
写真は、最後に赤城山に登った日のものです。
この日、私は、自分の人生を変える覚悟をして、山を降りました。
エクスと、エクスを通じて出会った大切な人と、どんな険しい道でも進んでいこう。
…結果的に言うと、遅すぎました。
だけどそれでも、歩みきることが、支えてくれた人達への敬意だと、今の私は思っています。
立派になって、またいつか、どこかで…。
実際はそんなこと、あるはず無いのに、そう思わずには居られない、弱い私です。
ここからは、エクスに対する私の気持ち。
…エクスは、本当に色々なことを、私に残してくれました。
今まで知らなかった自由。
ちょっと無茶かもしれない冒険。
失っていた自信。
人生を変えるきっかけをくれた人との出会い。
本物の私を見てくれる人との出会い。
エクスはもう、居ないけど…。
エクスがくれたたくさんの思い出があるから、頑張れるよ。
でもね、本当は、もっと一緒に居たかった。
やっとブリッピングがスムーズに出来るようになったよね。
でも、今度はヒールアンドトゥを練習し始めたばかりで、峠に行くときは挙動がおかしかったね、今さらだけど、ごめん。
次のオーナーに、クラッチ盤交換して貰ってね。
始めて県外に出た日のこと、良く覚えてるよ。
「〇〇県に、入りました。」
エクスナビが言うの聞いたとき、今まで知らなかった世界に踏み込んだことに身震いがして、でも、同時になんだか楽しくなっちゃって、声だして笑っちゃったね。
あのときの気持ち、ずっと忘れないと思うな。
そうそう、深夜に国道ドライブして、眠くて意識飛んでて、急いでコンビニに寄ったこともあったよね…。
あのときは、気付いたらずっと2速だったり、小さい交差点で無理矢理転回したり、本当に、事故らなくて良かった。
確か、そのドライブの帰りだよね。
3時間くらいぶっ通しで、街から山に運転したのは。
「長時間のドライブ、お疲れ様です。」
信号待ちで突然喋りだしたエクスナビに心底驚いたけど、
私って意外と、やれば出来るみたいってことが分かった、良い経験だったりするんだ。
ちなみに言うとね、原付って薄情で、何も言わないんだよ?
しかも私のはCVTで、勝手に走るの…。自分勝手だと思わない?
本当は、ちょうど今頃、若葉を卒業していた筈だったね。
卒業記念に、車中泊の旅をしたくて、色々道具揃えてたんだよ?中を覗かれないように、カーテンとか、寝るようのマットとか。
どうすればいいかな?今、すごく置き場に困ってる。
ねぇ、エクス…。
今まで本当にありがとう。
私とエクスが出会ったのは、本当に偶然だったけど…。
辛くて泣きたいときも、嬉しくてたまらないときも、いつも、ずーっと一緒に居て、向き合ってくれたね。
今日はクラッチの繋ぎかた雑だよ!
とか
たかが右左折でタイヤ鳴らしちゃだめ!
とか
きれいに曲がれたね♪
なんて…、さ…、本当に楽しかったんだよ?
でもね、エクス…、エクスのことは、とっても大好きだったんだけど…。
エクスを手に入れるためには、人生、母親の言うなりにならなきゃいけなかった。
私、どうしても我慢出来なくて…。
人生を選んだよ。
…二つ同時に手にいれることは出来なかったけど、エクスに恥ずかしくないように、手にいれた一つは、本当に大切にするね。
ねぇ、最後に約束、いい?
ある程度落ち着いたら…、私と、また、走ってくれますか?
私は、その頃には、大部変わっているかもしれないし、エクスも、変わっていると思うけど…。
失ったあの日に、戻ることは出来ないけど…。
あの日のように、楽しく、走れたらいいね。
約束だよ?私とエクスの、大切な約束…。
ありがとう。さよなら、エクス?
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Posted at
2013/08/26 00:36:13