トランプ氏、米中協議「合意とても近い」 首脳会談での署名に意欲

　ドナルド・トランプ（Donald Trump）大統領は25日、中国との貿易協議は「進んだ段階」にあると述べ、中国の習近平（Xi Jinping）国家主席と合意文書に「署名する会談」を開くことになるとの見通しを示した。

　トランプ氏の発言を受けて、米中貿易戦争が激化する恐れは当面遠のいたとの見方から世界の株式市場は上昇した。

　トランプ氏は24日、4日間にわたる米中当局者間の話し合いで進展があったとして、3月1日とされていた協議期限を延長し、2000億ドル（約22兆2000億円）分の中国製品を対象とした制裁関税の引き上げを先送りしていた。

　トランプ氏は25日、ホワイトハウス（White House）で開いた州知事らとの会合で、協議は近く再開するとの見通しを示し、習氏と再び会談することになるとも語った。

　「私たちは（合意文書に）署名する首脳会談を開くだろう。これはもっと良いことだ。協議が完了できればいいと願っているが、私たちはとても（合意に）近づいている」（トランプ氏）

　トランプ氏は先に、フロリダ州に所有する高級リゾート施設「マーアーラゴ（Mar-a-Lago）」で3月中に習氏と会談するとの見通しを明らかにしている。