
先日は優雅にX6に乗せてもらった、じゃなかった、
ぎゅうぎゅうしながら、X6に乗せてもらうことになった
顛末を書きましたが、今回もまたぎゅうぎゅうネタです。
今日、河南省である場所を訪問する用事があったので、事前に地図をチェック。
河南省と一言で言っても広い訳ですが、私が行く方面のちょっと北のほうに
あの有名な「殷墟」がある安陽という町があることを発見。
早めに出て(ってまた夜行列車なんですけどw)、殷墟を見てから、
仕事先へ向かおうと画策。
そんなわけで、世界史の教科書で習った、あの殷墟に行ってみました。
駅からはバスでのんびりと。
殷墟前のバス停で降りると

消防車がお出迎え。一応、車ネタってことで。
カメラを向けたら、若い消防士さんたちが笑顔で手を振ってくれました^^
バス停から殷墟の宮殿遺跡の公園入口に向かって歩いていくと

ど~んと門が現れました。 もちろん、世界遺産です。
殷墟博物館で

青銅器とかを見て
3000年前に銅を溶かしてるってだけですごい!

甲骨文字なども見て
祭祀のために埋められた車馬坑をみて(馬車と馬だけでなく御者さんも…)
宮殿を悪霊から守るため同じく埋められた、盾と武器をもった兵士たちを見て
(2000年座り続けてたなんてすごすぎ…これはレプリカですが)
宮殿区からおんぼろワゴンで王陵区にも送ってくれるとか。
せっかくなので行ってみました。

すごい田舎ですが、ちっちゃな電気自動車がいっぱい走ってました。
どうも中国では電動バイク・電気自動車は、いわゆる車やバイクとして認識されていない模様。
日本で言う電動自転車みたいな扱いみたいです。
なので、車線を逆行してもOK(と推測)。
めちゃくちゃ飛ばすオジサンのワゴンの中で振り回されながら、王陵区に到着。
降りるなり、猛ダッシュで私に向かって走ってくるものが!

山羊に威嚇されました。なぜ!?
この山羊たち、この後、王陵区の入り口をチケットもなくスルー。
殷の王様のお墓がある高貴な場所なのに牧場のような…。
雰囲気でないな…;;

草むしりしなくていいからかな?奈良公園みたいな理由だったりしてw
と思っていたら、鹿までいてさらにびっくり!

しかも、ニホンジカの1.5倍ほどの大きさ。
鹿には見慣れているはずの私でもすごい迫力でした。
あ、殷墟から離れて、動物の話題になってますがw
小さな展示館をいくつかまわり、王陵の発掘当時の復元を見て、
大きさを実感したら、また激しい運転のワゴンに乗って、元の場所に帰ります。
後部座席には何か初々しい感じのカップルが。
ワゴンを降りると、そのカップルの彼氏のほうが片言英語で話しかけてきました。
「僕はここに来るの二回目なんですが、日本の人を初めて見ました。
なぜここに来ようと思ったのですか?日本の人は殷墟を知ってるんですか」
という質問でした。
「日本人は古代史が好きな人が多いですよ、殷墟は世界史の教科書にも
載っているから、古代史や考古学が好きな人は知ってますよ。」と
答えたら、「そうだったんですね~^^」と笑顔。
一旦、別れたのですが、また駅方面に向かうバス停で一緒になりました。
湖南省から大学が休みなので旅行に来たとか。
しかし、いつまでたってもバスが来ない^^;
すると彼らは、なんと形容したらいいんでしょう、周りにたむろしている
超小型タクシーと交渉し始めました。
この超小型タクシーは、農家のおじさんやおじいちゃんが小遣い稼ぎにやってる
ような、事前に値段交渉、しかも乗り心地悪そうなのもの。
メーターがないタクシーにはどこの国でも乗ろうと思わない私は、もちろん
相手にしてませんでした。
彼らは交渉成立したらしく、彼女が乗り込みます。
すると彼がとことことやってきて、「一緒に乗っていきませんか?」と。
私「え!?」
彼「大丈夫、気にしないで。同じ方面だから一緒に行きましょう。
バスがいつ来るかわからないですし」
う~~~ん、これも「ご縁」なのかな~とありがたく、申し出を受けることに。
そして乗せてもらった、その超小型タクシー…
じゃん!

オート三輪?に荷台を付けて座席を作り、幌を付けただけのものです。
お尻に中国のがたごと道路の振動が直に…。
そしてやっぱり、これも中国では車扱いされていないようで、車線を逆行してもOKのようでした^^;
逆行中は緊張してしまう私w
でもまあ、彼らが誘ってくれなかったら、一人では絶対に乗らない代物です。

その親切なカップル。
(私は彼らに向かい合って座りました。文字通り膝を付き合わせてです)
彼らが誘ってくれたおかげで早く駅まで帰れましたので、感謝!
そして、私に新しい経験をありがとう^^
お互いに手を振り合って、別れました。
トップ画像は、このオート三輪を使って三人乗りの車?に仕立てた最新式のものです。
今後は赤いおんぼろは減っていって、こういう新しいものにとって代わっていくんでしょうね。
それでも、オート3輪は生き続けていくんでしょうけどねw
X6にのったり、こんな車に乗ったり、中国ってホント、振れ幅が大きいです。。。