは昔の話で…。私が幼稚園の頃でした。その日のメニューはもうそれしか覚えてません。「昆布」 です。「昆布」ってあの普通の「昆布」なんです。それはよく言う「汁系」のメニューに入っていました。いや、入っていると言うよりは浸かっていると言うか…。どうしてそれがそうなったのか分かりません。が、正直に書くと「米ぬか色の汁に縦横10㎝厚さ2㎜の昆布が浸かっている」と言う感じの汁でした。「…。」正直まず見た目で困惑しました。周りの友達を見ると、彼らも困惑気味。私は、あの「大野くん(仮名)」はどうしているだろうと思いました。「大野くん」とは、ウチの「ゆりぐみ」でも一番早く給食を食べる子だったからです。早いと言っても、いつも食べると言うよりはかき込む感じ。ケンカも強いし、足も速い。いわゆるガキ大将的な子でした。そんな大野くんはどうやって食べているだろう…。…フト前を見ると、 「おおのくん…!食べてる…!」「おれは食う!」そう言った感じで、いつもより余計にかき込んでるような…いや、それでも「すごい…」私はそう思いました。私も試しに一口汁を飲んでみました。「…!!」ウチの「ゆりぐみ」だけかもしれませんが、子供らが給食を残す時には、先生にそれなりの理由を述べてから残さなくてはなりませんでした。(例えば「今日はおなかがいたいので、牛乳を残します」等)が、あまりの味に気が動転した私が言った一言。。私:「…せんせい…まずいのでのこしていいですか…」せんせい:「ダメ」その後どうしたか覚えていません。でも、その後、好きにはなれど、嫌いになった物などない給食ばかりだったのに、どうして当時そうだったのか今でも不思議なのです…。