オイルポンプからオイル漏れ
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
K90が家に来てナンバーを取ったのはいいものの、実はこの車両かなり多くの問題を抱えていた。
まず最も致命的な問題点がオイル漏れだった。実はコレダを含めたスズキのKシリーズは今までに数台所有したことがあるので、オイル漏れの箇所は大体見当がついていた。そして最重要修理箇所であることも分かっていました。フロントのチェーンカバーを外してオイルポンプ室を見ると当たりだった。
2
オイルポンプからの圧送側ホースバンジョー部が2か所割れています。
スズキのCCISはその構造上、オイルポンプからは2系統のオイルが圧送されており、1つはキャブレター室側クランクケース内へ、もう1つはジェネレータコイル裏のクランクシャフトの軸へ行っています。
一般的な分離給油方式だと、オイルポンプからのオイルラインは1つで大体キャブレターへ供給されている形が多いのです。よって修理せずとも混合ガソリンで乗ることができるのですが、スズキのCCISはそうはいきません。先ほどお話しした通り、2つのオイルラインのうち1つはクランクシャフトの軸受けの潤滑をするためのものです。
よくコレダシリーズで腰下から異音がする個体が居ますが、それらはこのシステムのオイル漏れ等の不具合が起因していると考えられます。
3
ジェネレータカバーを外し、フライホイールも外します。発電コイルが現れます。発電用コイルもバックプレートごと外します。
4
オイルラインが見えるようになります。案の定、エアを噛んでオイルは全く行ってません。この状態で前オーナーは何キロほど走ったのかわかりませんが、ゾッとします。
前述の通り、このオイルホースのバンジョー部からのオイル漏れはコレダシリーズ、Kシリーズ、2サイクルバーディーシリーズでよく見られる不具合です。オイル漏れをしている個体は今すぐにでも確認してほしい場所です。
5
エンジン反対側に回り、キャブレターを外します。するとオイルホースが見えてきます。ここもバンジョーボルトです。狭いので、間違ってもクランクケース内にワッシャーを落とさないようにしてください。
6
各バンジョーボルトを外して、あとは物を見ながら外していきます。キャブレター室はホースと一体のグロメットで機密が保たれています。
オイルホースを見て貰えば分かりますが、2本ともエアを噛んで全くと言っていいほどオイルは行ってません。焼き付かなかったのが奇跡です。
7
純正部品を取り寄せました。
ホースとバンジョー部のワッシャーです。ガスケットの役割を果たす機密部品ですから、必ず変えましょう。
8
ホースの交換が終わったらエア抜きを必ず実施してください。
エア抜きの要領を簡単に説明すると、
オイルタンクに2サイクルオイルを満タンにしてから、混合ガソリンを使用し、アイドリングの状態を維持させます。そして、オイルポンプのバルブを全開、全閉を繰り返します。
オイルホースが2サイクルオイルで満たされたら完了です。
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