
金曜日の夜には、ぬくぬくして深キョンの夜ドラなんかを見て過ごしております。
深キョンは今でも「男性が選ぶ理想の女性ナンバーワン」らしいのですが、ドラマでは不倫をしている30歳半ばの高校教師の役です。・・・大人になったなぁ。
ふと、深キョン相手にラブホに「現地集合」なんて妄想を抱いてしまう困ったドラマです(笑)
タイトル写真は、テレビでお手軽多重露光。
ピント合わせをシビア〜にすると走査線が見えてしまいますので、少しボケ気味にするのがミソです。
テレビの楽しみ方も色々あるのですよ(笑)
どうでも良い話は、このぐらいにしておいて本題に入ります(汗)
さて、F1ならぬ夜のF0.95とはいったい何の事やら?
みんカラ的には、フォーミュラ0.95、、、(゚Д゚)ハァ?

コシナのフォクトレンダー、NOKTON の単焦点レンズです。。
これは17.5mm(35mm換算35mm)の準広角で、同シリーズは他に25mmと42.5mmのものがあります。
ライカのノクチルックス50mmと並ぶ世界最高水準の明るさ、大口径のF 0.95 !!
同じF0.95でも、お値段はライカの1/10(゚∀゚)アヒャ---
マイクロフォーサーズ専用設計で、このとんでもないレンズを使うためだけに、マイクロフォーサーズカメラを買う人もいるという話です。
OD-M E-M10の本体より値段が高いので、いざ手に入れてみると、「カメラとはレンズが主体で本体は単なる暗箱」と言われることが実感できます。
確かに、全金属製で本体より重く、これを装着した時は、カメラを持っていると言うよりは、レンズを持っていると言った方が正しいような気がしてきます。
大きい分だけ、携帯性に問題がありますが、持ち歩きだけを優先させる人は、そもそも、こんなレンズを買ったりしません(^^ゞ
OM-Dにもよく似合っています。
完全MFなのですが、じっくり構えて写真を撮る場合は、特に苦になりません。
むしろ、自分の意図した所に焦点が合わないAFで、じたばた手間取っているよりフォーカシングが早い場合もあります。
自分でフォーカスリングを回す事自体、写真を撮っているのだという充実感もあります。

1/43スケールのminiです。
洗車していないから汚い(笑)
センサーから15cmまで寄れるので、ほとんどレンズ先端にあるものまで撮影可能で、簡易マクロとして使えます。

mini内部の接写ですが、メーターの文字まで精巧に作られていたのですね。。初めて知りました(^^ゞ
「紙一枚の差でボケる」といわれるぐらいですから、開放気味で中央のメーターにピントを合わせると、この小さなコックピットの中でも前ボケと後ボケが見られます。
マイクロフォーサーズは、センサーサイズの問題でどうしてもボケ難いものですが、このレンズを使う限り大きなセンサーサイズカメラに遜色ないボケが得られる気がします。
フルサイズより安く、小さく、軽くというコンセプトの規格で犠牲となった部分を埋めるレンズでもありますが、さすがにこのぐらいの大きさになるのは仕方がないところでしょう。

開放接写は、撮って遊ぶもの。

モデルになっても嫌な顔をしないジュモー。
ビスクドールの多くは、眉毛が太く怖い顔をしておりますが、この子は可憐な感じで、20年ぐらい前に我が家に来ました。
夜中に歩くかもしれないと言って、娘たちはいまだに怖がっています(@_@;)

ちょっと絞ればカメラ自体がローパスフィルターレスなので、カリカリの画像になります。

絶えず動きまわる子供にMFで対抗しようと思っても、ピンボケ写真を大量生産するだけですが、まともに撮れると綺麗な写真になります。

外に出てC63を撮ってみましたが、絞り込むとカッチリした写真になりました。
写真は、カメラの性能よりはレンズの性能がモノを言うという事が何となく理解出来ました。

飛行機を撮ってみました。
多くの人が望遠レンズを構えている中で、17.5mmの単焦点で写真を撮る(笑)

夜景では、光源が10条にクロスフィルターをかけたように光り輝きます。

F0.95の実力は、ローソク一本の光でも写真が撮れることですから、暗い展望デッキでもこんなに明るく写ります。

夜間撮影では無敵です。

横浜元町でブラインドショット。

万国橋手前の駐車場にて。
まあ、「綺麗な夜景が見える場所で愛車を撮った」という説明写真です。

背景が美しすぎるので、ボケさせるのはもったいない。。
背景をいかにボケさせるかではなく、どの程度ボカさずに残すかを考えることが出来るレンズです。

レンズもカメラも違うので、今までの写真と雰囲気が変わっているのが自分でもわかります。

車を撮っているのか、背景を撮っているのか?
この場所からの夜景は美しすぎるので、クルマなんかどうでも良くなってきます(笑)

まったく洗車していない汚い車でもそれなりに写ります。
汚れたホイールでも、最初から「マットグレー」だと言い張れば良い(笑)

車に写り込んだ光源にも10条の光が少女漫画のようにキラキラしていて、サービス過剰なレンズです(笑)
大口径レンズは、大きなボケが得られる以外に、シャッタースピードを速く出来るという利点があります。
同じ条件下では、F2.0のおおよそ4倍のSSにすることが可能なので、手持ちで夜景を撮る場合に手ブレし難いく、さらにISO感度を上げて画質の低下を招くことも極力避けられます。
ササッと撮って素早く撤収する、私のような撮影スタイルにピッタリです。
NOKTONの名前の由来は「夜」ですから、基本的には夜に適したレンズなのでしょう。
よゐこは良からぬ目的に使ってはいけません。
日中は明るすぎて減光フィルターが必要な場合もあるようですが、PLフィルター装着程度で困ったことはありません。

AFに慣れた人にとっては、ただただ面倒なだけで、ファインダーのないカメラではピント合わせもままならないという、極めて扱いにくいレンズであることも事実です。
購入するにあたって、色々検討すると手が出なくなってしまうかもしれません。
中古価格が新品価格を上回る、なんて不思議な現象もネットでは見られます(笑)
しかし、あえてこの面倒くさいレンズを使うということは、車にMTを求める心に通じるものがあるような気がします。