醤油とガリが出てこない寿司屋

相方のSVXのオフ会は前夜祭の寿司ミーティングから始まるようです。
私自身は初めての寿司ミーティング。いろいろと予習をさせられ、私の中では客に文句を言い、気に入らないと食べさせないという一刻な職人のイメージが定着。
対価を支払えるのかどうかというところが気になりましたが、とりあえずアクアで現地へ（前夜祭の車指定はありません）。

店の入り口は紐で自動ドアのスイッチを入れないと開かない式。これって自動じゃなくて手動だよなあ(・・?
中に入るとカウンターに椅子が寿司詰めで、見ただけでお腹いっぱい ヮ(ﾟдﾟ)ォ!
ま、とりあえず座ろう。

カウンターには水がチョロチョロとパイプから流れていて、寿司で汚れた手を洗える仕組み。この流しっぱなし洗浄水は大将が工夫をして全席同じ水圧で水が落ちるようにしてあるのだそうな。それってどういう仕組みなのかなあ？

前菜は茶碗蒸し。
ひとくち食べた時に味がなんだか食べ慣れている茶碗蒸しと違うなあと具を見ると牡蠣と帆立。これが寿司屋の茶碗蒸しだと大将の解説。

まず一品目はだし巻き・・・ではなく年輪焼き。

年輪焼きと言わないと大将は怒ります。
・・・・・とその前に食べ方のレクチャー。
「寿司は立てて食べなさい」ということで相方が手本を・・・・・はい、ありがとうございました。全くお手本にならないので大将から聞いたとおりに寿司を親指を上、人差し指と中指をシャリの下に入れてつまんだら寿司を立て、ネタを下の上に乗せて味わって食べる。「ウマイ」とコメントするのは味わった後。
年輪焼きは自家養鶏で採れた新鮮な卵に貝の出汁を混ぜて焼くのだそうで、砂糖では出ない優しい甘味と卵の焦げ目の香ばしさを考えられていました。
「これで美味しくなければ出て行っておくれ」とのこと。おそらく、普通のだし巻きに慣れている人は塩加減が足りないと思うだろう。

付け加えると、この店は醤油とガリが出てこないんです。
次々と出てくる魚は昆布締めしてあり、ネタの味を損ねない工夫がされてます。
私が一番気に入ったネタはサービスで出してくれたイカの下足とねぎトロです。
大将があまり美味しくないと言っていた赤身については、私も美味しくないと思いました。

この大将がなぜここまでに口うるさいのか。それは客に美味しい寿司を食べさせたいという人情家だから。冗談が好きです。

大将は70過ぎのおじいちゃん。酒を呑み呑み寿司を握るだけでなく、自分で漁も行く強者です。
写真はたくさん撮影しましたが、事前に目で見るより実際に舌で味わってくださいね(^^)。

お店情報
寿司久（すしきゅう）
静岡県清水区村松681-17
要予約 電話0543-34-7269