
テニスラケットのストリングスは昨年より、メインは従来通りのイソスピード社のプロフェッショナル(ポリプロフィレンのマルチフィラメント構造、プレストレッチ不要の新しいタイプ)を23kg前後で、クロスはシグナムプロ社のトルネード1.23(ポリのモノ構造)を21kg前後で張ってもらっています。
それ以前は、メインもクロスもイソスピード社のプロフェッショナルでしたが、もう少し打球感を軽く(玉離れを早く)したい、スピンをもう少しかけたいなどを理由に、上記のハイブリッド張りに移行しています。
今回久しぶりに、メイン及びクロスの張りを入れ替えたラケットを2本準備したので、じっくりと比較してみました。使用ラケットは、いつものウィルソン・ブレードBLX98。
ラケットA メイン: イソスピード プロフェッショナル 23kg
クロス: シグナムプロ トルネード1.23 21kg
ラケットB メイン: シグナムプロ トルネード1.23 22kg
クロス: イソスピード プロフェッショナル 21kg
【打感の特徴】
ハイブリッド張りにおいて、メインとクロスのどちらストリングスの特徴が出やすいか、時々話題に上りますが、自分はいつもメインのストリングスの特徴を「比較的」感じやすいと思っています。
今回も、ラケットAはマルチフィラメントをポリよりにした打感、ラケットBはポリを少しマイルドにした打感です。
当然ポリの特徴である底打ち感は、ラケットBで大きく感じられます。
またラケットBでは、テスト最後に少し肘に痛みを感じました。
【スピン性能】
スピンに関しては、スイングスピードが大きく関わってくると思いますが、ストロークに関しては、自分のレベル(「自称」上級者)ではラケットAの方がボールにスピンがよりかかっている印象がありました。
スイングスピードが速いサーブにおいては、ラケットAと甲乙つけがたいといった感じです。
常にボールを潰していける程のスイングスピードをお持ちの方であれば、ラケットBの方がスピンをかけやすいのではないでしょうか。
【パワー】
明らかにラケットAの方がパワーがあり、スピンのかけ方によっては、ラケットBではボールが短くなるケースが多くありました。
またボールを打ち合っていた相手からは、ラケットAの方がボールの伸びがあるとのこと。
【ミスの許容範囲】
ラケットBの方が要求する打点の幅が狭く、打点が少しでも遅れるとミスショットとなるようです。
またスイートエリアも少し狭く感じられ、ボレーではあまり良い印象は得られませんでした。
それに対してラケットAは、要求する打点の幅が広く、打点が少しずれてしまっても、ボールを強引にコントロールしていける感があります(ボールがストリングスに乗っている時間が明らかに長め)。
ラケットAのスイートエリアは適度でサービス&ボレーも快適、ボレーの距離コントロールもしやすい印象です。
【耐久性】
ラケットAではボールを打つ度に、硬いクロスのポリストリングスの上を、やわらかめのメインのマルチストリングスが、擦られる形となりますので、断然こちらの方が耐久性は低いです。
ボールを頻繁に打つ、ラケット中心部から少しヘッドよりの所に、自分はエラストクロスを付けますが、それでも1ヶ月前後で切れてしまいます(週2~3回の使用)。
今回は切れるまで試していませんが、メイン/クロスの組み合わせ上、ラケットBではやわらかいクロスのマルチフィラメントの寿命は長くなるはずです。
【総評】
ナチュラルガットではないものの、巷で言う「フェデラー張り」に近いラケットAは、オールラウンドに使えるラケットのようです。
それに対してラケットBは、かなりスイングスピードの速い超上級者の方が、ストロークでがんがん打ちまくる昨今のスタイルに合っているのではないでしょうか。
耐久性は劣るものの、自分は今後も従来どおり今後もラケットAの仕様を使っていくつもりです。
皆さんはどうされていますでしょうか?
Posted at 2013/08/30 06:07:22 | |
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