シャパラル 2X
投稿日 : 2015年01月27日
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グランツーリスモ5で初めてランボルギーニ ムルシエラゴ LP670-4 スーパーヴェローチェを見たとき、未来を予想して作られた架空の車だと思いました。宇宙船か何かかこいつはと。
その時はNCP90ヴィッツ RS(CVT)にスーパーチャージャーつけて富士スピードウェイの直線を踏みきって200km/hオーバーが限界な時でしたから、ムルシエラゴの6.5L V型12気筒で670PS、パワーウェイトレシオは2.3なんて本当に異次元の車でした。私にとって最初のビックリドッキリメカです。
その後X2012なんていうさらにビックリドッキリなメカに翻弄されていましたが、さらにビックリドッキリなメカが出てきました。それがシャパラル 2Xです。
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シャパラルは60年代から90年代にかけてシボレーと手を組みスポーツカーレースで活躍したアメリカのレーシングカー製造会社です。
シャパラルが作る実験的で強力なレースカーはアルミモノコックボディやセミオートマチックトランスミッションなど最新の技術が使用され、Can-AmやSWCで活躍します。特にファンカーシステムを搭載した2Jはその特異なデザインからも有名です。
グランツーリスモ6で架空の車を発表するビジョングランツーリスモでシボレーはシャパラルブランドを復活させると発表します。そして生まれたのがシャパラル 2Xというビックリドッキリメカです。
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シャパラル 2Xのどこがビックリドッキリメカなのか。華麗なそのフォルムなのか。それとも、しなやかなその走りなのか。 Mark, the MARKⅡ~
まず最初に目を引くのがスタイリング。明らかに人が乗るための構造をしていません。手と足の間に布を張った滑空用ウィングスーツの飛翔感と、モトGPバイクの疾走感からインスピレーションを得たらしく、人はうつぶせの状態で手足を伸ばして搭乗します。確かにウィングスーツです。
そして最大のビックリドッキリポイント。この車にはエンジンがありません。ディーゼルでもロータリーでもありません。
シボレーがこの車のために用意した動力源は「レーザーパルス」です。車体後部にありますレーザー発振器から放たれたレーザーは、絶対的な精度を持つバラストパラボラを通じてレーザーコーンへ照射。急膨張する空気の衝撃力で車体を直接前に進めます。
アクセルを少し踏み込めば一瞬でワープするように加速していきます。アクセル全開では一瞬で400km/hオーバーに辿りつきます。その音は航空機のターボジェットエンジンのような音。もちろんシフトチェンジもありません。
旋回は電磁ベアリングを使用した4WS、制動はブレンボ製の電磁キャリパーとエアブレーキシステムと、ここにも最新技術がてんこもり。
この独創的なデザインのボディは「レイアップ・スケジュール」という手法で作られたフルカーボン。なんとボディ自体が弾性を持ち4輪のサスペンションの役割を果たすというとんでもない代物。
またレーザーによる空気の膨張を利用して、ベクタリングパネルによってダウンフォースを自在にコントロールするシステムも備わっています。
その加速は確かに凄まじいのですが、暴力的ではありません。極限まで滑らかに、滑るように加速し一瞬で400km/hオーバーまで加速します。400km/hまで加速するために必要な直線は約500mです。
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ル・マン24時間レースにおいて新技術をプロモートするための出場枠、「ガレージ56」のための実験用プロトタイプとして生み出されたということで、ゲーム内では架空の車であるにもかかわらず年式が「2025年」に設定されています。
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