
今週17日から26日の昼夜問わず空母艦載機の(FCLP)タッチアンドゴーの訓練が25年ぶりに岩国基地で実施されようとしている。滑走路を空母の甲板に見たて離着陸を繰り返し行う訓練でそりゃ半端ない轟音が生じ凄い迫力だ。これを実施するか否かを今問題になっている。
もう一つは新型ミサイルシステム「タイフォン」の岩国基地での日本初の展開だ。これは中距離ミサイルで中国の北京まで射程に入るとのこと。当然中国は猛反発している。

F35Cステルス戦闘機による(FCLP)タッチアンドゴー訓練。

日本初展開で岩国に展開した中距離マルチミサイル。「弾道・巡行」対応ミサイル。巡行ミサイルならトマフォークミサイル、地対地・地対艦。

岩国に展開する様子。
在日米軍司令部から、下記のとおり岩国飛行場において第5空母航空団が艦載機着陸訓練(FCLP:Field Carrier Landing Practice)を実施する予定である旨の通知がありましたので、お知らせします。
なお、予定は現時点のものであり、今後変更される可能性があります。
米空母艦載機着陸訓練(FCLP)は、空母艦載機のパイロットが着艦資格を取得するため、陸上の飛行場の滑走路を空母の甲板に見立てて着陸する必要不可欠な訓練です。この訓練は、我が国の防衛や地域における米国の抑止力・対処力の強化のため、非常に重要な意義があります。
今回の訓練について、米側からは、当初、硫黄島での実施を予定していたところ、今月1日に発生した硫黄島の噴火が現在も継続しており、噴火による人員、物資、航空機への影響などのリスクが大きいことから、FCLPの予備飛行場である岩国飛行場で実施せざるを得ない旨の説明がありました。
防衛省としては、岩国日米協議会で確認された事項(飛行時間の限定など)を遵守するとともに、当該訓練による民間航空機への影響及び岩国飛行場周辺住民の皆様への騒音の影響が最小限となるよう米側に申し入れたところです。
訓練概要
訓練期間 9月17日(水)~9月26日(金)(土日祝日を除く)
13:30~16:30/18:45~21:45
訓練機種 第5空母航空団艦載固定翼機全機種
(F-35C、FA-18E、FA-18F、EA-18G及びE-2D)
FCLP訓練が迫る一方、岩国基地には現在日米の共同訓練の一環でアメリカ陸軍の最新のミサイルシステム「タイフォン」が展開しています。アメリカ陸軍は、岩国基地への展開の理由について「飛行場と港湾施設を備えていて訓練を行う場所として優れている」などと語りました。
タイフォンは今月11日から行われている日米の共同訓練レゾリュートドラゴンの一環で岩国基地に展開していて、15日、報道陣に公開されました。
第3次元多領域任務部隊司令 ウェイド・シャーマン大佐
「タイフォンシステムは海上・陸上の領域において効果を発揮するもの。このシステムを用いて複数の弾種を使用することで、敵に多くのジレンマを与える」
タイフォンは迎撃ミサイルや巡航ミサイルを搭載する移動型のミサイルシステムで、訓練の狙いについてアメリカ陸軍は「タイフォンを迅速に展開し、多様な脅威に対応するため」としています。
訓練では、実弾射撃は行いませんが、訓練弾と実弾の搭載や積みおろしなどを行っているということです。
また、陸軍のウェイド・シャーマン大佐は陸・海・空それぞれでタイフォンを輸送する訓練が必要と述べ、飛行場と港湾施設を備える岩国基地の重要性を語りました。
ウェイドシャーマン大佐
「私たちは常にほかの輸送方法についても検討していて、海から船でタイフォンを輸送することも可能。岩国基地はそれぞれの方法で訓練を行う場所として優れている」
今回の訓練ではタイフォンは航空機で輸送され、海上での輸送は予定していないとしています。
共同訓練は今月25日まで行われ、訓練終了後はタイフォンを撤収するとしています。
  Posted at 2025/09/15 20:58:35 |  | 
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