合法性と違法性について考える。２

＠takeさん、はじめまして

みんカラ初心者のkaronと申します。

みんカラブログのタイトルを流し読みしていて、たまたま 「合法性と違法性」と言う文字を目にし、
読ませて頂きました。

なぜそこに？答えは一つしかありません。私も仕事の中で合法と非合法が混在する今の
車社会に対し、悶々とした葛藤の日々を送っている整備士の一人だからです。

先にコメントを入れられてる皆様のご意見と重複する部分も有るかと思いますが、
私なりの考えを書かせて頂きます。

私が整備士資格を取った８０年代は、そもそも車の改造（あえてそう表現します）は全面禁止に
等しい状態でした。マフラーや車高は言うに及ばず、タイヤさえ、インチアップは違法だったのです。
その中で、いかにして個性を主張するか、いかにしてチューニングライフを楽しむかが、わたしの
友人達の話題でした。当然、有資格者である私は、時に彼らのチーフメカとして、時に歯止め役として
様々な車と関わって来たのですが、一つだけは筋を通していました。

それが「自己責任」です。

@takeさんは、｢自己責任」と言う言葉をどう捉えてますか？
私たちは「人に罪を押し付けない事」としてこの言葉を使っていました。
マフラーやタイヤホイールをはじめとする自動車部品を交換しても彼らの自己責任。
彼らが私に求めるものは作業の安全と車としての本来の性能を損なわない範囲を見極める事。
私は彼らの友人として作業の安全確保と車の性能維持（向上）を目的として自己責任で関わって
きました。そこには合法も非合法も無かったですね。
勿論、そういう時代ですから、車検は今よりも、遥かに厳しい基準で項目も多く、車検基準に
今の様な曖昧な「自己責任」を差し挟む検査官も一人だって居ない状態でした。

つまり、車をいらう＝非合法行為に等しかった時代、オーナーも整備士も今よりずっと身を律した
改造をやっていたのです。
ここは非合法だから車検は通らないという部分は素直にノーマルに戻す。車検が終わればまた
新たに改造のプランを練る。何度か繰り返し、他の仲間の車を見るうちに何が良くて何が悪いか
嫌でも判るようになります。やがてノーマルに戻さずに車検がパス出来る車を目指すように
なっていくものです。

私が当時面倒を見ていたのは精々５～６台程度。それでも５年掛かりました。
みんカラに登録されている車って何台あるのでしょうか？
更にみんカラを覗きに来て真似っこをする車が何台あるのでしょう？
今、私は自分の車の改造記事を整備手帳に出していますが、現時点において合法です。
曖昧な部分も確かに有りますが、検査協会（陸事）に問い合わせしながら作業を進めています。
今後基準の変更等により、車検にパス出来なくなった場合は合法状態に変更して行くのは
当然ですが、正しい改造、正しいカスタムチューニングをする為に道を示すのは、ここに出入りする
整備士資格者の責務ではないかと考えます。　

@takeさんが一人で想い悩まれる必要はありません。思ったことはズバッと言わなければ判らない
（認識出来ない）場合もあるはずです。５～６台で５年なら１００台で１００年、１０００台で１０００年
掛かるかもしれません。それでもイイじゃないですか？
「文句があるヤツは掛かって来い！こっちはプロだ！！本当のチューンを教えてやる」くらいの
心構えでいれば丁度良いのだと思います。