東北遠征も終盤に近づいて来ました。前日は念願の鳥海山へ無事登頂することが出来、
今日はいよいよ月山へ。この月山は日本百名山で、羽黒、湯殿と並ぶ出羽三山の1つ。
今回は比較的普段よりは寝れている方なので疲労はそれほどでもなさそうですが、
いかんせんコロナ病み上がりなのと膨大な移動距離と毎日登山で凡ミスも増えてきました。
今の時期…11月は既に「冬季」なので、羽黒山口ルートの登山口へは入れないというのに
ブックマークを間違えて目的地に設定して向かってしまうというハプニングもありました(大汗
因みに月山は天気さえ良ければ初心者でも比較的登れる危険の少ない山、ということ。
当初は一番多く利用されている羽黒山口ルートで登頂しようとしていましたが、
登山口へのアクセス道が冬季閉鎖されてしまうので、反対側の姥沢口ルートにしました。
こちらのルートだと登り始めてすぐ弥陀ヶ原という池塘のある湿原があるのが最大の魅力。
また、ほぼまっすぐ稜線を登っていくだけなのでラクそうですよね、所要時間は片道約3時間。
しかし、8合目にアクセス出来ないので今回はもう1つの定番、姥沢ルートにしてみました。
こちらも所要時間は片道約3時間、地形的にあまり眺めが良くなさそうと思いきや…
実際に登ったらこちら側からで大正解でした。
というワケで、前日は眠気に負けて道の駅しょうないで車中泊。
元気があれば月山湖まで…と思ってましたが、それならそれで庄内地区で車中泊の場合は
早朝に羽黒山とかちょろっと散策すればいいかなーとか考えてました。
因みに車内の温度は…18℃。車中泊するには超快適。11月だっていうのにね(汗
出発した日に仙台市で買っておいたずんだ餅が朝ごはんになりました(笑
車載冷凍冷蔵庫があると、こういうのが躊躇なく買えるから助かりますね、ほんと。
そして車内で登山ウェアに着替えていざ出発。まずはこちら、白狐山光星寺の鳥居。
ちょうど日の出の時刻となりました。そして月山湖からと思しきコハクチョウの群れが飛来。
うーん、ゆっくり撮影とかしたかったなぁ…残念。この時点では羽黒山付近は快晴でした。
…が!!実は起床時に最新の天気予報を見ると…山形県の沿岸ではゲリラ豪雨発生(爆
そして山の天気を見ると…月山は朝の内は雨で、日中晴れるけど午後から再び下り坂…
というワケで、急いで登山口へ向かっても意味ないな、と思ってのんびりすることに。
確かに…雨雲レーダーにあるまんま!酒田市沖と鶴岡市沖と2箇所それぞれ豪雨です(爆
しかし、羽黒山へ寄っていくほどの時間の余裕は無いことが判明して、泣く泣くパス…(涙
だって…登山口まで100キロ近くもありますもんね…盲点でした(爆
東北地方、広大すぎてワケわかんないです…(涙
羽黒山を抜けると月山がドドォーン!と現れましたが…見事に雨雲に覆われてます(汗
ひょっとしたら軽く雪になってるかもしれないですね、鳥海山のように。
そういや月山って、羽黒山方面にはワラタはげ山っていうフザけた名前の山があるんですが
姥ヶ岳方面にはブス沼っていうこれまたコンプラ的にどうよ?って沼があります…ヒドすぎ(爆
そうしてるうちに太陽もだいぶ昇って来てしまいました…これから登山、出来るのか?!
羽黒山周辺の紅葉はなかなかでした。いっそ天気悪いままなら月山に登るのは諦めて
この辺の紅葉を散策するだけでも良かったかもしれませんね。
とりあえず、予報を信じて姥沢の登山口方面へと向かいます。
途中右手に見えたのは母狩山かしらん??山頂から月山と鳥海山が美しいらしいです。
国道112号を南下していくと…あさひ月山湖に出ました。あれ?もう晴れてきてる??
しかし、南の方を眺めると…まだどんよりした空模様。これ、非常に悩ましいです…。
しかし、トンネルを抜けて月山湖近くまで南下してきたら…あれ?やっぱり晴れてる??
なんだか目まぐるしく空模様が変化してるので全く天気がどうなってるのかワカリマセン(汗
それにしても…紅葉めっちゃ最盛期!!
で、姥沢の登山口駐車場まで着いたので、軽く荷物を準備して…登り始めました。
最初はゆるやかな道…って、登山口付近の写真を撮ることを見事に失念してました(汗
因みに今回の月山、オフィシャルな登山地図で山行計画はこんな感じになります。
登山口の駐車場へ着いたのがちょうど9時だったので、ほぼこれと同じ感じですね。
標準コースタイムだと休憩無しで12時半頃に登頂、15時に下山となります。
山頂で軽く食事もするしあちこちで小休憩もするので山行時間に+1時間としますが、
恐らく標準コースタイムよりは速く登れると思うので、まぁ-1時間って感じでしょうかね。
駐車場からは最初はアスファルト道で、途中リフト乗り場へと分岐点があるのですが、
当然、今は冬季となるのでリフトは冬季休業に入ってます。
リフトを使うと姥ヶ岳へのアクセスが非常にラクになりますが、月山を登頂するだけなら
正直このリフトってあまり使っても時短にもならない気がします、山頂まで遠いし(汗
月山は2000m弱の低山ですが、森林限界が低いので登り始めてすぐに視界も開けます。
右手には月山の山頂から続いているのであろう稜線も見えてきてテンション上がります。
姥ヶ岳の山頂直下をトラバースするようなカタチで月山に向けて北上していきます。
この時点ではまだ月山の山頂一帯はガスに覆われてる状態。
みるみるうちに晴れ上がって行くと同時にテンションも上がるし気温も上がります(汗
11月の山形県、それも標高1200mはある山の中、朝にも関わらず既に猛暑の如く…
当然、Tシャツ1枚で登ってるんですが、シャツの汗を絞りながらビショ濡れで歩いてます(爆
左手に見えるこの崖のすぐ向こうに月山リフトが走ってます。
パノラマ写真だとこんな感じ。他に登山者は見えないですね…今日も贅沢な山行になりそう。
後ろを振り返ると左奥の方に雲海が見えてますね、恐らく朝日町あたりでしょう。
中央右寄りには月山湖も少し見えてますね、月山ICの高速に架かる橋が目印ですね。
そして右奥の方は雲で覆われてしまってますが、朝日連峰ですね。いつか登りたい…。
それにしても月山は姥平から登ると樹林帯や山に囲まれて視界イマイチかと思いきや…
めっちゃ開けてるし、めっちゃ眺めが良くてビックリです。しかも登り坂もまったりゆるやか。
月山はいくつも丘陵地帯や名もなきピークがいくつもあるので最初はラクだけど…(汗
看板ブッ壊れちゃってますが…この辺はずっと木道で言うまでもなく、非常に歩きやすい。
月山の山頂も近づいてきてるようですね、近すぎるからこそ山頂がよく見えません(笑
牛首の手前分岐まで来ました。あと3分の1くらいですかね。左へ折れるとリフトの山頂駅。
山頂駅言うても月山の山頂ではないし、看板を見ての通り…リフトを下りてもそこから
ここまで1.5キロ登って、さらにここから1.5キロ登らないと月山へ登頂出来ません(爆
だから月山へ登頂したいならリフトなんか使わない方が良いんですよね、ぶっちゃけ。
リフト分岐点からようやく登山らしく?なってきました。ここから一気に標高UPしていきます。
右手に見えるのが姥ヶ岳。はるか彼方に月山湖も。登ってきた登山道もよく見えてます。
月山は超メジャーな百名山だけあって登山道の整備は見事ですね、誰でも登れる親切設計。
ここらへんでようやく山頂の小屋らしきものが見えてきましたね。
ズームすると…確かに建物が。あれが恐らく月山神社。なので山頂はあの向こう側。
リフト分岐点から程なくして牛首に着きました。山頂まで残すところあと1.1キロだそうで。
牛首を過ぎると日本海側の景色も飛び込んできます…鶴岡市街と酒田市街ですね。
いよいよ佳境に入ってきましたね!ってか、月山登山ってずっと佳境だと思うんですが(笑
振り返るとこの絶景。いくつも小高いピークがあり、その直下をなぞってるのがわかります。
リフト山頂駅は写真中央のピークの奥ですよ、登山口はさらに奥の下の方になりますが(爆
ここらへんからちょっと急登っぽくなりますね、鍛冶坂と呼ぶそうです。
遠目ではわかりにくかったんですが…近づくと、結構積雪もあります。2~30センチですが。
鍛冶小屋跡まで来ました、以前まで山小屋が存在していたみたいです。
となるともう山頂の稜線まですぐですね、山登りでは毎回ワクワクする瞬間です。
お~!月山の主脈となる稜線へ出ました!なんだか凄く開けてますね。
真北に向かって歩いていくと目線の先には月山神社と月山頂上小屋が。
しかし、山頂付近はさらに雪が残ってます。吹き溜まりになっている場所では50センチほど。
これだけ気温も高くて天気が良いと雪も解けてドロドロ、ベシャベシャ状態だったりします(汗
月山神社の一部だろうけど…いくつも建物があって正直よくわかってません(爆
どうやら山頂へはあの狭いゲート?みたいなところを潜って先に行くようです。
登山口からのんびり休みながら歩くこと2時間…ようやく登頂!!と思いきや…!?
あれ?山頂ってどれやねん!?…って、本気で山頂がわからなくて20分近く彷徨いました(汗
そういや月山って積雪期とそれ以外では山頂そのものが移動するみたいな話あったなぁ…
というのも、夏季だと本当の山頂は神聖な場所?だからか出入り出来なくなっていて、
山頂の近くに山標もあるんですよね。三角点もその少し外れた場所にあるらしく。
そうか…これだけ積雪があったらそもそもそんなの埋もれて見えなくなってるわな、と。
後から登ってこられた登山者も「山頂ってどこ!?」って、迷ってました(汗
たったの2~30mしか離れてないにも関わらず皆して迷子状態になる…山とは恐ろしい(笑
しかも、こちらはGPSもあるのにね。電波も入るし。それでも迷うって相当ですよ、ええ。
そして強引にルートを外れて雪深くなっているところをガシガシ登ってようやく見つけました!
子熊くらいの岩石がゴツゴツしている中に山標がテキトーにポイっと置かれてました(爆
いや、わかんないってばよ。これ、もう少し雪積もってたら山標も埋もれてただろうな…(汗
山岳マップ上でもこの地点は「ルート外」となってます。恐らく冬季は積雪の関係で、
従来の山頂が埋もれてしまうから、冬季は本来のピークであるこの地点に移動してる
…という気がします(汗
では、この正真正銘1984m最高峰からの眺めを…
山頂からやや北寄りの西側…鶴岡市方面ですね、雲が多いですが日本海も見渡せてます。
こちらは北東方面ですね、山頂からの稜線が続いているのがわかりますよね。
写真左手の雪深くなってるところに従来の山頂の標識が埋もれてるっぽいです。
そして、見事な雲海が広がってますが…ちょうど新庄市あたりになりますかね。
よく見ると、羽黒山口から登ってすぐにある弥陀ヶ原も見えてますね。
続いてこちらは真東になります。眼下に見えるのは賽の河原と呼ばれる山上の平地帯。
ここは中途半端に残雪があるからイマイチですが、実際は岩がゴロゴロしていて凄い所。
そして奥に見える山の向こう側が銀山温泉のある尾花沢市や村山市あたりになりますね。
そしてもう一度、西の方角…眼下の山肌がエグいですね…ほんと、自然って素晴らしい。
そして、そんな中…今日も誰もいない月山の山頂で貸し切りランチタイム。何て贅沢な(笑
というワケで、長くなりそうなので…下山は次の記事へと…つづく!!