げんば

『センゴク一統記』の最新巻が出ましたよ♪
表紙は徳川三河守家康です。

第13巻の中で一番胸を打たれたのが、賤ヶ岳の戦いの後、
捕えられ打ち首となった佐久間玄蕃盛政。
玄蕃は身の丈六尺とも伝えられ、鬼玄蕃と称された猛将。
史実でも秀吉の誘いを断り、武士ではなく罪人として散った。
この作品でも好きなキャラだっただけに、ちっと淋しい。

思へばこの世は常の住み家にあらず
草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし
金谷に花を詠じ、榮花は先立つて無常の風に誘はるる
南楼の月を弄ぶ輩も　月に先立つて有為の雲にかくれり
人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか
これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ

さておき、第13巻の流れをば少しだけ。

柴田勝家を滅ぼし、織田信孝を自刃に追い込み、日ノ本一統へ名乗りを上げた羽柴秀吉。
織田家の当主である三法師の後見役の織田信雄に嫡男が生まれたことで、パワーバランスが一気に崩れ、いよいよ『小牧・長久手の戦い編』が開帳。

玄蕃に引き替え、信孝と信雄は小物感が半端ない（笑）