俺には重い病気を患っている息子がいる女房とはとっくの昔に別れた毎日毎日俺は朝早くから仕事に出掛け会社帰りには息子の面会に通うもうどれくらいこんなん生活がつづいているのだろうもうすぐクリスマス色鮮やかなイルミネーション俺の気分とは裏腹に華やかだったすれ違う若いカップル両親に手をひかれながらあるく小さな子供『何がクリスマスだ....』心の中で呟いていたそんなある日だったコンビニで息子のためにお菓子を買って外に出た時だった『おい、おっさん、あんただよ!おっさん』俺の背後から若い男の声が聞こえたただ、その声の主は聞きなれない男の声だった俺はその声を無視して歩きはじめたすると突然、俺の目の前にその声の主が道を塞ぐように現れた『おい、おっさん何で無視するんだよ?』男は慣れなれしい態度で話しかけてきた『いったい何の用だ?しかもあんた誰なんだ?』すると男は俺の前でしゃがみこみんだ『そうだな、オレが誰かって知りたいかい?』男はニヤリとしながらも俺を見上げている『オレ?オレだよ、そうサンタクロースだよ!』俺は一瞬この男が何を言っているのかわからなくなっただいたいこの世の中で本当にサンタクロースなんているはずもない俺はキッパリと無視して男の前をすり抜けようとしただが、歩こうとしているのに歩けない足が一歩も踏み出せない俺は焦ったいったい何が起きているのかわからずにいた『無理だよ、無理に歩こうとすればあんたの足がポキッと折れちまうぜ』『おい、お前いったい何者なんだ!俺をどうしょうって言うんだ!』『あんたが、サンタクロースを信じないからさ』 男は鋭い視線をこちらに向けながら話していた『わ、わかった!信じるよ』そう言いながら俺は必死に男に向かって声をかけた『よし、ならいいや』男はスッと立ち上がった『ところであんた、毎日毎日息子の世話で本当は嫌気がさしているんだろ?』男は俺の本音を言い当て平然としていた『なんで、そんな事わかるんだ!もし仮にそうだとしてもお前みたいな奴にわかるもんか!』『はぁ~、やっぱりな!本音をつかれたって顔してるぜおっさん』暫くの沈黙のあと『じゃ、楽にしてやるよ』男はまたニヤリと笑っていた『楽にしてやる?いったいどう言うことなんだ!』そう言い終えると男はスッと姿を消した つづく