3M / スリーエム ジャパン スコッチプリント ラップフィルム シリーズ1080 ブラッシュドチタニウム / 1080-BR230  

メイン画像には、当該製品をメガネガーニッシュ、エンブレム、3連スリットダクトガーニッシュに施工しています。
購入価格は1524mm*800mmの価格です。

アルトワークスの純正色、スチールシルバーメタリックをベースに、純正の風合いを残しつつ「メッキ撲滅」を行いたい場合には選択肢に入っても良いのかなと思いました。
また、それでいて質感に拘りたい、塗装では出せない風合いにしたい、という場合にはこのフィルムの質感はピッタリだと思います。

3M製のラッピングフィルムの良い所は施工のしやすさにあります。それが以下の機能です。

エアフリー機能
接着面に空気を抜くための溝があり、気泡が溜まりにくい。少々のシワや気泡があっても、ヒートガンで熱を与えると収縮して平坦になります。
(但し気泡やシワの大きさによってはフィルムのたわみが残る事がある)

リポジショナブル
接着面を対象物に触れさせた時の粘着力が抑えられているため、対象物表面である程度滑らせる事ができ、位置合わせがしやすい。
また、気泡やシワを修正する際にもベタベタと張り付きにくいため、素早く快適に修正ができる。

控えめな初期粘着力
初期粘着力の強さは国内でよく流通する有名3大メーカーだと
Orafol>3M>AveryDenisons
かなと思います。
Orafolのフィルムは施工する場所や施工方法により粘着力に大きな差が出る印象ですが、3Mはその辺り割と安定しています。
ペタッと張り付きますが軽い力で剥がせて位置合わせがしやすいです。
※以前記載していた感圧接着はAveryの特徴でした。ここに訂正致します。

再剥離性
製品や使用環境にもよりますが約1-3年程度であればノリ残りしにくい様です。
再剥離性の乏しい製品の場合、長期使用により甚大なノリ残りが生じ、再塗装が必要になるケースもあるようです。
したがって、この性質がある事でラッピングフィルムの「手軽に色が変えられる」という特徴を活かすことができます。

伸縮性の良さ
フィルム自体が比較的厚みがあるため、物により3割程度まで伸ばす事(ストレッチ)ができるようです。
但し、伸ばす量が多いほど色の変化や接着力の低下が起こります。

これらの機能により、初心者には優しく挫折しないために。プロにはより高い生産性を提供してくれる良い製品だと思います。
欲を言えば、色の選択肢が限られるという事です。貼り付ける物なので色の品質はある程度一定ですが、微妙な色の調整ができるという点はやはり塗装に軍配が上がるでしょう。