
福井県に三国昭和倉庫館という博物館があり、そこにTA42セリカが保管してあるのは何となく知っていました。博物館で永久保存が決まった(と思われる)個体だったので、「ヨカッタ~」くらいの認識でした。
しかし、先日遅ればせながらミクシで延焼により全焼してしまった、と言うことを知りここに書き留めておきたいと思いました。
ご存じの方のいらっしゃると思いますが、この個体は以前某Yオクに出品されていたと思われる個体で、ワタシは落札しようと思っていたのです。
確か2008年7月頃に出品でした。

トヨタセリカリフトバック1800XT #864 ベイブルーメタリック 初度は記憶では昭和53年4~5月、型式はB-TA42とのこと。
兎に角程度が良い!オリジナル塗装か、リペイント済かは不明ですがサイドストライプも残存しております。
フロントグリルの「XT」は残念ながら欠品です。前期の前期の「XT」にのみ許された「ビードストライプ」も残存しておりません。その代わりにサイドモールが装着されております。

ご参考画像、ちなみにビードストライプはサイドウインカー下のプレスに沿ったブラックラインの事を指します。これは昭和53年9月マイナーチェンジでサイドモールにとって代わりますので約1年のみの設定となります。

ホイールリングも正規ではSEのみの設定となります。フェンダーアーチモールも正規ではGT&SEのみの設定です。画像では見にくいですが、エンブレムはナンバー右には「XT」と「1800」、リアゲート左には「TTC-C」、右には「TOYOTA」が付いているように見えます。

程度の良い内装。画像を見る限りではオプションの「カセットステレオ」「リモコンミラー」(ディーラーOP?)の装着があるようです。シフトノブを見るとどうやら5速のようです。
さて、この個体の興味深いところは・・・
①型式はB-TA42
②初度は昭和53年の前半
③5速マニュアル
なんです。
ディープなマニアの方・・・と言ってもワタシ以外いないと思いますが(爆)
・TA42は3T-U搭載車で昭和51年排ガス規制適合車
・TA42のマニュアル車は昭和52年11月に3T-U→13T-U(53年適合)に換装となり、型式もE-TA46になります。
・TA42のオートマ車は継続生産されましたが、昭和53年4月に13T-U換装、TA46へと型式変更されます。
年式と内容を勘案すると正規に存在しない「仕様」となります。考えられる事では、この個体は「登録遅れ」か「ミッション載せ替え車」のどちらかとなります。
コーションプレートを見れば一目瞭然ですが、今となっては「ネ申の味噌汁」と言ったところでしょうか。
オークションとしては落札できずに終了してしまいましたが、その後殿堂入りしたので安心していたのに残念な結果となりました。
「運命」と言われればそれまでかもしれませんが、「もし」ということを考えさせずにはいられない程度の良い個体でした。一度現物を拝みたかったな~(涙)
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2012/05/03 22:51:52