
斜里町を出て知床国道を走り、知床五湖へ。
木々が空を覆っていました。
時刻は15時前ですが、森の中は薄暗いです。
ところどころぬかるんでいる地面を踏みしめながら、先へ進みます。
わずかな物音に足を止め、神経をそちらに集中させます。
ライフル(一眼レフ)を構え、スコープ(ファインダー)をのぞきます。
ズームレンズの倍率を変えつつ、視界内に動く物がないか探します。
必要時にはフルオート射撃(連写)も可能なこの銃(カメラ)ですが、クマを相手にどの程度効果があるか……(ねぇよ)
弾丸の口径は5.56ミリ(センサーサイズはAPS-C)。
ストッピングパワー(描写力)では7.62ミリ弾(フルサイズセンサー)に劣る上に、フルオート射撃で加熱する機関部(CPU)は弾詰まり(処理待ち)を起こすかもしれません。
万一近接戦闘になった場合、使えるのは大光量フラッシュライトのみ。
ライトメーカーのHPにはクマ撃退事例が載ってましたが、効果が保障されているわけではありません。
再び物音がしました。
セーフティ解除(電源ON)。
初弾が薬室に装填されている(SDカードが入っている)ことを確認。
人差し指をトリガー(シャッターボタン)に添えます。
黒い影が見えました。キツネの大きさではありません。
距離は約50メートル。十分に射程距離。
ですが、時速50km/hで走ることもあるというクマに突撃されたらひとたまりもありません。
心拍数が上がります。
その正体は……
人間でした(笑)
脅かすなよ(^^;
という緊張感を味わえるのが、ここ知床五湖の地上遊歩道です。
高架木道と地上遊歩道の2ルートがあり、去年は前者を選択しました。
一湖〜五湖すべてを見るには地上遊歩道を使う必要があります。
クマの存在は笑い事ではなく、
地上遊歩道に入る前にレクチャーを受けなければなりません。
携帯する食品の類はすべてビニール袋で密封します。
時期によってはガイド同伴が必須だとか。
木に残された引っ掻き傷が、ここがクマの生息地であることを実感させます。
北海道に来る前に映画「ジュラシック・ワールド」を観ていたので、
探検のような気分で楽しむことができました。
クマに遭遇しないよう細心の注意が必要ですが、美しい知床五湖を見られる地上遊歩道はおすすめです。
地上遊歩道は最終的に、高架木道に合流します。
雄大な知床連山。
知床五湖の駐車場を出ると、ちらほらシカと遭遇しました。
日が暮れてきたので、この日は知床でキャンプすることに。
続きます。
Posted at 2015/10/04 08:51:48 | |
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