
結論から言えば、既製品で満足出来ないこだわりがそこにあるなら、ワンオフメイドのカスタムに腰を据えて取り組む理由があるのだと思います。
ライトなモノからヘビー級なモノまで様々ですが、比較的ライトな部類だと、簡単な家のリフォームなどがあります。
ゴールデンウィークにIHクッキングヒーターがあるため使わないガスレンジを取り外して、余り材とツーバイフォー材1枚をホームセンターで切ってもらったもので穴埋めしました。
前々からやりたかったリフォームで、ビルトインガスコンロの取り外しとガス栓のメクラ処理と大工仕事を同時に受ける業者が見つからず、先延ばしにしていました。
トイレの便器入れ替えと一緒に取り外しをやってもらい、穴は自分で埋めましたが、キッチンパネルをカンナ掛けして、隙間はコーキングで埋めたので結構綺麗に出来たのではないかと思っています。
今はステンレス板を板金ハサミで切り出して、折り曲げて自動車に付けるという作業に没頭しています。
単純ですが奥が深くて、お金は掛からないけど労力が半端ないです。
チリが合っていれば、両面テープだけで外れることはない位ピッタリ付きますが、そのレベルに持っていくのも現物合わせして、微調整を幾度となく繰り返すことになります。
取り付けしてみて、ステンレス表面の歪みは、一度でも折り曲がると致命的なことが分かりました。
伊達直刃と言う板金ハサミであれば、この歪みを抑えて綺麗に切り出せそうですが、値段が相当しますので、安い電動板金ハサミから試していきたいです。
いつもこの手の作業をする時は、事前に手順と段取りをイメージして、頭の中で何パターンかをシミュレーションしてみています。
そして失敗しにくそうなやり方、手順が少なくて済むやり方、手抜きしても見栄えはしそうなやり方などを検討してみます。
ただ、今回のように長い物を真っ直ぐ切り出すこと自体がそもそも難しく、言わばボトルネック工程になっている時は、高い工具を買い増すこともある程度仕方ないと考えています。
出来栄えが良くなるまで失敗作を生み出し続ける折れない気持ちや根性がものをいう世界です。
もちろん、要求水準と技術力が大幅に離れている時には無謀な挑戦となり、家がガラクタだらけになる可能性もあるのでオススメしませんが、チャレンジしたことに価値があるというフロンティアスピリットと、ギャンブルみたいな側面もあるので、時間が掛かり過ぎたら潔く諦めるターニングポイントを意識し、楽しく安全なDIYライフを送ることが生き甲斐になっています。
カスタム部品が沢山あったヤマハSR400や日産サニートラックなどの人気車種から入って、10代、20代はボルトオンパーツを付けていましたが、タテグロなどの旧車やadバンの様な商用車はボルトオンのカスタムパーツなどは少なく何をするにも苦労します。
他車種の純正部品を流用したり、インターネットの情報を参考にして、手探りでカスタムを進めて、他にやることがあると作業出来なくなったりで、人に見られると恥ずかしい出来のまま乗り続けています。
早く仕上げたいのもやまやまですが、人生後半の生き方を自分なりに決めて、悩みながら取捨選択している未完成な自分自身の分身とも言える車です。
adバンのカスタムは、完成図もロードマップも日々変化していて、作業スピードの遅さから、進捗率が低めだと実感しています。
たまに大人の人を乗せると少し馬鹿にされてしまいます。
ジーンズもそうですが、日本は綺麗な乗用車が安く手に入るため、目が肥えていて、綺麗さには病的なこだわりがある反面、造形美は割と無頓着のような気がします。
言い過ぎかもしれませんが造形美とは心象風景の具現化であって、どんなモノに感動するのかという、魂のカタチを3dでプリントアウトするようなものだと思います。
ロックンロールやイージーライダースのようなアメリカングラフィティーとブランキージェットシティのような日本のロック、本当に心からカッコいいと感じたPVや映画に出てきそうなそんな造形の乗り物に憧れます。
人とはちょっと違うけど、健康に気をつけ気長に楽しんでいきたいですね。
Posted at 2025/07/13 22:03:47 | |
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