先日、F20のチェックランプ点灯による入庫に伴い、ディーラーさまより代車をお借りしました。
いつもなら営業の方の思惑により(笑)最新鋭の車体をお貸し頂くことが多いのですが、今回は都合がつかず先代3シリーズのE90型を2日間ほど運転する機会に恵まれました。
色もシルバーで巷でも良く目にするBMWのセダンです。
実は、このE90を試乗するのはまだ2回目。かれこれ6、7年前に、初めてBMWのディーラーに飛び込んだときに試乗させてもらったのが最初の経験です。
その時の印象があまり芳しいものではなかったのです。踏んでも走らないし、ランフラットタイヤのせいか脚もへんに突っ張って硬く、そのわりにぐらぐらロールばっかりする。。。
当時わたしはホンダのNA高出力エンジン(所謂V-TEC)搭載のスポーツセダンに乗っており、その慣れ親しんだ評価軸でバイエルン製のコンパクト・スポーツセダンを評価していたのです。
さて、今回はBMW製のコンパクト・ハッチバックにおよそ1年半乗った上でのE90の評価となります。
所々、私のF20型116iと比較しながら記述したいと思います。
【サイズ感】
F20とほぼ一緒。というか1シリーズも5シリーズも7シリーズもほとんど誤差の範疇にしか感じないいい加減な感性の持ち主なので。。。(汗
【エクステリア】
素直にかっこ良いです。日本ではあまり評価されていないような気がしますが、私は近年のBMWデザインの中では一番好きなデザインです。塊感というか、一体感、「高性能」という能力、キーワードをギュッと圧縮して表現している素晴らしいデザインだと思います。ただ当時のプレス技術(って言うのですか?)では精度が甘く、シャープ感がもう少し出ていれば完璧ではないでしょうか。
F20はプレス精度、シャープ感は格段に上がっていますが、全体のデザイン力ではF20より数段劣ります。
【インテリア】
これは、結構お粗末なレベルです。。。
当時はこれでも高級感が演出できていたのでしょうか???
【動力性能】
これはですね、ちょっと驚きました。
乗った最初は「踏んでも出ねーな。。。」と思いましたが、アクセルの踏み方のコツを覚えると、低速からモリモリと気持ちよく加速していきます。ターボ付きの116iよりも(当たり前ですが)すごく自然に出るパワー特性で、「気持ち」と「物理的な加速」がとても上手に調律されています。トルクが欲しい時に右足に力を込めると、過不足なくスッと提供される。。。そんな感じです。さすがですね〜。BMWは良い仕事してます。
でも調子に乗ってアクセルペダルを全開にすると、とたんパワー不足が露呈することは内緒ですよ(笑)
とにかく全開までの過渡的な出力特性が出色の出来です。これはちょっと羨ましいですね。
これだけでE90を所有したくなるほどです。
【操安性能】
日本の道路事情では低速域でゴツゴツと暴れて安っぽく感じる足回りですが、滑らかな路面ではその豊富なステアリングインフォメーションと相まって、胸のすくような気持ちの良いフィーリングを楽しむことができます。
きっとドイツのアウトバーンにセッティングを特化したような特性なんですね。
日本では低級感と高級感の二面性が表れてしまうようです。でも、その特性が分かってしまえば素晴らしく楽しい操縦性能を堪能できます。
でも低速域での重いステアリングはどうかな〜。F20に馴れていると肩が抜けそうになりましたよ(笑)
BMWは「操縦性能」と「安定性能」を少しだけ「操縦性能」寄りにバランスして、メルセデスに対する差別化をすることは周知の事実ですが、ご多分にもれずE90も見事なバランスの操安性能を実現しています。
E90に較べると、F20は全ての操作系が「軽い」です。軽くて楽なのですが、ステアリングインフォメーションもE90と較べて薄めになっているので、そう言う意味では神経が疲れる場面があります。
【総評】
総評と言っても、わずか2日間の付き合いでの総評なのですが。。。
とにかく「BMW」のエッセンスがギュッと濃縮されたE90。おそらくE46のほうがより純度が高いのでしょうが、メンテナンス面を考えると一世代若いE90はとても魅力的な1台です。
以前の20分ほどの試乗では全く見抜くことが出来なかった、その奥深い性能を堪能することが出来ました。
E90は中古市場にもタマ数が多いでしょうし、良質な個体も見つけやすいと思います。
BMW入門にいかがでしょうか?(って宣伝になっちゃいましたね)
Posted at 2014/08/03 21:36:16 | |
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