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2014年01月12日

BMWの軽快な重厚感

BMWの軽快な重厚感 2006年の夏、初めてBMWのディーラーに入った。カタログだけもらうつもりだった。ところが、その日のうちに320iツーリングを契約することになってしまった。昔から漠然と憧れていたメーカーの車だったから、試乗もしなかった。数週間後に実車が到着した。とても嬉しくて、炎天下の屋上駐車場に停められていた初めての外車に乗り込んだり、写真を撮ったりした。けれども、本当に驚いたのは、納車された車を走らせた後のことだった。このクルマは、全然違う、と。

私はBMWの魅力をいう時、「軽快な重厚感」という言葉を時々使う。それは、320iツーリングの後に乗った120iカブリオレ、そして今乗っている523iセダンのそれぞれに当てはまる。これらは皆、各シリーズのほぼベース・グレードの車だ。だから、BMWの軽快な重厚感という矛盾したような言葉は、重くて固くて非力な車をスポーティに仕立て上げるBMWの技術、と言い換えることもできる。

しかし、車にとって、重さはデメリット以外の何ものでもないような気もする。それで、最初にあえてそのメリットとデメリットを考えてみた。



重い車のメリットとデメリット

 車は一度動き出せば慣性力を持つ。重い車ほどこの慣性力が大きい。そのため、加減速やコーナリング等、車のあらゆる挙動変化が鈍く緩やかになる。
 そのメリットとしては、まず乗り心地が向上する。また、高速直線走行時に安定性がある。空気抵抗にも強い。さらに衝突時の衝撃が少なく、安全性が高い。また、重い車はタイヤのグリップ力(トラクション)が大きい。そして重い物を載せた時の影響を受けにくい。
 デメリットは、機敏な走りのためには、この慣性力や重力をコントロールできる大きなパワーや、強いボディと足回りが必要なこと、そして燃費の悪さだ。




最も重い車に乗りたければトラックが一番だが、もちろんBMWはトラックではないし、その重さには理由があると思う。それを、次にBMWが「ドイツ車であること」、「剛性が高いこと」の二つの点で考えたい。



ドイツ車であること

 ドイツ車は、速度無制限区間を含むアウトバーンを、高速で走ることを前提に設計されている。したがって、高速走行時の安定性が、直進時のみならず、コーナリング時やブレーキング時でも高い。また、それゆえ安全性の基準も世界トップレベルたらざるを得ない。
(この点については、是非M5.Alpinaさんの「アウトバーンとドイツ車」をお読みください。)

剛性が高いこと

 ボディとサスペンションの強さが、エンジン・パワーとその伝達力の強さよりも勝っている。いわゆる「シャシーが速い」ということだ。剛性が高ければ、ボディのよじれが減少し、タイヤやサスペンションの本来の性能が引き出され、車の直進安定性やコーナリング性能が上がる。その結果、ドライバーの意思と車の動きが即座に一致して、運転が上手になったような感覚になる。また、ボディ自体の振動が減り、乗り心地が向上する。それは、巌に乗って自在に動き回っているかのような、ダイレクトな移動感覚を生む。




これで、BMWの「重さ」というマイナス・イメージが、少しは「重厚感」というプラス・イメージに変ってきたかもしれない。けれども、剛性の高いドイツ車のメーカーはBMWに限ったことではない。それで、次にBMWのセールス・ポイントである「FR(後輪駆動)であること」、「前後重量比が50:50であること」の二つの点から、BMWの魅力を考えたい。



FR(後輪駆動)であること

 路面からの反発を最初に受ける前輪が操舵専用となるため、ハンドリングや乗り心地が向上する。そして発進時に車重を受け止める後輪が駆動専用となるため、路面に余すところなく力を伝える。また、縦置きエンジンからギア、およびドライブシャフトを結ぶ直線構造が、シャシーの剛性を縦方向に高めると同時に、事故時にはエンジンが乗員に接触することなく車両中央部を抜けやすい。

前後重量比が50:50であること

 四つのタイヤ接地面積とそれぞれの加重がほぼ等しくなるため、各タイヤから路面に伝え、あるいは伝えられる力の制御が容易になる。コーナーリング時には前・後輪が受ける力が均等になる。このように前後左右の荷重移動が自然になるので、走る、曲がる、止まるという基本的挙動のすべてが向上する。




さて、ここまで「BMWの軽快な重厚感」について考えてきたが、車重1.5トン前後もある320iや120iを150psほどで、あるいは1.8トン近くもある523iを204psのパワーで動かして、なお「重厚」だけれど「軽快」でもある、と感じられる理由があるとしたら、それは、高いボディ剛性やFR車ならではの機構と適切な重量配分がもたらす、優れたハンドリングやエンジン・フィール、そしてダイレクトな移動感覚を、たとえ小さなパワーの車でも、むしろハッキリと体感できるからではないか。それが「重くて固くて非力な車をスポーティに仕立て上げるBMWの技術」だと思うのである。

最後に、私はここまでBMWが世界に誇る大パワーのエンジンについてはあえて触れなかった。どんなに重いボディでも、それを補って余りあるエンジンを積んでいれば、BMWはとても軽快な車だ、と感じることができるからだ。M5やM3を出すまでもない。最近の4気筒ターボのフル・スペック版を載せたF30-328iのボディや足回りとエンジン・パワーの組み合わせで十分だ。

けれども私には、パワーと剛性と重量のバランスの妙味を感受する気持ちがあってこそ、「BMWの軽快な重厚感」という深い味わいがわかるのではないか、と思う。たとえばそれは、やや重めのハンドルの微細な手応えの中に、人馬一体感をもたらすBMWの大きな魅力が秘められている、と気付くかどうかの違いとなって現れるのだ。

ブログ一覧 | BMWというクルマ | クルマ
Posted at 2014/01/12 04:57:36

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BMWオーナーさんなら納得の内容かと! From [ 320iで駆け抜けますか! ] 2014年1月13日 13:10
この記事は、BMWの軽快な重厚感について書いています。 自分も同じように感じていますが、凄く分かりやすく纏めてありましたので、許可を頂いてトラックバックしました!
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この記事へのコメント

2014年1月12日 6:18
私もたった一回の試乗でやられました…(^ー^;A
コメントへの返答
2014年1月12日 21:30
ジャストミートさん、こんばんは!早速のコメントありがとうございます。
試乗されたんですね。私はゼロ回ですから(笑!
2014年1月12日 6:56
素晴らしい!(≧∇≦)

自分はE90 320iが人生初のマイカーだったので
試乗の時は特別剛性感等は気にしませんでしたが

乗っていくうちに本当に感動していきましたね〜

M3は320i以上の剛性感、ダイレクト感がある気がします
コメントへの返答
2014年1月12日 21:38
こまち!さん、こんばんは!コメントありがとうございます。
最初のマイカーでBMWとは、何とも羨ましいです(^^) もっとも、BMWを教習車に使っている学校もあるくらいですから、逆に、BMWを車の基準にしてしまうことで、色々な他の車に乗ったときの癖や注意に気が向くようになるかも知れませんね。
M3のさらに強固な剛性感やダイレクト感には、とても惹かれます。補強パーツなどで増した剛性ではなく、設計時からボディに組み込まれた固さや強さは、まさに本物ですね。
2014年1月12日 7:25
同感です!
ウチのはさらに重いよ(>_<)

E30、E36乗った後だったけど、E90乗った時は同じ様に感じました。E46乗ってないから分からないけど、この辺りから劇的に変わってるんでしょうね。
コメントへの返答
2014年1月12日 21:48
シャトー・マルゴー(Ch.Margo)さん、こんばんは!コメントありがとうございます。
同感していただいて、感謝です!
E93、改めて調べると2トン超えてますね(汗。こんなに重かったんでね~。でも、エンジンも300ps超の6気筒ターボなので、まさに重い車を大パワーで動かすパターン、やっぱり軽快な重厚感/重厚な軽快感、って感じですね。
E30からE90までの間に、ボディもパワーもどんどん大きくなっていますが、やっぱりE90ってこの重厚さが独特に強かったんでしょうかね。新しいF型が、剛性アップと軽量化を売りにしてますけど、やっぱり乗ったときに軽い感じはありますね。もうすぐ出る新型3カブも楽しみですね。
2014年1月12日 7:29
自分も初めてのBMW(E34)の時は、一発試乗で「売ってください」でした。

日本車とは違う何かがあることは、この私にも判りましたね。

ちょっと重たいオルガン式のアクセルペダルに驚いて、車体の塊感に感動して、何が何だか判らない時間が過ぎましたが、気づいたら「売ってください」。

魔力ですね。
コメントへの返答
2014年1月12日 21:57
shigellaさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
shigellaさんは5シリーズのE34だったのですね。良いな!試乗をしなかった私は、今、あの時の自分を振り返ってみて、もしも契約前に試乗していたら、どう思ったかなぁと思います。やっぱり、一度で好きになっていたか、変っているとは感じることができても、それが「欲しい」という気持ちに結びついたかどうか。
平成の初め頃、当時の3シリーズはE30でしたが残念ながらBMWではなくてMercedesの190Eを試乗したことがありました。とにかくフワフワと不思議な乗り心地で、はっきり違いがわかりました。でも、そのために高くても買う、って気持ちにはならなかったです。
2014年1月12日 7:33
相変わらず・・・(笑♪

私もE30は試乗もせず購入でした。
そういえば今からすると「軽い」はずもE30-325iも「軽快な重厚感」は感じましたね。

同じような「パワーウェイトレシオ」のクルマでも重量が違うと感じ方も違うように、車重ってフィーリングにとってはかなり影響がありますよね。

私は会社のクルマを運転しているとFFの悪癖「トルスステア」を感じます。それ一つとっても「FR」の素直なハンドリングが好きです♪

「軽くて(本当は決して軽くはないですが)、非力な116i」でも楽しいです♪
コメントへの返答
2014年1月12日 22:17
E30-325さん、こんばんは!コメントありがとうございます。
相変らずですかね(汗。今回はグラフとかはないんですがw
E30-325さんも試乗なしでしたか。根っからのBimmerですねw私と同じ(笑。
そうそう、そう言えば、一度運転させていただいたE30-325i、確かに軽快な重厚感がありました!しかももっと野性的な感じで、あの迫力は良かったですね~。エンジン・ルームも、なんだかモリモリした感じでしたね。
p/wレシオは比率ですが、車重の絶対値は、重力定数との間では、車の挙動や乗り味に明確な違いをもたらすでしょうね。
その意味では、BMWってどんなエンジンを積むことになろうが、ボディ設計の根幹や基礎的な重さは共通なので、より小さなパワーのエンジンほど、ボディの特徴がわかりやすいんでしょうね。E90/91の320iなんて良い例だったと思います。そうそう、116iも、その点では典型ですね。
E30-325さんは、愛車の何倍もの距離を、社有車で走ってますね。だから一層、BMWの色々な特徴がわかるんですね。トルクステアって、私もFF時代に感じていたはずなんですが、今は良く覚えていません(汗。あ、でもリアが軽い感じは思い出せるかな。
2014年1月12日 7:46
初めて試乗したのは、E46でしたがその時はあまり印象が無いです。2回目は初期型の120iで、その時は曲がらない車だなと。。。
しかし、116iは乗った瞬間に私のフィーリングにピッタリでした。
ま、パワーが足らないのもそれはそれで楽しいもんです。
BMWは不思議ですね。
コメントへの返答
2014年1月12日 22:25
おたけんこさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
おたけんこさんは、116iに出会う前に、色々なBMWに乗ってみたのですね。120iが曲がらない、ってのは興味深いです。エンジンの重さの差でしょうかね。
パワーが足りないと、一所懸命回しますよね。私のBMW歴も、いつもそうです。でも楽しい!使い切った感じがありますよね。BMWってそうやって走らせると車が喜ぶ感じがしますね。
2014年1月12日 7:50
こんにちは(^^)

「国産車派」の赤カブと申します(笑)

ご存知のように、僕はオートマながらマツダロードスターに乗ってきた人間なので、BMWの重々しさというのに好感が持てたことがありませんでした。

中古店で試乗したZ3なんて当時は「なんじゃこの鈍重なクルマは・・・」と思ったりしました。

あと、E9*とE8*はランフラットと電動パワステの感じがこなれていなくて、ますます「重々しい感じ」を増していたように思います。1カブなんてまぁそれが顕著なクルマでした(苦笑)・・・

スパグラさんのF10-523なんかは1.8トンの車重をわずか(笑)200馬力の自然吸気エンジンで動かすわけで、前述の小生の嗜好からすると全くもって受け入れがたいクルマなのですが、サイズがもう少し小さければ欲しいと思うくらいに魅力を感じています。

そのような魅力が何であるのか?について、一見凡庸ながら実は少々手の込んだ構成ならびに強い想いを巧みに控えた文章でお書きになっておりますねぇ(爆)。
コメントへの返答
2014年1月12日 23:21
国産車派かつ2台のBMWオーナーの赤カブ望さん、こんばんは(笑!コメントありがとうございます。
先日の赤カブ望さんの記事の、ロードスターが車観の基準というところに対して、私の場合はBMWが基準ということを、こんな記事にしてご説明したいわけです(笑。
で、まさにその「重々しさ」「鈍重なクルマ」が、今回の私の記事のポイントですね!まあ後者はZ3なので、試乗経験が全然ない自分には、あまり見当が付かないのですが。
ランフラット・タイヤとパワステの「重々しさ」というのも、良いポイントですね!特に1カブがそうだった、なんて私と同じクルマに乗っていただけに、私も共感するところです。記事にはタイヤのことは書けませんでしたけど。
523i良いでしょ!今日はご近所の方とプチオフがあって、私の車をブイブイ言わせてもらいました。「あー、音も加速感も良いですねー」って言ってくれたので、とても嬉しかったですw サイズだって、最初は1860mmって聞いて黙り込んでましたけど、実際に走ってもらったら、「大きさ感じないですね」って言ってくれましたよ!
話を戻しますと、523iの「重々しさ」は、ビッグ・セダンだからこそ許される感じがするのかもしれませんね。でも赤カブ望さんが運転したことがあるE90-320iも良かったでしょ。ってかE46-318ciだって…と、ここまで書いてようやくこの記事の意図の一つを今さら思い出しました。これは、赤カブ望さんの青クー号に捧げる記事です(笑。
2014年1月12日 7:50
おはようございます。

てっきりスパグラさんの方がBMW歴が長いと思っていたのですが、自分と同じくらいのBMW歴だったんですね。

軽快さと重量感をバランスさせているポイントはBMWが拘っている重量配分のような気がします。

昔弟が乗っていたE30 318iと今のBMWを比べると、共通する部分と変わった部分があるように、これからも本質は継承しつつ変わっていくのでしょうね。
コメントへの返答
2014年1月13日 1:12
bogeyman_hさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
2006年なんて最近のような気がしますが、今年は2014年なので、もう8年目になるんですね。車が速いのは良いけど、時間が速いのは嫌ですね(笑。
やっぱり重量配分ですかね!こうやって、色んな要素を挙げてみたんですが、焦点が絞り切れていませんでした。ありがとうございます。
弟さん、E30-318iなんて、良い感じの車に乗っておられたんですね!私も20年前の自分にキツク言いたいです。とにかくなんでも良いからBMW買え、って。そしたら、自分自身の体験として、もっとハッキリと、BMWの伝統とか本質とか、変化とかもわかるんですが。そんな後悔も手伝ってか、BMWに惚れ込んでからは、一台を大切に長く乗るのとは逆に、乗り換えペースが速まっちゃったようです。
2014年1月12日 7:50
私もE60の時はかなり衝動買いでした。
その後レクサスにちょっと浮気しましたが、米国でX3に試乗して、すぐ戻りました。
BMWって本当にパワー要らないんですよね、と言うか、無くても十分楽しい。
素晴らしい車です。
コメントへの返答
2014年1月13日 2:13
ぴっつさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
E60のN52B25ですね!改めて車歴を拝見したら、発売直後のE90で320i狙いだったとか。
そう言えば、E91-320iから入門した私も、次は325iと思いつつ(間に120iカブリオレを挟んで)、F10の523iが325iよりお得で新しくて、5シリーズという車にも興味があったので、つい売れ残りを買ってしまいました。振り返れば色んな思いはありますが、今の車には満足です。
パワーが無くても楽しいですね。こうやって皆さんにレスを書きながら、パワーはひとえに加速に関わる部分だけで、ひとたび動きだしちゃった車にとっては、それ以外の要素が軽快な走りを決めると気付きました。というか、一概には「非力」とは言えないパワーを、日本のあらゆるBMWは持っている気はしますね。
2014年1月12日 7:54
おはよう御座います^o^

朝から読んでて感動しちゃいました^o^

重さがメリットになるあたりの文書、なるほど〜と思って読ませて頂きました☆

インポートカー雑誌の記事かと思う程の綺麗な文書ですね!素晴らしいですねっ!

僕も色々あって今はノーマル仕様にしているのですが、バネ下を軽くするために、脱rftや鍛造ホイール履くよりも、

重いですが、認証rftや高い精度で作られた純正鋳造ホイールに合わせてセッティングされた、シャシーや足廻りとのバランスを大切にした方が、結果的には安全性も高く、バランスが良いんだなぁと思うようになりました^o^

唯一フルノーマルな納車時から変えて貰ったパーツは

認証ダンロップrftから認証ミシュランrftです。

これは凄く乗り心地良くなったなぁと感激してます。

実はこの前街中でパンクしてる車を見て、うわっ怖いと思いました。

ラジアルタイヤの方が勿論乗り心地はいいと思いますが、それと比べた乗り心地の悪さを補って余りある安心感という意味で、認証rftが最近は気に入ってます^o^

でもちょっと高いですよねσ(^_^;)アセアセ
コメントへの返答
2014年1月13日 13:49
免てい(・・;)ナッシーメタボなうwwさん、こんにちは!HN成長していますね(笑。コメントありがとうございます。
楽しんでいただいて光栄です。ありがとうございます。このネタというかテーマは、ずっと前から抱え込んでいたものですが、この年末年始頃から、なんとか形にならないかと時々考えていて、その間に調べたりメモしたりしていたものを、えいっとばかりに結構捨てて焦点を絞って、やっと明け方に無理やり書き終えました。読み直してみると、ちょっと辻褄が合ってなかったり、偏っているように見えたり、書き足りていなかったり(特にエンジンのこと)ですが、まあしょうがないかと思って記事をあげました。どんな反応になるかなぁ、呆れられちゃうんじゃないかと心配もしましたが、免ていさんはじめ、たくさんの方から熱いコメントをいただいて、とても嬉しいです。張り合いがあります。
前置きが長くなっちゃいましたが、車の重さや前後重量比ということも、具体的にどの場所がどのくらい、そしてどのように重いのか、という所まで考えると、まだまだ考えるべきことはたくさんあるのですが、中でもバネ下の重さについては、書こうか迷いましたが、シンプルにしたくて省いちゃいました(汗。でもRFTの重さと、それを前提としたと思われる純正のサスやショックのバランスまでは考えていませんでした。感謝します。
というのも、私自身、今の標準装備のRFTタイヤが、もう2.5万キロになるので、次は脱RFTと考えていたのです。狙いはミシュランのPSSで、M5やB5が履いているのと同じものです(今のRFTもミシュラン)。ところが、二、三の方々から、それはやめとけ、最初からRFTを履いていたなら交換もRFTだ、と言われました。免ていさんも同じお考えなんですね。困ったなぁ、どうしよう(笑。金額的にもラジアルの方がずっと安いんですよね。
で、話をバネ下重量に戻すと、RFTがBMWの重厚感に一役買っていることは間違いないですね。それをほぼ均等の荷重を受けている重めの四輪自体の回転運動によって生じた慣性力が、ちょうどフライホイールみたいにパワーをため込んでいて、固いシャシーに支えられた強いサスとショックを通して、ドライバーが自在にコントロールできる結果、軽快に感じられる、といったことになるでしょうか。
思い返してみると、納車直後の足はいつもバタバタ感が強くて、走りこむにつれてなじんでいった気がします。タイヤの重さとバネやショックの強さのバランスが釣り合っていく過程だったんでしょうね。
2014年1月12日 8:17
おはようございます。
相変わらずの洞察力に脱帽です!
私も昭和58年に会社の先輩の乗っていた、323のハンドルを握った際の衝撃的なインパクトが、未だに脳裏から離れません。
ノーマル・シルキー6の類稀なスムースな加減速、それに道路に吸い付くようなオン・ザ・レール感覚が感動的でもありました。

そして今、640のトルクフルでいて良好な乗り心地を味わいながらも、528のノーマル・シルキー6の回転の上がりの自然さ(エンブレの効きの悪さは8速のデメリット?)と、足回りのリニア感に魅了されております。
コメントへの返答
2014年1月13日 14:35
Michael_01さん、こんにちは!コメントありがとうございます。
私は昔のBMWには憧れがありますが、よくわからないので、今調べてみました。昭和58年の323iっていうと、E21の最終期かE30初期の2.3L直6で、並行輸入のようですね。パワーは140ps前後、車重は1,100~1,200kgくらいでしょうか。
エンジン・フィールは直6ならではのものなんでしょうけれど、さらに、オン・ザ・レールの感覚が、その323iにはあったのですね。そして、その基本は現代の528iや640iでも変わらない、と。BMWってすごいですね!私も、もっと前から体で知りたかったです。時計を逆回しにしたいです。
私自身は、昔「シルキー・シックス」という言葉を知ってから、だいぶ後になってやっと、とりあえず直4でBMWに入門したわけですが、エンジンが必要十分だったのはともかく、そのシャシーやハンドリング(当時はそういう分析もできませんでしたけど)には驚きました。BMWってエンジンだけが凄いわけじゃないんだ、なんて当たり前のことを初めて知ってビックリしたのです(笑。
ところで8ATのエンブレについては、私は効きが悪いと思ったことがないんです。むしろ、それまでの6ATより、段が細かい分、とても使いやすくよく効きます。でも、効かないっていう意見を、けっこうあちこちで聞くので、そのうち記事に書きたいと思います。
2014年1月12日 8:37
楽しく読ませて戴きました。

スパグラさんは、以前から『重くて、軽い・・・車』と的確な表現。
我が親父は、昔から 『車の挙動を指先(ハンドリングといっているのかな)に伝える車』と表現。

自分でBMWを所持するようになって、どちらも的を得過ぎた表現だと実感しています。

少々の頃、父親からいろいろ聞かされるたびに、無知だった私は、大学生の頃 『T社の○ラウンの方が安くて優れている』と言っていましたが、今となってその頃の愚かさに気付かされました。
コメントへの返答
2014年1月13日 15:02
知床のオジロワシさん、こんにちは!コメントありがとうございます。楽しんでいただけて幸いです。
そうなんですよ、以前から。覚えていただいて嬉しいです。
お父様の言葉も良いですね!やっぱり昔からBMWって同じ感覚なんですね。
それで思い出しましたが、記事には書かなかったのですが、シフト・ノブの上に左手を載せていることが多い(今はパドルなので減っちゃいましたけど)ですが、その手のひらに伝わるエンジンとギアの響きも、車の仕事が即座に伝わってくるし、それにとても気持ちが良いですね。こんなことを感じた車は他にはないです。
若い頃は父親の価値観や趣向には反発しますよね!まして知床のオジロワシさんのお父様なら、相当BMWにお詳しいでしょうから、なおさらでしょうね。うちはどうだったかなぁ。ブログやり始めてから父に「30代の友達とオフ会に行くんだよ」と話したら、ニヤリと笑って「車が一番好きな年頃だな」と答えたので、カローラやブルーバードに乗っていた父にも、そんな時があったのかな、なんて思いました。
2014年1月12日 10:41
私も何気にBMWのDラーに入って、その日のうちにBMイズムに吸い込まれた一人ですww
特に下調べもなく、そろそろ子供も大きくなったので、ワゴンは卒業したいな。。。っといったぐらいの感覚で、今のDラー立ち寄りました。

そのとき目に入ったのが、当時のE90シリーズで、320i、325iそして330iを試乗させて頂いたことを覚えております。もう6年前のことですが、記憶するところを辿って行くと、先ずハンドルの重さで、「これ、パワステなの?」と思わせる悪いファーストインプレッション。しかし、いざ走り始めると、その重さには、まったく違和感が無く、逆にそれが、路上のちょっとした不安定さを吸収してくれ、高速安定性を保つための一つの特徴である事を理解しました。

FR車も私にとっては、今のBMが初めてでして、あまり比較は出来ないのですが、スパグラさんが、おっしゃる、前輪操舵専用、後輪駆動専用、そして、前後比50:50がこの高速安定性に寄与しているものと感じております。

また、車内に入る周辺ノイズの低さも、剛性と直列エンジンから駆動軸へと伝わる動力のナチュラルさが相まって、それを実現できているのではと感じております。

以上を総じて感じる事は、スパブラさんが冒頭でおっしゃる、「ドイツ車である」事、ゆえに、ドイツの過酷な路上条件、アウトバーンからのトライアンドエラー(Trial and Error)の結果から完成された作品なのである事を実感しました。
コメントへの返答
2014年1月13日 15:40
かれんこパパさん、こんにちは!コメントありがとうございます。
かれんこパパさんはワゴンからだったのですね。私はSUVからでした。スキーに行こうと思って買ったのですが、思ったほど活躍の場がなくて、次はランエボかエイトとか思っていました。BMWは昔から憧れでしたが、現実のものとするにはまだ距離感がありました。実際にディーラーに行くまでって、人それぞれに結構いろんな敷居があるんでしょうね。
かれんこパパさんは、E90のすべてみたいな試乗をしたんですね!そして325iを選んだ…今振り返っても最高の選択だったんじゃないでしょうか。私は、とにかく高嶺の花に感じていたので、せいぜいワゴン車であることと、色がスパグラであることくらいしか選べなくて(ディーラーの人は、Mspoのことも何か言ってましたが、当時はその真意が全然わかってなかったw)、とにかく4気筒でも何でもいいから入門するしかない、という感じでした。それをまさか二年後に乗り換えちゃうとは。それまで私は、車検二~三回は乗ってましたから。BMWが面白すぎて、次々に色々な車が試したくなってしまったからです。
買ってから、重ステには私も驚きました。営業さんにそれを言ったら、顔を曇らせて困っていました。今なら違うように言うのになあ。彼はもうディーラーにはいないのです。
FRの感じって、曲がる時にリアがマンホールか何かの上でちょっと滑ったりする時に、ハッとして萌えますね(笑。でも、いつもヤバイ走りをするわけでもないので、私も実感は難しいです。車歴二台目のシルビアがFRだったんですが、そういえば、時々尻振ってたかなぁ。でも、大したパワーもなかったし、ATだったしで、この車は鈍重な重厚感でした(汗。BMWのFR感って、記事のように理論から入っていくと、なるほどな、と思えるところがあるかもしれません。だから、こういう記事は自分のメモ用みたいなものです。
高速安定感についての、車内ノイズの洗練と、前から後ろへの動力伝達感のナチュラルさの連携というかれんこパパさんのご指摘は、なるほどと思いました!このイメージを抱いて運転すると、ますます楽しくなりそうですね(^^)BMW特有の、回転が上がるほど強まる、やや高いトーンの音と、軽快感の関係も重要ですね。
BMWがドイツの作品、という言い方も良いですね!BMWの工場のビデオを見ていたら、ニュルのような高速の悪路を想定した、足回りの厳しい試験がありましたが、それだけのマージンを持った足であり、ボディである、ということなんでしょうね。
2014年1月12日 10:47
さすがの洞察・解析です(^^)
BMWに関しては全く同感です。

2001年に国産から乗り換えました。当時購入したのはM54-2.2Lの320iでした。
パワーは100ps以上ダウン、4WDの電子デバイス満載の車から、「単なるFR」の車に乗り換える決心をさせたのは、「操るという楽しみ」のただ一点でした。

パワーではなく、総合力でバランスで駆け抜ける歓びは感じられるものですよね。
現在はディーゼルに乗り換えましたが、新しさとともに変わらぬ一貫性を感じます。

運転したくなる車がBMWであると思います。
自分が所有できる車としては、今最高のメーカーだと感じています。
コメントへの返答
2014年1月13日 20:34
まなびー!さん、こんばんは!コメントありがとうございます。
E46の直6からだったのですね。検索してみたら、170ps、21.4kgm、1,440kgとありました。スペックだけなら一昔の感がありますが(と書いてから、私の今の車よりp/wレシオが良いとわかりました(汗)、3シリーズのボディとしては理想的と思われるサイズのE46のことですから、おそらく、というよりも確実に、運転していてとても楽しい車だったことでしょうね!とりわけ、あの名エンジンM54ですからね。フィーリングが最高なだけでなく、2.2Lでそのスペックなら、今でも十分な気がしますね。
まなびーさんは、その後も直6に乗り続けて、今は最先端のディーゼルなんですね。私も320dにはいまだに興味津々なんですが、まなびーさんにこういう乗り換えをさせるものこそ、BMWの変らぬ一貫性なんですね。
運転したくなる車、ってまさに言い得て妙ですね。毎日少しでも、エンジンをかけて乗り回したいです。
「所有できる車」って言い方、私にもわかります(笑。理想を出せばキリがない車の世界ですが、BMWはそれを、比較的現実的な価格で出してくれますね。その意味で、私も「最高のメーカー」という言葉に同感です。
2014年1月12日 12:49
おはようございます。(^-^)
この文章の後に続く内容を今か今かと待ってたら終わりました。(謎爆)

私もBMの魅力に取りつかれた者です。
キドニーが嫌いで、寄り付きもしなかったのですが友人から勧められて3日間モニターしたらもう買いたい病気に感染
レクサス、メルセデス、アウディ、ジャガーと比べて夫婦の意見はBMWたでした。

今でも、総合評価は変わらないメーカーです。

BMWは、スポーティーと家族を考えた時
とても満足出来る車だと思います。(^-^)

駆け抜ける歓びをスパグラさんと共に!!
コメントへの返答
2014年1月13日 20:59
ちょび523さん、こんばんは!コメントありがとうございます。
後に続く内容ですね(笑。ご承知の通り、私にとってそれは前に始まる内容で、ばっさり切り捨てました(爆)
でも、車の重さや剛性のことを色々調べながら、軽量な車の剛性の問題を見つけたりして面白かったです。ゲームの中では、一気に軽量化してから、代わりに好きな位置にバラストを積んで、数値上で前後バランスを改善したりしていましたが、よく考えると、実車ではあり得ませんね。200kgとか。そんなもん積んでニュルを全速で走ったりしたら、剛性に絶対問題が出ますし、補強すれば重量増は必至ですし。
そもそも車の設計にとって、後から付ける補強パーツは想定外の力が加わるものなので、ありえない変形をもたらすこともあるそうですね。そういう補強材が不要で、市販状態から高剛性の車って、やっぱりすごいことだとわかりました。
50:50の前後重量配分も、それを目指すだけで、ちまちまとコストがあがっていくそうです。BMWが、何を必須のコストとして車を造っているのか、ということもよく見えてきました。
GT6では、メンテナンスに持っていっても新車状態には修復できないように設定を変えたらしいですが、実際のところ、シミュレータとしては、それでもまだ全然足りない気がしますね。ある種の車は、ニュルを一周走ったら廃車で買い換えとか(爆)
キドニー・グリルお嫌いでしたか。私は昔から不思議と嫌悪感がなくて、でも車ですれ違うBMWを見ては「ブタ鼻~♪」なんて女房と指さしたりしてましたけどw ちょびさんの場合は、乗ってみたら、そんなことは問題外になった、ってことですね。奥様も賛成、ってところが良いですね。BMWはドライバー「のみ」が楽しいことが多いですからw
「スポーティと家族」の両立も大切ですよね。せめて3人乗れるボクスターがあればね。まあでも、F10-523iって、BMWのある意味の究極ではありますね。
2014年1月12日 16:10
こんにちは。
いつもながら、スパグラさんのブログには、う〜ん、確かにと納得して、勉強してます。
私も、116iに試乗して何ともいえない、重みと軽さにノックアウトでした^ ^
さらに、1年で320iに乗り換えることに^^;
今以上に財政が大変なことになっていたと思いますが、もっと早く巡り合って乗りたかったですね。
いつまでも乗っていたいと思うクルマで、「駆けぬける歓び」を楽しんでいます。
BMWは本当に、いろいろな意味で楽しめるクルマですね。
コメントへの返答
2014年1月13日 22:11
9dy-F30さん、こんばんは!HN変えられていたのですね。コメントありがとうございます。
116iハッチを改めて調べてみました。136ps、22.4kgm、1,400kgで、10.3kg/ps。320iセダンの方は、184ps、27.5kgm、1,510kgで、8.2kg/ps。
ちなみに私の車歴では、旧320iツーリングが150ps、20.4kgm、1,540kg、10.3kg/psで、120iカブリオレは156ps、20.4kgm、1,530kg、9.8kg/psで、今の523iが204ps、25.5kgm、1,770kg、8.68kg/psでした。
最後のパワー・ウェイト・レシオだけで比べると、116iハッチ=旧320iツーリング<120iカブリオレ<<523iセダン<320iセダンって感じですね。
それから新世代BMWはターボでトルクが大きいので、トルク・ウェイト・レシオで比べてみると、
旧320iツーリング(75.5kg/kgm)≒120iカブリオレ(75kg/kgm)<523iセダン(69.4kg/kgm)
<116iハッチ(62.5kg/kgm)<320iセダン(54.9kg/kgm)って感じですね。勝手に私の車と並べちゃって済みません。
日常使用の車の走り出しは、回転があまり上がらないからパワーじゃなくてトルクの方が重要で、しかも最新のターボは低回転から最大に達するので、116iでも320iでも、私の感覚からすると、とても使いやすいでしょうね。しかも8ATだし。
ちょっと速度が上がって、レッド・ゾーンとまでは言わずとも、高回転域まで使えると、こんどはパワーが重要になるので、116iと320iの違いは結構大きいですね。良い乗り換えじゃないですか(笑!…ってこれだけのことを言いたいのに計算かと(汗。いえ、私の趣味です、単に。
2014年1月12日 17:11
同じドイツ車でも他のメーカーのベンツやアウディは味付けが異なりますネ。

最近試乗したCLAはそうでもありませんでしたが、現行Cクラスは良くも悪くも乗り味が緩い。
(同乗者として乗ると良く眠れそうです)

アウディは良くも悪くも味付けが薄く感じます。

BMWに乗り慣れてくると、時代は変わっても、どのシリーズに乗っても、安心感があります。
コメントへの返答
2014年1月13日 22:35
ちとせ@( ̄▽ ̄)vさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
改めてちとせさんの車歴を拝見しましたが、E46-318ci(最近赤カブ望さんってお友達が乗ってます)から乗られて、E90-323i(190ps版、狼の皮を被った羊ですかw)は今サブでお持ちで、メインが(▼▼)dグッ!でおなじみのE92M3ですね。だからこそ、パワーだけではないBMWの素性を、よくご存知なんだろうなぁと思いました!なんだかんだ言って、私もいつかはM…という想いはあります。
ベンツとかアウディ自体については、ブログで取り上げるほど知らないのですが、味付けはそれぞれ違うでしょうね。どのメーカーが良いか、ということになると、それは人の好みとしか言いようがないですね。
それにしても…Mいいなぁ。私は今、ひたすら基本の修行中です。修行で終わるかもw
2014年1月12日 17:25
こんばんは!
最後まで楽しく読みました!
横着者なので、画像多め、文章少なめのブログしか書きませんので、スパグラさんの文才と洞察力は尊敬します!
ブログの最後の方では、あぁ、スパグラさんの職業は自動車評論家なんだな!と確信しました(笑)
コメントへの返答
2014年1月13日 22:41
けーすけ0529さん、こんばんは!コメントありがとうございます。
理屈っぽい話にお付き合いいただいて、どうもありがとうございます。本当は私も写真中心の爽やかなブログにしたいと思っていたのですが、いつのまにかこんなことになってしまって、逆に更新しにくくなりました。自縄自縛というやつですかね(汗
え、仕事ですか。自動車評論家で食っていけるなら…あ、BMW余裕で維持できるくらい食っていけるなら…すぐにでも転職します!w
2014年1月12日 17:48
BMW車ではありませんが、先日、日産追浜のテストコースで6台の試乗を連続でさせていただいた機会がありましたが、その「前後重量比」の重要性というのが良くわかったような気がします。 6台すべて日産車の中で電気自動車の「日産リーフ」が思った以上に良い走りを感じさせてくれたのは、その抜群な重量バランスの何物でもないですね。 
重量がある、無にかかわらず、BMWが考える前後50:50っていうのはかなりクルマの挙動に影響を与える要素なんだと思います。
コメントへの返答
2014年1月13日 22:58
横浜すみれっ子さん、こんばんは!コメントありがとうございます。リンク先にもイイネ!をいただいて、ありがとうございました。
さすが取材の横浜すみれっ子さん、良いチャンスをゲットしましたね。…あ、今その記事見ています(汗。遅くて済みません。
おー。Zのオープンってそんなに良い感じでしたか。てか、オープンがあるって知りませんでした(汗。でもZ自体は貴重な2シーター・スポーツなので、何気に興味はあります。あるだけですが。
で、リーフの挙動が良かったんですね。ハンドリングが良い、って大事ですね。
それで思い出しましたが、昨日ディーラーで、本国のi3に乗ってきた方の話を聞きました。ご存知の通り、カーボンのフレームを持っていますが、これが運転してみるともの凄いんだそうです。時速数百キロなんて余裕、独特の軽さと固さ、そして燃料も入れられるけど数リットルとか(笑。しかも、写真で見るより、実車は素晴らしく格好良いとか。話を聞いている内に、今年発売になるのがとても楽しみになってきました!それまでは、「萎え」の一語だった自分なのに(笑。
2014年1月12日 17:54
こんばんは(*^^*)

私も若かりし頃、国産車に乗ってた時はアンチBMW派!
「あんな豚っ鼻のどこがいいの?」
「ただ高いだけじゃん」
なんて、うそぶいてました。

しかし、チラシに誘われディーラーに赴き、初めてE30の運転席に座り走り出した瞬間…
何?!この楽しい車は?!と

それまでの自分の無知を思い知らされましたこと、昨日の様に覚えています(^_^;)

近々、また車談義しにお伺いしますね*\(^o^)/*
コメントへの返答
2014年1月13日 23:28
コバッチさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
「アンチBMW」なんて派があるんですか(汗。そう言われてみると、私は昔から嫌いな外車とか、嫌いなメーカーってなかったかなぁ?逆に、好感を抱いていたのはとにかくHONDAでしたね。シティ、シビック、CR-X、アコード、プレリュードあたりは、どの車でも良いから欲しかったです。
コバッチさんのセリカもMR2も良いですね!アンチはこの頃ですかw でも、それだけ強く意識していたからこそ、今のBimmerコバッチさんがあるのでしょうね!というか、そうですか、試乗で一発でわかるとは、素晴らしい感性ですね…というか、BMWってそういうわかり方ができる車ですよね。面白いですね。
是非またお会いしましょう!都合の良い日がわかったらお知らせください。
2014年1月12日 17:54
今日は♪

初コメにて失礼します。
私も40年以上国産車を乗っていました。

友人の紹介でBMWを購入し高速を走った時の驚きは
なかったです。
国産車には無い感覚でした。

スパグラさんのブログを拝見し納得した感じです。
でも価格がチョット高いのがネックと思いました。
コメントへの返答
2014年1月14日 0:37
airhornetさん、こんばんは!コメントどうもありがとうございます。
40年以上ですか~。私は何年になるかな?ちょっと数えてみましたが、airhornetさんには及びません(汗。でも、私自身もBMW歴はそれ以前の国産車歴よりもずっと短いです。その点、昔からBMWに乗っていた人は羨ましいと思いますね。人生やり直したい気分です(笑。
airhornetさんも、購入されてから驚かれたのですね。私も同じでした。高速道路も安定していますよね。これだけは、国産車に乗っていた頃から、右車線をスーッと走り抜けていく外車を見て、違うなぁとは感じていましたが、自分で乗るようになって、やっとわかりました。すっごく安定していて、速度感が薄いですよね。
ブログ記事に共感していただいて幸いです。自分にとって、BMWの魅力の秘密を解き明かしたい、というのが、このブログを始めた目的だったのです。まだまだ、という気持ちですが。
BMWは確かに高価ですね。これについても時々考えるのですが、今日ふと思ったのは、こういうコストのかかる車を造り続けられるメーカーが存在できるのは、その製品価値を認めるユーザーが存在するからで、しかもドイツなんていう日本の裏側から、わざわざ輸入してディーラーを全国展開して、販売会社の利益も上げられるなんてことは、奇跡的じゃないかということです。特に日本は自動車立国でもありますからね。そういう奇蹟を維持し続けるには、この価格も仕方がない、と思うしかないかなぁと。でも、後期535iのMspoは高過ぎですね(笑。
2014年1月12日 18:26
まずは、試乗もされないで、320iツーリングを契約された事にびっくりです。ワタシならば、必ず試乗して、納得した上での契約となるでしょう。その試乗でやられてしまった訳ですが、スパグラさんは、漠然とした憧れだけではない、何かを感じていたのではないでしょうか。その結果が今現在に至っていると思うのです。
以下の件については、ある意味、究極のシチュエーションでその魅力を再確認する事となりました。それは、サーキット走行を楽しんでいた時期でした。。季節は冬。雪の一般道や高速度道路を経由して、筑波サーキットへ。タイヤはノーマルタイヤでした。ですが、雪道でも前後イーブンの重量配分と低重心、適度な重さで終始安定していました。サーキットでは、その楽しさは、察して知るべしですよね。
今はそんな無茶はしません。なので、サンキストくんは冬眠中です(笑。
最後に、BMWのセールストークに、まずは乗ってみてください!というのがあるようですが、言葉にすればこういう事なんだなぁ~と、スパグラさんの訴えかけるような表現に感服いたしました。ワタシも使わせていただいてよろしいでしょうか(笑。
コメントへの返答
2014年1月14日 18:50
パタ♂さん、こんばんは!コメントありがとうございます。
実は試乗については、あえて避けた、という理由もあります。なぜかというと、6気筒が欲しくなったら困ると考えたからです。でも、そう思ったのは買った後の事だったかもしれません。今思い出してみて、そんな気持ちがあったのは確かですが、時期についてはハッキリ覚えていません。
でも、それも理由としてはちょっと変わっていますよね。だから、私にとって最初のBMWは、3シリーズのツーリングだ(ここだけにはこだわりました)、という事以外は、当時はあまり重要ではなかったのだと思います。憧れのブランドのツールとしてしか見ていなかったのかな。そして、後になって、そのブランドのツールとしての実力に驚愕したのです。我ながらのんきなものだと思いますが、当時の自分のクルマへの意識はこの程度だった、ということだと思います。
サーキット場までの雪の道のりも、パタさんにとっては、サーキット体験と同じラインの上にあったのですね。確かに、どっちも究極のシチュエーションですね。素晴らしい体験ができたわけですね!
私もサーキット体験は、BMWを結構深く知ることができて、とても良かったと思っています。深く知る、というよりも、もうその頃には大体把握していた限界能力を確認できた、という感じです。発見があったのは、サーキット場からの帰り道でした。エンジンもブレーキもとても生き生きと働くようになったのです。車が喜んでいる!と思いました。その後、120iカブリオレの時には、走り終えた直後のカシミヤのボディの色が、興奮の赤みを帯びていたので、これも驚きました。車は生き物だと思いました。
そうそう、まずは乗ってみる。これが大事ですよね。そして得た感覚を、なんとか言葉や理屈で表したり、理解したいと思っています。共感していただけたならとても嬉しいです。直6の325iから徐々にダウンサイジングして、今の直4の116iに至っているパタさんならでは、でしょうか。
表現は私も借り物です。というか、色々と検索で集めた視点や知識(だから個別的には、おおむね間違っていないと思います)を、自分の文脈で再現しただけです。ですから、もちろんご自由にお使いください。それこそ、車を愛する人々の共有物です。
2014年1月12日 20:43
車と重量の関係:実は僕も一番気になっている事です。
車が豪華に安全になるにしたがい 重量増加を阻止できない。
FRであるBMWがどんなにして軽快感 ドライビングプレジャーを生み出しているかスパグラさんと同感です。
それに加えてアクティブステアリングの存在は無視できない思います。
また軽快さを御指摘のようにエンジンパワーに頼らず 多段変速とターボー技術の向上にてトルクと燃費をあげている達成しているところは感銘を受けます。特に最新の5シリーズの排気量の小さいモデルには絶妙なバランスには感動します。(大好きです)
現在僕はE91の320を所有しています。僕はこの車のターボーなしの4気筒エンジンとシャーシーが大好きです。なぜなら最新のBMWと乗り比べて技術の変化を今体感できるからです。
具体的には可変ダンパーとE91のシンプルなダンパーとの違いです。
どちらがいいとかではなく BMWがE90,91で決定した方向性を今味わうことができるからです。
ちなみにアルファスパイダーはもっとシンプルで軽く、マルチリンクもない、タイヤも細いFRの車の良さを感じることができます。
おそらく現在の車の重量で BMWの出した結論であると思います。
ただし現在メルセデスを筆頭に車のアルミ採用、BMW iでのカーボンによる重量軽減による車の未来のハンドリングも想像するだけでぞくそくしてきます。

やはりドイツの車は 本質的にすごいと思います。
コメントへの返答
2014年1月15日 1:50
hyperspaceさん、こんばんは!コメントありがとうございます。レスが遅れて済みません。
記事の趣旨をご理解頂いて、とても嬉しいです。どうもありがとうございます。
アクティブ・ステアリング、多段の8AT、そしてターボ・エンジンのことは、記事には書いてありませんでした。ご指摘ありがとうございます。この三つの内二つは、私の523iにも装備されています。そして、アクティブ・ステアリングは操作性と挙動の向上で、8ATはパワーの滑らかな増幅で、523iの大柄なボディで走り回るときの軽快感に、大きな役割を果していることは間違いありませんね!
そして、最近のダウンサイジング・ターボ・エンジンは、エンジン重量、配置、そして何よりも効率的なパワーの点では、文字通り軽快に大きなパワーを吐き出しています。こうやって、重くなりがちなBMWのボディの長所のみを残し、短所を潰していく巧みな技術にはとても感心しますね。
E91-320iと言えば、私にとっては懐かしのBMW一号機です。hyperspaceさんがお好きな理由とは少し違うかも知れませんが、重いステアリングを操作して、重いRFTタイヤを履いた重いボディを、鞭を入れるほど喜ぶ4気筒エンジンを上限まで使い切りながら、いったんスピードに乗せれば、理想的な重量配分と固いボディを持つFR車らしく、軽やかにスイスイと走り回る、その原初的な快感は、いまだに色あせずに身体に残っているようです。
それに対して、可変ダンパーや可変スタビまで使って、緻密に制御された優雅な動きを実現する最新のBMWの乗り味も、また別様な快感でしょうし、それらを比較しながら、その芯にあるBMW的なるものを感じ続けられるのは、さぞかし楽しいことでしょうね。
アルファ・スパイダーは私には未知のクルマですが、独特のエンジンやボディのフィーリングが、さぞかし面白いのでしょうね。シンプル、軽さ、細さとおっしゃるように、ドイツ車とはまったく対照的なんでしょうね。
そういえば、高剛性と前後重量配分のためのF10の車両前部のアルミ化は、ドア・クローズやオーディオの音にはまったくデメリットですが、もっと重要な車の挙動にはとても役立っているのでしょうね。TMSではi3のカーボン・フレームに手を触れることができました。そして最近、ディーラーでi3を試乗してきた方から、その軽さ、固さ、速さ、格好良さの熱弁を聞いてきました。まったく、今後の展開も楽しみですね!
2014年1月12日 20:47
「軽快な重厚感」なんともしっくり来る響きですね。今、代車でベンツに乗らせてもらっているのですが、重厚な重厚感です(^_^;)

私も今の車は試乗せずに購入してしまったのですが、本当に買って良かったと思っています。
コメントへの返答
2014年1月15日 21:38
yonechaさん、こんばんは!コメントありがとうございます。そしてご賛同も。レスが遅れて済みません。
私、M5という車は、巨大なパワーがあるものの、やはり、320iや523iと同根の「軽快な重厚感」をしっかり持っていて、しかもそれがとてもわかりやすいと思います。運転していて、いかにも大きなパワーで、大きな重い車を動かしているぞ!って雰囲気がムンムンに漂うからです。巨大スクリーンで大スペクタクル映画を見ているような。
yonechaさんも試乗なしですか(笑。私たちは「漢」と呼び合うことにしましょうw
2014年1月12日 21:41
先程はシルキーな乗り味を堪能させていただきありがとうございましたm(_ _)m

なるほど、おっしゃる事分かります。車重の割に数値以上のパワー感を味わえました。
自分の古いクルマとは比べるのもアレですが、アクセラもFFながら欧州の並み居るCセグ勢と闘うべく、当時の同クラスの日本車としては抜きん出て質感の高い乗り味に作られていると感じました。
「引くとアップ」なATのシフトレバー等、マツダにはBMWに通じる考え方がある様な気がします(´ー`)
コメントへの返答
2014年1月15日 21:52
こすさん、こんばんは!コメントありがとうございます。レスが遅れて済みません。
先日は、こちらこそお付き合いいただいてありがとうございました。とても嬉しかったです。
私の経験では、「数値以上のパワー感」って、どのBMWに乗っても感じられるんですよね。最低限、そのくらいのパワーは出るよ、なんて感じに控えめの表記をしているんじゃないかと思います。もっとも日本車でも、昔のGT-RやRX-7なんかも、馬力規制時代にはそういう意味の表記だったようですね。
それから、アクセルを踏んだときに、スッと腰に感じられる加速感が、決して大きくはないんですが、とてもハッキリしていて、これは剛性のせいかなぁと考えたりしています。
そうですね、欧州で売られる日本車は、確かに基準が異なりますね。こんどはこすさんのアクセラ、是非運転させてください。
2014年1月12日 22:10
あいかわらずの文章の上手さ尊敬します!

私はBMWというメーカーはぶれない哲学を持ち続けてる今となっては数少ないメーカーだと思います!
内装のデザインしかり箱形に拘る姿勢!キドニーグリルにしろ50対50の重量配分にしろ伝統を守りつつキャラクターライン、iドライブ、アンテナ(シャークフィン!?)、などに代表する先進性も作り出し他メーカーが真似るトレンドもしっかりうちだしちゃんと続ける頑固さも好きです

誰が初めて乗っても運転が上手くなったような楽しさを感じるセッティングや剛性感を感じさせるようなセッティングも大変上手だと思います!!

ただ静的重量配分が50対50でしょうけど動的には話が変わって来るので走ってる時は実際にはタイヤに対して四隅にバランス良くはいってないとは思います その辺りミッドシップやポルシェなどのRRやロータスなどには動的重量配分と比べるとただのセールストークだと思ってます しかし他のメーカーはさらに重量が前よりなのでそれらよりは有利だとは思います!

おっしゃる通り特に最近のBMWは重量感をほどよく感じますよね!?そこら辺は好き嫌いがはっきり別れる所で昔のBMWのダイレクト感、重みのある操作性が好きな人は最近のBMWの電子制御満載感、ハイテク感(レクサスよりもハイテク好きだと個人的に感じます)が駄目でポルシェやロータスなどに流れる傾向を感じます!

そんな私はポルシェからBMWを知りたくて箱がえしましたがポルシェ(996)と比べるとファントゥドライブという観点でみますとガンガン傷みつけるようなラフな走りや攻めこんだ時は断然ポルシェで流す程度なら乗り心地コーナーリングの切れ味などはBMWのほうがわかりやすいかも知れません!

ポルシェは最初街中をゆっくり流す程度だと重く感じるし曲がらないし少しびっくりしました

逆にBMWは峠などに持ち込んで攻めこんだ走りをするとやはり重さを感じてしまいます(まあ私のBMWは大きくそういう走りをするもんじゃないですが)
ただ毎日の足としてはポルシェは突き上げが腰痛持ちの私にはきつくフロントリップの低さも相当気にしてましたし…

その点BMWは本当にストレスフリーでつまらない思いもせずにまして運転が上手くない私には丁度よい心地よさを与えてくれます♪人気の理由がわかりました!

最新のポルシェも恐ろしく乗り心地がよくステアリングも軽くなりましたが(^^ゞ


ぶれないって点では最近ではもしかしてポルシェよりBMWかも知れませんね♪


スパグラさんのインプレッション!今後も楽しみにしてます♪

コメントへの返答
2014年1月15日 23:01
car-catsさん、こんばんは!コメントありがとうございます。レスが遅れて済みませんでした。

car-catsさんは、996カレラ4Sに乗られていたんですね。まずは良いな!と言わせて頂きます(笑。

ポルシェって、私にとっては、雲上のスポーツ・カーだったんですが(白状すると、名前の語感から、フランスのメーカーだと思っていたくらいw)、BMWに乗るようになってから、ふと近づいて見えるようになってきました。たくさんのBimmerが、ポルシェに興味をもっていたり、乗り換えていったりするのを知ったからです。

それで私も、120iカブリオレに乗っていた頃、同じオープン・カーつながりということで、先代のボクスターに試乗してきたことがあります。街中のディーラー周辺をちょっと走っただけなので、大したことはわかりませんでしたが、噂に聞いたとおりの剛性感を実際に体感して、感心しました。

どんな剛性感かというと、ステアリングの軸が微動だにしないこと、ウィンカー・レバーも同じようにしっかり固いこと、そういう手元の感触が、ステアリングのクィック感を通して、結局は身体全体で感じられる、車の隙間ない挙動につながっているようでした。その後、アルピナを運転してみた時も、似た感じがあって、「あ、ポルシェみたいだ」と思いました。

現行のボクスターは、みんカラのお友達の車で運転させてもらったことがありますが、さらに強い剛性感を感じて、とても驚きました。いかにも固い、しっかりした構造物に乗って移動している感覚というのは、独特に面白いものですね。この点は、BMWよりは確実に上だと思いました。上には上があるものだ、とつくづく思いました。

だから今の私の憧れの車の一つは、確実にポルシェです。あの剛性だけでも欲しい。ところが、まだ広い道でレッド・ゾーンまで回したことがないので、本当のところはわかっていないと思いますが(汗。

そういえば、一度、最後の空冷(993)のカレラに乗ったときは、ものすごく重いブレーキ(こういう経験も初めてでした)と、あまり踏み込まないように注意しましたが、ちょっと油断すると何か起こっちゃいそうなRRらしい雰囲気がとても印象的でした。まあ色んな意味で、この車には「重厚感」がありました。

そのくらいの思いや経験しかない私には、7年も996カレラ4Sに乗って、今の640iGCにお乗り換えのcar-catsさんの言葉は、とても貴重で興味深いです。やっぱり、「ガンガン傷みつけるようなラフな走りや攻めこんだ時は断然ポルシェ」なんですね。うーん、何だかとても面白そうです。「街中をゆっくり流す程度だと重く感じるし曲がらない」というのも興味深いですね。4WDだからでしょうか。でも安定性は高いのですよね。

640iGCも、試乗や、やはりみん友さんのお車を運転させて頂いたことがあります。実は私、この車はすごく気に入っています。今の私のF10のラグジュアリー感の延長線上にあって、さらにスポーティで、広く低い車。そして、3Lターボを使い切れる感じがする、クロス・レシオの8AT。私はこの車ほど、N55エンジンが楽しいと思ったことはありませんでした。

もちろん、オーナーのcar-catsさんほどはわかっていませんが、自分の中では、この記事の趣旨「軽快な重厚感」をしっかり備えたままで、素晴らしいパワーを持った車だと思います。さすがの996カレラ4Sよりも、乗り心地が良いとおっしゃるのもなんとなくわかります。

静的重量配分と動的なそれとの違い、なるほどと思いました。同じ50:50だったとしても、鼻や尻の先が重いのと、胴の中心が重いのとでは、挙動が全然違いますもんね。FRのBMWは、ブレーキングによって前輪軸上のエンジンの重みを利用して、強い加重でグルン!と力強く回る感じでしょうか。MRやRRは(あるいはRRベースの4WD)、クルッ!というもっと軽快な回転なのでしょうね。発進時の後輪加重の感覚も、随分違うのでしょうね…うーん、やっぱり羨ましいです(笑。
2014年1月12日 22:18
こんばんは。最近、BMWはなぜ良いのだろうと考えているところでした。

富士重工のレガシィが左右対称、低重心で50:50の4WDで冬は雪道最強最速のマシンでした。大好きでした。しかしながらフロントヘビー気味のため、山道のコーナリングや市街地の右左折はBMWほど楽しくはなかったと記憶しています。


BMWはE39がスタートですが、ハイパワーなレガシィからの乗り換えですし、どちらかというと静々と走っていましたから、わかりませんでしたが、やはり、E60/E61に試乗してからですね。良さに気づいたのは。その後は116iも320iも、そしてZ4に試乗した日にはもう他社へ戻れなくなったと確信しました。

東洋工業の車のハンドリングはずっしり感があり、好きですね。特に最新のディーゼルを乗せたCX-5やアテンザは静かで扱いやすく、コスパ最高!また、レガシィの後継者であるレヴォーグにもちょっとドキドキした期待があります。(元カノの娘みたいなもの???) ^^);
コメントへの返答
2014年1月15日 23:36
Heeさん、こんばんは!コメントありがとうございます。レスが遅れて済みません。
ちょっと車歴を改めて拝見しました。すると、E39-528iTRの購入動機に、「その重さを「これこそドイツ車だ、大人の車だ!」とあるじゃないですか。この記事で私が言いたかったことと似ているような気がします!でも、その前まで乗られていて、今も惹かれてらっしゃる「ハイパワーなレガシィ」との比較感で、「静々と走って」おられたんでしょうね。
そして、今お乗りのE61-525iは、(私のがちょっとパワーが劣りますが)同じN52B25ですね!良いエンジンですよね。そして以後、116iでも320iでも、もちろんZ4でも、すっかりBMWの魅力の虜になられたんですね。
Heeさんのように、大パワーの車から小パワーの車までよくわかってらっしゃる方ならではの、色々なお考えがあると思います。もしも私の記事が、そんなHeeさんのお考えのお役に少しでも立てば幸いなのですが。
マツダ車って、私はほとんどというか、まったく…あ、元カノ(今女房w)が最初に買った車がFordのレーザーって車でしたけど(汗、まああまり乗ったことがありません。最近のものは特に。こんどチャンスを探してみます。
レヴォークも話題になっていますね。車歴が豊かで、かつ過去の車に愛着が強い方は、切り口が多くて羨ましいと思います。でも元カノの娘さんとお付き合いできるのは、Heeさんの息子さんだけかもね(笑?
2014年1月12日 22:35
ご無沙汰しております。

私も軽い気持ちで試乗に行ったその日に契約しました(^_^;)
以来、その時の新鮮な気持ちがまったく色褪せることなく…
BMWの魅力にどっぷりとハマっちゃってます。

何km走っても、何時間走っても、
もっともっと走りたいと思ってしまいます(^^)
コメントへの返答
2014年1月16日 0:22
k@zu1978さん、こんばんは!コメントありがとうございます。レスが遅れて済みません。
改めて愛車紹介拝見しました!一台目も二台目もwそしていつも読むたび、すっごく共感しています(笑。私もとにかく何でも良いと思って買った最初の320iツーリングは、メタリック塗装以外オプションなしの素の車だったので。
ところが、思いがけないほど車にのめり込んじゃったので、それなら普通長く乗れってことになるのに、逆に色んなBMWに強い興味が湧いて、割とすぐ乗り換えちゃいましたね。そんな風にして手に入れた120iカブもまた乗り換え…今のは長く乗りますよっ(汗
って、そういう話じゃなかったですね、本当にいつまでも走っていたいですよね。そこも同じ気持ちです!
2014年1月12日 23:29
こんばんは、いつもながらの素晴らしい考察、本当に勉強になります。

私が初めて乗ったBMWはE36-328iカブリオレでしたが、既に車重が1550Kgもありました。今考えると135iよりも重く、ミドリーヌ号に迫る重さでしたが、その当時は真っ直ぐしっかり走るのにステアリングを切ると間髪入れずにノーズが入って行く軽快感と、アクセルを開けた時にまるでバイクのように曲がるコーナリングに感動したものでした。

現在なら他の自動車メーカーも当然考慮しているのでしょうが、BMWは車体をしっかり作ってサスペンションの作動を正確にするのはもちろん、ステアリングの切り始めからロールやヨー運動が発生するのにサスペンションが動いてコーナリングに入る一連の流れをきちんとコントロールする事で、ドライバーの意図通りの動きを実現しているのではないでしょうか。

それに加えてアクセル動作に対するエンジンの反応も感性に忠実なものにする事によって動的な一体感を増している事、FR駆動による自然な感覚もあいまって「重厚なのに軽快」という運転感覚が得られる気がします。

更に動力性能も上げた上に許容範囲で反応も鋭くしたのがMモデルで、動力性能は上げつつも(ドライバーの技量とマナーも前提とした上で)公差をゼロに近付けてダイレクトかつ滑らかな乗り味に仕上げたのがALPINAという理解をしていますが、いかがでしょうか。

電子デバイスの発達によって乗り心地の改善や表面的な軽快感の演出は出来ても、土台からしっかり作り込んで感性に合った仕上げをするといった面では、まだドイツ車に一日の長があるのかもしれませんね。
コメントへの返答
2014年1月16日 2:31
RANちゃんさん、こんばんは!コメントありがとうございます。レスが遅れて済みません。

いえいえ、こちらこそ、私の記事の言い足りないことを補ってまで、温かくご理解頂いて、大変ありがとうございます。

E36-328iカブリオレのお話を伺っていると、パワーの小さめな(とはいえ、523iより大きなトルクがある)重い車(とはいえ、523iより230kgも軽い)ほどエンジンの頑張りと素性の良さや、ステアリング操作とボディの追従性がわかりやすいという、逆説のような現象が、やっぱり有り得るんだという感を強くしますね。

その秘密が、剛性確保のためによく設計されたボディやFRの機構、そして重量配分だというところまでは記事に書いた通りですが、RANちゃんさんがおっしゃるとおり、それに加えて、ステアリングとサスペンションの高度の連携が、実にうまく作用しているとのご指摘、なるほどと思いました。しかも、最近のアクティブ・ステアリングのような電子制御以前の、もっと機械的なアプローチで実現できているわけですから、さすがBMWですね。

そうそう、リニアなエンジン・レスポンスも大事ですね!ここはむしろ小さめのパワーの方が、力が盛り上がって伝わっていくさまを、より細かに感じ取りやすいと思いますね。もちろん自然吸気ですし。

そして、その先の大きなパワーの車の問題ですね。おわかり頂いているとおり、記事の趣旨は、いわゆる「軽快感」がパワーの大きさだけによるものではない、ということなんですが、これはもちろん大パワーによる軽快感を否定しているわけではありません。その影の主役について書きたかったわけです。

ところが、Mモデルというのは、パワーの主張はもちろんのことながら、その影の主役もなかなか影では治まらないようですね(笑。だから「軽快な重厚感」がわかりやすいのではないかと自分は思います。

それに対して、(おそらく、ですが)ALPINAというのは、やはり黒子は黒子に徹している感じがありますね。ないしは、Mの荒々しさから、気持ち良いエッセンスだけを抽出する黒子ですかね。

本来ならば、これはBMWのお家芸というか本質だと思うんですが、ALPINAは、公差ゼロを謳えるだけの手間ひまを掛けて、さらにその本質を純化しているのでしょうね。やっぱり、すごいと思います…と本当はALPINAをよく知ってもいない癖に妄想してます(笑

記事にはドイツ車の優位性を、アウトバーンの存在からのみ書いたのですが、まあ本当はもっともっと色々な要因があるのでしょうね。そして何よりも、自動車文化が日本とは違いますね。
2014年1月13日 0:27
ドイツ人と日本人どこか相通じるところがあり、趣向が似ている部分が共感を持てる製品を作り出すところなのかもしれませんね。
ただそこには籠の移動と馬車の移動、農耕民族と狩猟民族の行動意識の差異などが加味されちょっとした差となり表れていそうです。
移動の自由を主張するBMW、移動の遂行を主張するメルセデス、移動の客観性を主張するアウディ、
移動の優等生を主張するトヨタ
主義主張があっていいのかもしれません。
わたしはいまはBMWの主張が肌に合っているようにおもいますが、この先年齢を重ねていくとまた相性が変わるかもしれません。
タイヤ接地面積あたりの加重はやはり大きい方が安定、安心ですよね
そこで自由を主眼にとらえると重量配分、駆動軸を操舵軸の分離はマストだとおもいます。
重厚感はその演出としての高級感をあらわした答えなのかもしれません。
すいません少々本内容とズレていそうです。
コメントへの返答
2014年1月17日 2:11
エルヴさん、こんばんは!コメントありがとうございます。レスが遅れて済みません。
ズレているどころか、ふくらみと広がりのある興味深いコメント、とても楽しいです!私はメルセデスやアウディのことは、ほんとによくわからないのですが、エルヴさんのご説明で、なるほどそんなイメージなのかと思いました。
ドイツ人と日本人は気質的に似ているというイメージは、確かにありますね。それに昔の日本はドイツから学んだり真似たりすることが多かったですね。科学技術はもちろん、思想や政治や法律や組織、さらに美術や音楽、文学なども、影響を受けていますね。宮崎の「風立ちぬ」を観た時も、やっぱりドイツなんだなぁと思いました。
それに比べると戦後の日本はすっかりアメリカ化してしまいましたね。良いところだけでなく、悪いところも。もっとも、BMWはアメリカが最大の市場なので、現代の日本でBMWに乗っていることは、たまたま時流にマッチしているなんて皮肉も言えそう(笑。
スター・ウォーズが好きなんですが、特にダース・ベイダーや帝国軍のいでたちは、日本の兜とドイツの軍服だし、色も北欧的な暗いトーンで、素晴らしくカッコ良いと思います。重厚だし軽快だしw それに比べるといかにもアメリカ的な反乱軍のデザインは…w。ただ、ルーク・スカイウォーカーは初め柔道着でしたね。ジョージ・ルーカスって親日派なんですね。
話がそれちゃいましたが、私はBMWにそんな軍隊的なイメージを抱いています。だから発進するときは出撃だし、トレイン走行は編隊飛行です。超盛り上がりますよ!w でもその先にあるのは戦争や殺戮ではありません。それじゃ詰まらない。もっと本質的で個人的で自由なこと…生き生きと、全知全能であること。その夢を見せてくれること。それがミニマルな形で、たとえば320iや523iの中に「軽快な重厚感」としてみっしりと詰め込まれていると、私には感じられるんです。感じられるというか、そんな夢想を引き起こしてくれます。
2014年1月13日 1:50
あ、シルキー6について触れられていない…冷や汗2
もはやタブーなのかどんっ(衝撃)(汗)
コメントへの返答
2014年1月17日 13:53
heartbreakerさん、こんにちは!コメントありがとうございます。レス遅れてすみません。
シルキー6について触れると、私の車歴の320iと120iが外れちゃうんですよね(汗。ともあれエンジン・フィールを上の方まで楽しみやすいのが重厚で軽快な車、ってことで勘弁してください。てか、heartbreakerさんの執拗なまでの直6NAへのこだわり、良いです!
2014年1月13日 2:35
こんばんは〜♪

運転して受ける乗車感覚は、人それぞれであると思います。

私は、運転していての感覚、「乗り心地の良さ」「右足一本で操ることの出来る操作性」「ストレスのない加速感」の3つがあれば、大抵の短所は気になりません。
乗っていて楽しく感じる車が、その時点でのベストな車であると思いますし、さらなる高性能な車を追い求める必要もない事だと思います。キリがないです(笑)
しかし、上を追い求めるのは、男のロマンですね〜(^^ゞ

以前C1でご一緒した時に、「速く走ろうとする時に、アクセルのダイレクト感はD5よりC63の方に軍配が上がる」といった時に、えっ!それはビーマーとして聞き捨てならぬとご立腹の様子でしたが、この2台はほぼ同じ重量で、奇しくもまったく同じトルクなので比較検討し易いです。
D5は、C63と同じトルクを、C63に較べると小さなエンジンでひねり出し、高回転領域は多少苦手な分だけ高速での伸びなどに無理が生じてくるのだと思います。
ゼロ戦はグラマンF6Fに勝てませんでした。
絶対的に、大排気量のほうに分がある事は否めません。

軽自動車での100キロの速度感と、高性能車の100キロの速度感の違いを感じるのは、乗車感覚が人間の五感に基づくもので、ヒトが絶対的な速度感覚を持ち合わせない限り、何を持ってしてスポーティーというのか?という基準さえ曖昧なものであると思います。
そこいらへんを逆手に取って、メーカーは上手に味付けしていると思われるので、我々は贔屓目ではなく、もっと厳しく自分の感性を信じて車を評価すべきなのだと思います。
まあ、自分がどう感じるかの問題ですね(汗)

重い車が、軽々と走る感覚は、C63ではじめて感じました。
D5の乗り心地の良さは、C63には無い上品なものです。

いきなりC63などに乗ってしまった、偏った者の考えかもしれません。(^^ゞ
自動車評論家、みんカラの皆様の車に対する評価とちょっと異なる感覚を持ち、違和感を感じることがあります。

みんながイイというので、何だかイイと言わないとイケないような気になってしまうのは、日本人の特性ですね(笑)
皆が良いというと、何となく良く思えてくるという群集心理も働いていると思います(^O^)




コメントへの返答
2014年1月17日 15:20
clevelar@さん、こんにちは!コメントありがとうございます。レスが遅れてすみません。

「厳しく自分の感性を信じて車を評価」して「自分がどう感じるかの問題」を書いたのが、「軽快な重厚感」という逆説めいた言葉に託して書いた、今回の私の記事の趣旨でした。

BMWやドイツ御三家、イタリアやイギリス、アメリカその他の外車のイメージやそれに基づく需要の大きな要因に、日本車では持たせにくい高出力、大排気量、オーバー・スペックな剛性などがあると思います。

中でも、数値的・体感的にわかりやすいや高出力をのみ偏重して、小出力の外車に対する評価がきちんとできない結果、そんなものを買うのはただの見栄のためだなんて極論まで書くような「自動車評論家」や同じように感じている一部の「みんカラ」あるいは他の車ブログの「車に対する評価とちょっと異なる感覚を持ち、違和感を感じ」たことが、今回の私の記事の動機でした。

したがって、「みんながイイというので、何だかイイと言わないとイケないような気になってしまうのは、日本人の特性」で、そこには「皆が良いというと、何となく良く思えてくるという群集心理も働いている」というご意見も、まったく賛成です。

だからclevelar@さんのお考えは、対象を異にしながらも、私も深く共感するところです。

とはいえ、前回の記事でもBMWの高出力車を比較、解説してみたり、この夏にはM5に手を出しかけたり、これから出るM4に強い興味を惹かれたりしているような自分ですから、もちろん、BMWや他の外車が思う存分に発揮している高出力や、それを安定的に、軽快に発揮できる車造りを否定するつもりは毛頭ありません。

要するに、上記や本文の繰り返しになりますが、高出力の影に隠れがちで(しかも一部の人には)感じられにくい部分、「シャシーが速い」ことの実感と実態を、浅い経験や少ない知識と語彙で「軽快な重厚感」という言葉になんとかまとめたのが、今回の記事です。極めて限定された問題に過ぎないのです。その意味でもマイノリティです(笑。

「「速く走ろうとする時に、アクセルのダイレクト感はD5よりC63の方に軍配が上がる」といった時に、えっ!それはビーマーとして聞き捨てならぬとご立腹の様子」(立腹なんて見えたら、それは浮かれて演技した冗談ですよ、ご不快だったら済みません)というご指摘についてですが、私も「絶対的に、大排気量のほうに分がある」のは当然だと思います。だから、その会話に齟齬があるとすれば、「速く走ろうとする時」の「アクセルのダイレクト感」の解釈の違いだろうと思います。

その違いは、clevelar@さんが車に最も求める三つのこと、「乗り心地の良さ」「右足一本で操ることの出来る操作性」「ストレスのない加速感」が、私と似つつ異なる所から来るものと思われます。

ご存知のようにALPINAならぬBMWは、ある目的のためには乗り心地を犠牲にする傾向がありますし、操作性にはドライバーの積極的な取り組みを要しますし、その結果「加速性」の「ストレス」も減少し、逆に別様の楽しさ、歓びが生まれてもきます。

ちょっと牽強付会気味ですが、これらの一部を極言すると、「重厚な軽快感」になる、というのが私の真意に近いかもしれません。まあ、、、簡単に言うと嫌だからいい、みたいな(笑。

clevelar@さんに申し訳ないとずっと思っていることは、最近ではそのC1の渋滞に(しかも他人様の車で)巻き込んでしまったことと、あんなに長くご愛車のC63AMGやD5Turboを運転させていただいたり、またその先でかつてない多様な車の試乗の機会をご提供いただいたりしたのに、きちんとした感想を申し上げることができないでいることです。これらは確かに私の身体に実感として残っているのですが、いまだにきちんと整理することができません。

それからついでながら、D5はエンブレが効きにくいという件(逆にC63は右足一本的な操作性があるってことですよね)ですが、私は重大な思い違いをしていました。エンブレっていうのは、厳密にはアクセル・ペダルのON/OFFに対する反応のことだけを言うのですね。私はてっきり、シフト・ダウンの反応とか、低いギアを固定した上でのペダルの反応のことだと勘違いしていました。

たとえば8ATのエコプロなどでペダルを離してもエンブレなんか効くわけないですね。そんなことになったら全然エコじゃないですからw
2014年1月13日 11:10
毎度様です。
私にとっては昭和の時代の例えばE34 535iあたりのフィーリングが大好きです。
ビッグシックスエンジン・・・これが真のシルキーシックスだと評論家たちも口を揃えます。
名車633や635なんかもこの系統のエンジンを積んでいます。
525あたりはスモールシックスになってしまうので重厚感は薄れますが軽快感は増しますね。
今のBMWの6気筒はこちらのスモールシックスの系統が受け継がれています。
もし機会がありましたら是非このビッグシックスのフィーリングを味わってください。
軽快な重厚感を味わえること請け合いです。スパグラさんの中で何か?が変わるかもしれませんよ。

時代は流れてイヴに納車になった新愛車は実用車としては気に入りました。
維持するのにお金もかからず経済的で環境にも優しい。
任意保険なんか前の9年落ちのM3より安くなってお釣りが来てしまう嬉しい誤算までありました。
ROLEXを高級時計として腫れ物に触るように扱う方もいらっしゃいますが本来あれも実用時計。
そんな感じで今度の愛車は使い倒して何ぼで付き合っていきます~♪
コメントへの返答
2014年1月19日 1:14
AKINDOH!さん、こんばんは!コメントありがとうございます。レスが遅れてすみません。
AKINDOH!さんは、「軽快な重厚感」という言葉を、並み居る歴代シルキー・シックスたちの中でも、ビッグ・シックス・エンジンのフィーリングという意味で捉えられたのですね。なるほどと思いました。
私がかつて経験した直6は、古くてもせいぜい先代、つまりM54どまりですが、このエンジンはM20系のスモール・シックスの完成形なのだそうですね。それでも、私のN52ではなかなか聞けない、甲高い「クォーン!」という音がとても魅力でしたが、それがAKINDOH!さんが言われる意味の「軽快感」なのですね。
改めてBMWのビッグ・シックスを検索してみたら、M30エンジンが、まさにそのE34の535iのこととわかりました。これ、そんなに良かったんですか(ついでにM20はE30の直6だということもわかりました。エンジンの形が似てますね)。
なるほどな~。。。面白いですね!私がBMWを(全然手が届かなかったけど)購入前提でちょっと調べたのがE30で、平成の初めでした。その頃の5シリーズがE34で、これはプラモデルを買って作って終わりました(笑…でも、ガンメタに塗ってかっこ良かったんですがw
535iが最高の理想でしたが、エンジン音を聞いたり、まして試乗とかは全然できませんでした。325iや320iさえ試乗してませんし。あーもったいない。あの頃に戻って色々調べたり乗ったりしたいなぁ!
遅ればせながら、ご納車おめでとうございます!狙い通りのお気に入りのようで、良かったですね。今度の車は、M3に比べれば、確かに使い倒しやすいでしょうね。慣らし終わりました?そしたらこんど運転させてくださいね!
2014年1月13日 11:20
こんにちは!
自分はE90 320iが初めての車なので、これがスタンダードになっていたのですが、改めて別の車(あえてメーカー、車種は出しませんが)を運転した時に、BMWの拘りを感じることができました。
パワーこそありませんが、あの軽快さは堪りません!不思議です。
よく、初心者のくせにBMWかよ と言われますが優れたブレーキ性能とハンドリング性能に何度助けられた事か…(^_^;)
万が一の時も強靭なボディが守ってくれることでしょう。
最後になりましたが、トラックバックさせて頂いて構いませんか?
コメントへの返答
2014年1月19日 2:33
YUSUKE@さん、こんばんは!トラックバックとコメント、ありがとうございます。すぐにレスしたかったのですが、こんなに遅くなりました(汗。済みませんでした。
パワーがなくても、独特な軽快感があるって、ほんとに不思議ですよね。そして気持ちいいですよね~。私はそれまで数台の色々なタイプの国産車に長い間乗ってきましたが、とにかくこの不思議な魅力にすっかり取りつかれてしまって、BMWを手に入れてからは、ハッキリとそれが人生や自分自身の大事な一部と思えるほどになってしまいました。楽しいですがw
320iが初めてかつスタンダードというのは、私からは最も的確で上質な車選びの一つだと思います。初心者だから、若いから、という理由で、そうでない車を選ぶ必要はまったく無いですね!
ブレーキング性能とハンドリング性能に何度か助けられたなんて…危ないじゃないですか!…でも、実は私も何度かあります(汗。でもお互い、強靭なボディに守られるところまではいかないよう、気を付けましょうね…とはいえ、実際に守られて助かったという話も、いくらか聞き知っています(汗。
2014年1月13日 11:30
このコメント欄が非常に面白いので思わず私も一言意見が言いたくなりました。

赤カブ望さんの意見、clevelar@さんの意見がとても自分的には参考になりました。ある意味対極の「ロードスター」「C63」、両方に軽さを感じるというご意見が、軽快さとは絶対重量にはよらず感じることができるということを表していますね。 

私も何を隠そう軽快感フェチでございます。

過去BMWはE36の318is, M3Bにのり、Z3のMクーペに乗ってました。このZ3のMクーペは1400kgの車重に321馬力と軽さを感じるはずのパワーウェイトレシオでした。自分的には軽快の極みを感じられると勇んで買ったのですが。。。ところがあまり感じられませんでしたorz。 剛性感もM3Bの方がありましたし、そっくりなエンジンなのに排気音もM3Bの方が軽快でした。 じゃじゃ馬なんですが「軽快」とまでは言えなかったです。 M3Bも乗っていて、正直「軽快」という形容詞を感じた事は無かったです。 ところが今乗っているE39の525(1560kg・192馬力)はそれなりに重厚さがありつつ軽快感を感じるのです。 それはまさに感覚的なものなのですが、仮説的理由として:

(1)エンジン :192馬力しかないのに決してストレスを感じさせず、1気筒400ccという小さい慣性モーメントと直6の完全バランスから来る回転の軽さ・シルキーさが爽快感を生んでいる、
(2)ミッション :エンジンの若干の非力さを補うようにエンジンが苦しそうな回転域を避けるような絶妙なプログラムになっている(あまり回転が下がらない)。 タコメーターを見ると、この回転数にエンジンがあって欲しいという所に針がちゃんと鎮座していて、加速したいときにフォーンという軽さを感じさせる音と共に直ぐ加速が始まる、
(3)これはどのBMWにも共通しますが、コーナーで車体の重さ・慣性マスを車体重量の割に感じさせない

以上3点が今まで乗った300馬力クラスのBMWよりも軽快さという点で気に入っている理由です。 あくまで個人的な嗜好なのですが、どうしても一気筒あたり500ccを超えてくると「エンジンの重さ」を感じてしまうような気がします。

一方で絶対的な軽さも捨てがたく、重厚感は皆無ですが他に1200kg台の車2台もTPOに合わせて楽しんでいます。 近い将来ロータスエラン、MX-5、スーパー7、エリーゼといったイギリス人がワインディングを走らせるのが大好きな軽い人馬一体車にも乗りたいと思っています。 車は個体によって、また乗る人によって快感ポイントが違うのが面白いですね。 
コメントへの返答
2014年1月19日 20:57
Daizoさん、初めまして&こんばんは!コメントありがとうございます。レスが遅れてすみません。

Daizoさんの愛車紹介を拝見しましたが、素晴らしい車歴のそれぞれが、豊富な経験や知識や感性によって、とてもわかりやすく面白い文章で丁寧に書かれているので、読んでいてとても楽しくあたたかい気持ちになりました。

それと同時に、自分の経験や感覚やそれを表す言葉の少なさが恥ずかしくなりました。私はBMWに乗って驚いて、初めて車が趣味と言えるほどになった、という程度です。この私のブログは、そんなBMWの魅力を突き詰め、解き明かしたいという思いで始めました。だから動機や目的がとても狭くて、BMWと言ったって、たかだか私が乗ってきた三台の、しかも自分にわかったことしか書けません。

赤カブ望さんのロードスター、clevelar@さんのC63は、それぞれBMWより軽快だ、と言われていますね。同時に、BMWは重厚だ、とも言われていますね。そのような感じ方やお考えを、私も想像できます。ロードスターは乗ったことがないのですが、C63は運転させていただいたことがあって、素晴らしく軽快に走れました。

おわかりのように、私はこの記事で、比較的小パワーのBMWを基準にして「軽快な重厚感」の魅力を書いたのですが、その「軽快な」は修飾語で、「重厚感」にかかります。別の言い方をすれば「重厚」の中の「軽快」の魅力ということになります。したがって(大雑把に言えば)軽量なロードスターや、大パワーのC63は、そこから外れます。

そうは言っても、私の興味関心の先には、もちろん大パワーのBMWも含まれますので、そういう車には、修飾の順序をひっくり返して「重厚な軽快感」とか、「重厚」の中の「軽快」といった方が良いかもしれません。まあ所詮BMWに対する自分の感覚や考えの表し方の違いにすぎないのですが(汗。

DaizoさんのZ3Mクーペ、M3Bは、どちらもM社の車ですが、案外「軽快」ではなかったとのこと、それに比べてE39-525には「重厚さがありつつ軽快感を感じる」とのこと、とても面白いと思いました。私としては、愛車紹介を拝見すると、そこにE36-318isも入ると良いなと思いますが、どうでしたでしょうか。MTですしね。

総額でE60の新車が買えるほどのレストアやメンテをされたという525iが、五つ星を超えて星六つまでになったとは素晴らしいですね!そして三点に分けての詳しいご説明、どうもありがとうございます。

1)エンジンは、かの有名なM54ですね。私はE46後期の325iで、レブリミットからシフト・アップしてさらに伸びあがっていく加速感と「クォーン!」という音を体験して、とても感動したことがあります。E39だと、また違った上質な感じられ方なのでしょうね。
2)ミッションも、スイート・スポットを外さないプログラムになっているのですね。私はさらに、Daizoさんご自身が、そんな風なパワーの出し方に習熟されているので、車もDaizoさんに合わせている、つまりお好みのように育っているのだろうなぁと思いました。
3)これは私もこの記事で書いたようなことでしょうか。けれどもそれも、やはりDaizoさんの思いが込められたメンテのたまものでもあるのでしょうね。

直6のエンジン・フィールについては、↑のAKINDOH!さんが、ビッグ・シックスとスモール・シックスという分け方でご説明されていますが、もちろん、スモールに属するこのM54の、しかも2.5Lは、素晴らしいですね。そういえば私のN52も、3Lよりも2.5Lの方がストロークが短く、吹け上りが軽いと聞いたことがあります。ここは機会があれば同じF10の528iと比べてみたいと思います。

サブ車のランティスとMR2も、紹介文を拝見すると、それぞれとても面白そうな車ですね!そして、ブリティッシュ・ライトウェイトのご計画も楽しそうですね。車の楽しみの中に、軽快な軽快感があって良いのは当然のことで、そんな多種多様な楽しみを続けてらっしゃるDaizoさんが羨ましいです(^^)
2014年1月13日 18:39
こんにちは!!

またまた、内容が濃いブログアップ、興味深く拝見させていただきました。

ここまでに多くの方が多くの文字を割いてコメントされている通り、とても皆さんの興味と共感を引き出されていますね。

エンジン、剛性、重量、重量バランス

これらの相関するパラメータが与える影響は大きいですよね。スパグラさんのご意見には激しく同感です。

特に、ドイツ車であること=アウトバーンを走るために造られている、というのは、アウトバーンを何万キロも走った経験をもっても間違いありません。(以前これに関してブログアップさせていただきました)

また、重量配分へのこだわりはすごいですよね。エンジンのマウント位置や、極力タイヤを四隅に置く設計、重量配分のために、バッテリーをトランクに移す等。もしかすると、最近の国産車でもやっていることかもしれませんが。。。

私はレーサーではないので、車の限界での挙動に関しては全くの素人ですが、325ツーリングにスタッドレスを履いてスキーに行った際に、急こう配が続く雪道で路面が凍結していて、ほとんどの車がスタッドレスの上から更にチェーンが必要な状況で、わが325は、FRにも関わらず、最後までチェーンなしで走破しました。これは間違いなく、50:50という重量配分と、見事なまでの電子制御によるスタビリティコントロールによるものなんだと感動した覚えがあります。

便乗して、私のBMWに対する想いを少しだけ入れさせてもらうと、(客観性のない主観的な意見ですみません)

BMWの良さ=個々の車の作りではなく、メーカのモノづくりへの不変な情熱が伝わってくること

なんだと思っています。歴代のシリーズとシリーズ間を超えても、車から受けて感じるものが不変であるような気がしてならない。もちろん、最新であれば最新であるほど、それまでネガティブと評された部分が改善されている(であろう)わけですから、味付けも格段とよくなっている、ただし、それは味付けの違いであって、根本的なものは不変、なんですよね。そのあたりが、より具体的にスパグラさんにによって今回表現されたのだと思います。

最上級グレードでなくても気持ちよく、安心して車に乗れる。他社の車に乗った後、BMWに戻って乗った時に感じる安心感。やっぱり、これですよ、これ。

偉そうにすみません。
コメントへの返答
2014年1月19日 23:01
M5.Alpinaさん、こんばんは!コメントありがとうございます。レスが遅れてすみません。

こちらこそ、読んでコメントまでいただいて恐縮です。

記事を書きあげて投稿するときは色々と心配もありましたが、かつてない反響で驚きました。必ずしも共感や賛同ばかりではないところも、また面白いと思いました。記事の内容や脈絡に、結構いろいろな隙間があるので、逆にそれが良かったのかもしれません。

重量から書き始めて、ドイツ車、剛性、そしてFRと重量バランスの順でBMWの特徴をまとめ、エンジンやパワーについては、今回はあまり触れませんでした。というのも、それを持ってくると、重量の問題がかすんでしまうと思ったからです。逆に小パワーの車を前面に出して長所を示すことができれば、ちょっと斬新で面白いと思いました。

ドイツ車であることとアウトバーンの関係については、何となくわかってはいたことですが、先ほどようやくM5.Alpinaさんの詳細な記事を拝見して、驚きました。先に知っていれば、当然紹介したのに…あ、記事内部にリンク貼らせていただきますね!是非、多くの人に読んでいただきたい内容です。後ほど遅ればせながらのコメントも書かせていただきます。

重量配分についても、コメントをいただいた方から、色々なことを教えていただきましたが、タイヤを四隅に置くという点については、なるほど!と思いました。これは安定走行には必須ですね。特にフロントのロング・ノーズとショート・オーバーハングや、ゆとりある前輪のレイアウトは、FRでなければ実現できませんね。見た目も極めてカッコいいです。

325iツーリングの経験、とても興味深いです。そういえば色々検索していたら、雪国は四駆が良くてFRはダメ、というのは昔話になりつつあるようですね。M5.Alpinaさんがおっしゃるとおり、重量バランスの良いFRと賢い電子制御こそ、雪道をきちんと走れると知って驚きました。体験談を伺て、その正しさを確信しました。これから私も積極的に宣伝しますw

「BMWの良さ=個々の車の作りではなく、メーカのモノづくりへの不変な情熱が伝わってくること」というM5.Alpinaさんの言葉と解説、とても参考になりました。私が書いたことは、その「根本的な不変」に関わることではありますが、それがFRと重量バランスだ、といったところで、ドイツの他メーカーと画然と差別化できたわけではありませんし、まだまだ全然根本には迫れません。

でもやはり、FRと重量バランスの次の差別化のポイントは、エンジンとそれを見事に演出するギアでしょうね。特にエンジンに関しては、BMWのアイデンティティでもありますから。

それにしても、M5.Alpinaさんはそのお名前通り、最新のF10M5にお乗りですが、さすがにドイツご在住時代を含んで318i、325i、530iとお乗りになってこられただけあって、さまざまなグレードのBMWについて、よくその長所をおわかりですね。

この記事を投稿する時の色々な心配の中に、ハイパワーのBMWに乗っている方々に誤解されないだろうか、という事がありました。投稿後に、その注を付け加えようと思ってPCを再起動したほどでしたが、結局やめました。なんだか言い訳のようになりますし、わかる人にはわかってもらえると信じました。だからM5.Alpinaさんのような方から、こんな暖かいコメントをいただけたことは、私にはとても嬉しかったです。どうもありがとうございました。これからもいろいろ教えてください。

2014年1月15日 14:24
こんにちは!

これは強力な広告です.
BMWジャパンは,M5の一台や二台,広告費としてスパグラさんに献上するべきですね.

それにしても,ここに書かれていることは,とても新鮮です.

一言でいうと,「BMWの本質はパワーウェイトレシオによる評価から零れ落ちる」ということでしょうか.重さとパワーの二律背反を越えた魅力があるわけですね.そして,一流のメーカーって,どこかそういうスペックでは推し量れない性格を持ち合わせた車を作るんですよね.

世の中で,「スポーツセダンのベンチマークは3シリーズ」などと言われていますが,「スポーツ」かつ「セダン」を両立するには,やはりその「零れ落ちる何か-軽快な重厚感」が必須なのであろうと思わされます.

BMWの良いところは,その必須の性格がどのグレードにも備わっていることですね.「クラス(階級)じゃないんだ,シリーズ(連続)なんだ」とメーカーが言うのは伊達じゃないのかもしれません.


コメントへの返答
2014年1月20日 1:18
mashowさん、こんばんは!コメントありがとうございます。ようやくここまで来ました(笑。レスが遅れてすみません。
意図ではないのですが、そう言われてみると、広告みたいですね(笑。おかげで、私の文章が下手な広告や提灯記事のように見える事が、頂いた一部のコメントからわかってきました。てことは、少なからぬ寡黙な読者の方々も、同じように感じているかもしれません。
だから確かに、BMW Japanには、こんな底辺で四苦八苦しているユーザに、M5とは言いませんけど、慰労のお言葉くらいは頂きたいような気がしますが、落ち着いて考えると、そんなことをされたら本物の提灯になっちゃいますし、そもそもBMW Japanはもっとお高いところしか見ていません、たぶんw
それはともかく、この記事の見方を「新鮮」と言ってくださるmashowさんのご理解には感謝します。私自身、逆説を狙っていましたから。
そうですね、確かにパワー・ウェイト・レシオの面から、そう説明することもできます。あえて補足するなら、その「スペックで推し量れない性格」の内実を、パワーという条件を外して、剛性、FR、重量バランスなど他の要因から解明する試みですが、頂いたコメントからは、ステアリング、足回り、ギア、そしてやっぱりエンジンなどの個々の、ないし総合的なフィーリングによる、という所もハッキリしてきました。
mashowさんのコメントからは、「スポーツ・セダン」という、これも一種二律背反的な言葉の中に、その要因の何かが潜んでいるらしいことが感じられます。セダンは重いですからねw その意味では、世界最速の優雅なビッグ・セダンであるM5というちょっと変わった車は、そんなBMWをハッキリと象徴する存在なのですね。
確かに、たとえばMercedesの「クラス」という階級的な呼称に対して、BMWは「シリーズ」ですね。でも私は最近、BMWもやっぱり「クラス」じゃん、なんてことも感じていたのですが、話がここまで構造的な問題になると、単にサイズの差にすぎないという事になってきて、さすがに差別化は少ない気がしますね。となると、次に気になってくるのは、絶対的なサイズが持つバランスの問題です。今のところ、3シリーズがベストではないか、という感触を持っています。
2014年1月18日 0:32
遅コメ失礼いたします。
いつもながら、興味深く拝読させて頂きました。
偶然ですが、初めてBMWを試乗したのは、E91‐320 ツーリングでした。
そして、試乗して最初に感じたのは、まさに「軽快な重厚感」そのものでした。
スペックは平凡ながら、走らせると軽快に走る。
それまでは、運動性、操安性において、軽量であれば有るほど良くて、楽しいと
思っていた既成概念が覆る程、衝撃を受けました。
その後、直ぐにE90のマニュアル在庫を確認して、今に至ります。
E90‐320は軽量でも無くて、アンダーパワーで、加速性能も目を見張るモノは有りませんが、
意のままに操る事、特に、リアの高い旋回性能をベースとした走りは、街乗りでも運転が楽しい
と感じています。
車は様々な部品の組み合わせ、摺合せの工業製品ですが、BMWは非常に高い次元でバランス
させているんだなと思います。
前後の重量配分や、スラントさせて搭載させたエンジン等から、重心高にも拘るんだろなと思います。


重量のメリットとしての、重厚な乗り心地と相反する軽快感が同時に味わえるBMW素晴らしさ
だと思います。
コメントにも多く書かれていますが、意のままに車が反応して、応えてくれる。
たとえ非力でも鍛えられたアスリート的な動きは、多くの方が、共感される由縁なんだろうと思います。
このシャーシに圧倒的な動力性能が組み込まれたら、、また異なる次元の愉しみが有るんでしょうね。



コメントへの返答
2014年1月20日 20:38
147-TSさん、こんばんは!コメントありがとうございます。レスが遅れてすみません。
147-TSさんから頂いたコメントを読んでいると、もうこれ以上、私にはお返しする言葉もなく、ただただ頷くばかりです。書かれていることのすべてに、本当に共感します。だから似たようなことになるかもしれませんが、私自身のE91-320iツーリングの当初の驚きを思い出してみます。
私の場合、「軽くて速いなぁ、さすがはBMWだ」とまず思いました。それまで私が乗っていた車は、重くて大きな国産SUVだったのです。でも、後からこの二台のスペックを比べて、不思議な気がしました。
SUVの方は、2トン弱、3.5LのV6を積んで245ps、35.0kgm、7.8kg/psでした(これはほぼ現行のX3-28iに近い数値です)。かたや320iツーリングの方は、1.5トンちょっと、150ps、20.4kgm、10.3kg/psでした。いかに軽くて低い車になったとはいえ、パワー・ウェイト・レシオでは、ずっとSUVの方が有利なはずです。でも、実感上は全然違って、むしろ逆。これはいまだに解けない謎です。
ブレーキングも独特に素晴らしかったです。SUVはピッチングがひどくて、アクセルを踏めばのけぞるし、ブレーキを踏めばお辞儀です。ところが、320iツーリングはピッチングがほとんど感じられないばかりか、ブレーキング時にはボディ全体が下に沈み込んでしっかり停まりました。こういう減速Gの楽しさは、BMWで初めて知りました。
ワゴンボディのネガティブな感じも私には感じられませんでした。後にはこの車をサーキット場に持ち込んで走らせていたくらいで(笑。
それからハンドルやタイヤの重さも感じました。ところがそれほど嫌とも思わなかったですね。逆にその重い感覚の中に、車の向きに応じて微妙に変わる力や、路面の細かな凹凸が微細に伝わる感覚があって、いかにも車を操縦して動かしているというリアルな実感がありました。大きめの轍には結構盛大にハンドルが取られたり、首都高の継ぎ目の大げさな感覚は、ちょっと嫌でしたけどね。今考えると、轍の存在に気づかないで走り切れる危険よりは良いのだろうと思います。
とにかくひとたびエンジンを入れて、どこをどんなふうに走ろうとも、上に書いたような感じがいつも付きまとっていて、それがなぜかとても楽しくて、元々車の運転は嫌いじゃなかったですが、そういうのとは次元の違う感覚、「駆け抜ける歓び」とはこういうものか、と思い知りました。
147-TSさんの320iはMTなんですよね~。私は確かM3で仕方なく(汗)MTの試乗をしたことがありますが、320iでは未体験です。AT任せと違った、自分の意志と車の反応のダイレクトなコミュニケーションは、さぞかし楽しいことと思います。
大パワーのBMWも、もちろん異次元の楽しみがあると思います。ベース・グレードで「駆け抜ける歓び」なんて理解できない、という意見も目にします。でも、大パワーの影の主役がわからないと、本当のBMWの味もわからないんじゃないかと思いますね。
2014年1月19日 6:39
おはようございます。
コメントしなければと思っておりましたが、
たくさんのコメントに対するご返答が落ち着いてからと思い、今になってしまいました。

軽快な重厚感
仰りたい痛いほどよく分かるのです。
が、表現が「相反する言葉で事実をオブラート(古)に包む自動車評論」
のように感じたのです。すみません。

自身のブログにも記しておりますが、
私の場合F11 523 Msportでしたので尚の事ですが
軽快さは大きいことでまったく削がれ、
重いことが重厚感につながらないほどの
足回りの「固さ」というか「低さ」
そこにあの低トルクですから(笑)
それと、硬くてうるさいコンチのランフラット、
幅広で薄いタイヤが轍に敏感に反応するので
せっかくの高級感も削がれていると感じておりました。
しかし、エンジン、駆動系だけは素晴らしい!
シャープで緻密な回転とドライブトレーンの剛性は
何にも代えがたいものです。
F10 528iノーマルに変えてどうなったか?
柔らかく、低音になりました(笑)
非ランフラットで安物のコンフォート系タイヤにして
断然、静かになり、轍にステアリングを取られることもなくなり、
俄然、高級感を手に入れましたが、危惧したグニュグニュ感は割り切れる程度です。
エンジン回転フィールと8ATのセッティングはかなり違います。
特に5000rpm以上は圧倒的に2.5Lが上ですし、ATの各段のつながりも523がスムーズです。
ただ、523が2速3速の変速を繰り返す様な場面は3速で切り抜けられるかな。
実際に2割増しのトルク感は感じますが、私はこれでも持て余し気味です。
3erにこの2.5Lエンジンというのが理想かもしれないですが、
5erのゆとり感が無くなるようにも思います。
軽快でも重厚でもないけど、爽快!!
あの大きく重い図体と非力なエンジンでアレだけの走りをするのですから!

また、長くなりますので、このへんで。
私のような初心者が誠に失礼いたしました。
コメントへの返答
2014年1月20日 21:53
鬼瓦権平さん、こんばんは!コメントありがとうございます。

鬼瓦さんのコメントを読んで、なるほど、そう感じる人もいるだろうなぁと思いました。そして鬼瓦さん以外にも、同じように思う人はたくさんいるだろうなぁと思いました。でも私は鬼瓦さんとは違うように感じ、考えているので、私たちはどうして違うのか、自分の経験を振り返り、また鬼瓦さんの乗り換えを憶測して、その違いの理由を考えてみたいと思います。

記事にも書いたとおり、私は320iツーリングからBMWに入門しました。この車は、320iのセダンよりさらに重いし、パワーも150psだったので、重くてトロいと評判でした。ただ私は、その前まで乗っていた国産SUVが、このカタログ値は本当?と思うほど重くて遅かったので、320iツーリングはとても軽快に感じられました。同時に、車を走らせた感じが、SUVとは違う意味でいかにも重厚だったので、総じて「軽快」かつ「重厚」に感じたのです。

鬼瓦さんの場合は、E320から320iセダンにお乗り換えだったんですね。だから私の場合とは逆に、320iは重い、遅い、固いと感じられたのでしょうね。320iには、様々な優れたところがあると私は思うのですが、鬼瓦さんのような乗り換え順序だと、人によっては、長所を感じるのはとても難しいかもしれないと思いました。

さてまた私のことですが、320iツーリングに慣れてくると、もっとタイトな車=大きなラゲッジ・ルームやリア・ドア、そして屋根まで取り払った、コンパクトなボディの車に乗り換えたくなりました。それで120iカブリオレを選んだのですが、エンジンのパワーも車重も320iツーリングとほとんど変わらなかったので、その「軽快な重厚感」もあまり変わりませんでした。

そしてその次の車が、今の愛車523iセダンです。120iカブリオレに比べると、ずいぶん大きく重くなったのですが、エンジンも50psほどパワー・アップしたので、パワー・ウェイト・レシオは少しだけ良くなりました。直6のエンジン・フィールも素晴らしいです。さらに5シリーズは、独特に優雅な乗り味があります。それでもおおむね「軽快な重厚感」という感覚は相変わらずで、それまでの二台とあまり変わりません。

さて鬼瓦さんのF11-523iの感想ですが、「大きい」「重い」「固さ」「低トルク」「高級感も削がれている」ということですね。確かに、客観的には大きいし重いし、528iよりはトルクも小さいです。それに、私の19インチ・ホイールを履いたM Sportの乗り心地も、これが5シリーズか?と思われるほど固いので、鬼瓦さんの感想に、私もそんなに反対するつもりはありません。ただ私は、上記のようなBMW歴・乗り換え歴の中で、523iにも変わらず「軽快な重厚感」を感じ続けてきているのは確かです。

ただ、鬼瓦さんは「低トルク」とおっしゃいますが、私は、それまで乗ってきた二台の直4の約20kgmというトルクに比べると、直6の約25kgmのトルクは、わずか25%程度の増加に過ぎませんが、画期的な違いを感じます。それにトルクじゃないですが、中高回転域のパワーの伸び方も違いますね。だから私は523iが「非力」とはあまり感じないんですよね。

こうやって鬼瓦さんの乗り換えと私のそれを大雑把に比べてみると、それまで乗ったり、感じたりしてきた車の違いが大きいように思います。それが、BMW特有の「重さ」と「固さ」への感じ方や好き嫌いの違いとして表れているのでしょうね。鬼瓦さんは「余裕の車」が、私は「頑張る車」が好き、という所でしょうか。

528iは何日か借り出して試乗したことはあるのですが、どんな感覚だったのか、いまちょっと思い出せないでいます。だから鬼瓦さんの528iの3速の実用性とか、ATのギクシャク感はとても興味深いです。こんど乗り比べしましょうね。
2014年1月19日 23:28
試乗することは今になっては中々できる機会も少なくなってきましたが馬力は今の最新の6気筒に比べて大したことはありませんがバノスも最新電子機器も関与していないナチュラルなエンジンと言う意味ではその時代のビッグシックスは最高と言われていたんです。
私より詳しい方々が千葉部屋には数名いらっしゃいますのでまたご一緒で着ましたら是非素朴な疑問をぶつけてください。
きっと熱い答えが返ってくること請け合いです。
そんなことを知ってまたBMWが好きになっていかれたら幸いだと思っています。
コメントへの返答
2014年1月20日 22:06
AKINDOH!さん、こんばんは!たびたびありがとうございます。
ビッグ・シックスのM30エンジンには、バルブトロニックはもちろん、ヴァノスもまだ採用されていなかったのですね。BMWのものとは名称こそ違え、各国の自動車メーカがこれらの機構をエンジンに採用することで、燃費とパワーを上げてきたわけですから、今となってはとてもクラシックなエンジンなのでしょうけれども、クラシックにはそれなりの良さがあるでしょうから、本当にチャンスがあれば味わってみたいと思いますね。実はうちのすぐ近所にいにしえのBMWをコレクションしているお店があるんですよね(笑。今度見に行ってみようかな。実はちょっとした因縁話があるんですよ。詳細はまたお会いした時に。
千葉部屋では大変お世話になっています。二度ほどですが、参加させていただいて、いつもとても楽しいです。またよろしくお願いします。
2014年1月20日 0:14
お久しぶりです。

重量は大事なテーマですね。重量税に影響しますから(笑)
今、ロールスロイスシルバーシャドウⅡに乗ってますが2、2トンあります。重量があるから路面からのショックを吸収が出来て味わい深い走りが出来るのかなぁと思います。あれが軽いボディだったらクラウンタクシーな感じかも知れません(笑)
スパグラ様には、ぜひ2世代前のBMWはなぜボロくなるのか?を教えていただきたいです。トロイし内装は崩壊するし輸出にはもっていかないからゴミになる・・・最後はボ~ボ~と排気音がうるさくバイエルンの風を感じられません。10年ほど商売で扱いますが日本車でもしっかりしてます。学歴の無い私でございます。どうぞよろしくお願いしたします。
コメントへの返答
2014年1月20日 22:18
げそ55さん、こんばんは!コメントありがとうございます。ご無沙汰しています。
おっと重量税から来ましたか(笑。それは気付きませんでした。
あの有名なロールス・ロイスですね。やっぱり重さは「味わい深い走り」を生むんですね。うーん、面白そうです。こんど実物見せてください。ってか後ろでいいのでぜひ乗せてくださいな。
実は「軽いボディ」と「重いボディ」の走りの違いが知りたくてちょっと調べ始めたのが、この記事のきっかけでした。で、重い方のメリット、デメリットは記事に書いたのですが、軽い方についてはまだなんですよね。特にそのデメリットが気になります。あとで調べてみようっと。
ところで「2世代前のBMWはなぜボロくなるのか?」って難問ですが、なんで今ここで私に(笑?そんなこと、プロのげそ55さんより詳しく私が知ってるわけないじゃないですか(爆)
あ、でも、↑のコメントをくださった方で、2世代前のBMWを極めてよくメンテされて、最高の車だと満足して乗ってらっしゃる方もいますね。結構お金かかったみたですけど。こういう事って、ドイツ本国だったら、もうちょっとやりやすいんでしょうね。
2014年1月21日 22:07
まだまだ続く、スパグラさんの“コメント返信無間地獄”…(失礼!)

>「重くて固くて非力な車をスポーティに仕立て上げるBMWの技術」
1ミリたりともはみ出ず、1ミリたりとも不足のない、完全なるジャストフィットな表現ですね!!敬服致します!!
個人的にはホットハッチ信者である故か、「非力ながらも」というポイントが重要です。プロダクトとしてはエンジンなんてどんどん排気量を上げていくことが出来る訳で、そうせずに仕立てるところに“矜持”があるのではないでしょうか。その対極たるアメ車には全く興味が湧きません(笑)

①かなり浅薄にはなりますが、重厚感について違う角度から思うことがあります。
<表面的な重厚感>
「重たいドアとそれを閉じた際の密閉感」「ハンドルやアクセル、サイドブレーキなど操作系の重たさ」「ボタン類のクリック感の手応え」「デザインが醸し視覚に訴える重厚感」などは、ドライバーが直截的に感知しやすいので、言ってしまえば「簡単に重厚感を表現しようとすればできてしまう部分」な訳です。
他方、「重たさが疲労を招き、嫌われる」可能性もありますが。

<内面的な重厚感>(車に対して「内面的」とは如何にも変人で申し訳ありません(笑))
ここが一朝一夕には真似できない、BMWなどドイツ車の真髄だと思います。
例えば「世界最高のブレーキ」と謳われるポルシェだと、ブレーキを踏み込んでいくと同時に“シャーシやボディのボルトがギュルギュルと締め上げられる”かのような感覚を憶えます。贅肉が削ぎ落された筋肉質な体躯のアスリートが、体幹を一切ぶらすことなく急停止する様です。BMWでもロールやピッチを最小限に留めて、路面からの離脱を頑なに抑制する様など。
他方、動力ボリュームがそれなりになければ、これまた単純な“鈍重感”にしかなりません。

~~~~~~
ドイツ車はどちらも手抜きされていませんね。彼らの合理的性分からすれば、前者は切り捨てられても良いようなものなのですが、そうではないことに気付き、ちょっとドイツ人への見方を見直すべきことに気付きました(笑)。最新のフランス車なんて、表面的重厚感だけ上げてきておりますが…(笑)


②重厚感だけでは“歓べ”ない
本来的には車は“モビリティ”である故、「軽快」であることが至上命題であるはずです。にもかかわらず、“重厚さ”に力点を置き、「ヒトが何に重厚感を感じるのか?」「重厚感と鈍重感の違いは何か?」を解釈して表現している訳で、ここでもまた「人の感性に配慮する」という“機械至上主義”ではない観点も持ち合わせているということです。
そして!!それらを両立した結果結実したのが「軽快な重厚感(©スパグラ)」なのでしょう!
今、“締めくくりにムーンサルトを決めて、ピタッとぶれずに着地できてガッツポーズ”している気分です!(謎・笑・バカ)


③日本人と相通ずる性分がある
またBMW社は、この単純には理解しにくいテイストを、あまり強く押し出すことなく“忍ばせており”、これを見つけるキーは、手前味噌ではありますが、4気筒モデルなどの軽量ラインナップに仕込まれている気がしてなりません。小憎らしくも奥ゆかしい民族です、ヤツラは(笑)


☆でも、ここまで書いておいてなんなんですが、BMWに僕が最も強く感じるのは、“精密さ”であります❤
コメントへの返答
2014年1月22日 21:28
SiSoさん、こんばんは!コメントありがとうございます。

「コメント返信無間地獄」だなんて、何と言い得て妙…じゃなくて、何と心優しい激励のお言葉、どうもありがとうございます。とりわけ鬼長い…じゃなくて、詳細なSiSoさんのコメント、感謝致します。マジでっ!

>>そうせずに仕立てるところに“矜持”がある
そうですね~でもE87-130i、F20-M135iみたいな車もありますし、それぞれ極めて魅力的な車です。だからハッチなら、E87やF20の116iのような車が「重くて固くて非力な車をスポーティに仕立て上げるBMWの技術」に当てはまりますね。セダンなら320iや523iとか。で、実際はこういうベース/グレードの車が一番売れますし、そういった車を、BMWが“矜持”をしっかり持って造り、盛んに売り出している、というところが素晴らしいと思うわけです。

さて、①~③の三点にわたっての考察、とても面白いです。一つ一つ考えたいと思います。

①重厚感について
言葉は面白いですね。「表面的」・「内面的」と言うと、まるで人の表情と心の関係のようです。あるいは、車の「重厚感」に対する、人間の相反する心理的反応のようです。ここには「車」と「人」との間の総体的関係が潜んでいるように感じられます(これは私がいつも考えを深めてみたいと思っているテーマです)。

「表面的」に対しては「裏面的」、「外面的」に対しては「内面的」、「表層的」に対しては「深層的」、あるいは「現象的」(ないし「末梢的」)に対する「本質的」などという言い方も可能だと思いますが、それぞれニュアンスが変ってしまいますね。何を説明したいかによって、どの言葉が適当かということは変りますね。

で、〈表面的な重厚感〉ですが、この言葉で私がイメージするのは、内装の剛性感です。この場合、シャシーの剛性感が、〈内面的な重厚感〉に当たります。具体的には、シャシーの柔弱さによってに生じる、走行中のきしみ音です。接合部が柔らかな内装材や装着方法によって解消できます。

さて、「重たいドアとそれを閉じた際の密閉感」ですが、BMWの場合はボディとドアの接合部が非常に頑丈にできていますね。ロックの受け側もネジで調整できるようになっていたと思います。この点には、私は「表面的」とも言えない、しっかりした造り込みを感じます。ただ、車両前部の軽量化が意図されたF10のフロント・ドアのクローズ音は、いやに軽いです。もちろん、ドア自体が軽いです。

「ハンドルやアクセル、サイドブレーキなど操作系の重たさ」については、私は「ハンドル」だけはちょっと分けて考えたいです。記事の最後の一文に、むしろ本質的なこととして書いたことです。

「ボタン類のクリック感の手応え」で私が思い出すことは、ウィンカー・レバーの(重さと言うより)固さですね。しかしこれはポルシェやアルピナの方が固いです。そして、その固さはシャシーの固さを象徴しているように感じられます。

「デザインが醸し視覚に訴える重厚感」は、BMWでは台形、つまり下方が広く大きく、上方が狭く小さいボディの形に実現されているような気がします。空力的には、逆にそれが有利に働いて、動きの軽快さを生み出すでしょうね。

以上のように考えると、SiSoさんが「表面的」として挙げられた特徴の中には、私には本質的な重厚感も多いのではないかと思われます。

〈内面的な重厚感〉の方ですが、SiSoさんが的確に説明されたイメージに賛同します。私の重たい320iツーリングくらいでも、路面に吸い付くような停まり方には驚いたものです。ちょっと話はそれますが、パワーのない車でも、ひとたび走り出して慣性力を蓄えてしまえば、停めるのに必要なエネルギーは、パワーに応じず一定ですから、シャシーの速さはパワーに関わらず必要だと思いますね。

②重厚感だけでは“歓べ”ない=「軽快な重厚感」についてですが、SiSoさんのおっしゃる「機械至上主義”ではない観点」=「人の感性」への「配慮」の実体が、記事にまとめた剛性、FR、前後重量比だと考えています。さらに付け加えるなら、足回りとエンジン・フィール。これらの総合された感触を、ドライバーが全身で感じることで、「歓び」につながると思います。そこには、SiSoさんが最後に書かれた“精密さ”を加えても良いですね。

③(ドイツ人には)日本人と相通ずる性分がある、ということについては、他のコメントをいただいた方も同じようにおっしゃってますね。私はドイツ人論というのはまだよくわからないのですが、何となくそんなイメージはありますね。どっちかと言えば、南欧的よりも北欧的、西欧的よりも東欧的ですね。でもBMWのバイエルン州ミュンヘンはドイツの中のラテンだそうですね。日本で言うと大阪?巨人に対する阪神とかw
2014年2月4日 20:09
23年前の上記の4条件を満たしている、ドイツ車に乗ってますが(笑)
今度、乗り比べて感想教えて下さい。
コメントへの返答
2014年2月5日 0:05
poruporu_japanさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
FRのポルシェ、良いですね!実際に動かしてみて、どんな感じなのか、とても興味があります。機会があれば、是非よろしくお願いします。

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「992型911カレラとケイマンGT4 http://cvw.jp/b/224462/43044418/
何シテル?   07/12 14:48
Porsche Cayman GT4に乗っています。他にBMW320dツーリング(G21)が妻の車です。 ハンドルネームの「スパグラ」は、初めてのBMW車...
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