
能登半島地震のボランティアに参加させていただきましたので記録として投稿いたします。
※この投稿内容のすべては個人的な経験によるものなので、個々の現場ではその都度対応が必要であることをご了承ください。
【活動歴 7月7日現在】
・6月19日 農業ボランティア 輪島市門前
・7月5~6日 災害ボランティア 珠洲市
【投稿の目的】
・今後も継続して参加する為の備忘録
・これを見て参加しようと思った方への情報共有
【投稿の方針】
・被災者側ではなく、ボランティア(といってもド素人の私)の視点で記述する
・被災者、被災家屋、他のボランティア、運営スタッフの写真は基本的に掲載しない
隆起し海底が露出してしまった海。
珠洲市災害ボラ活動初日
のと里山空港:集合時間が7:30なので前日22時に地元を出発。
約360km。休憩仮眠をしながら8時間の旅。こうなると、もう私自身もジムニーの一部ではないかと錯覚してまうw

空港駐車場にて。石川県の公用車ランクルと対面するJB64。やはり、先代のJB23無塗装バンパーwよりは公用車感が薄まってますな。
空港からボランティアバスに乗り換え、1時間近く乗車し、珠洲市ボランティアセンターに到着。
約30名が乗車しておりましたが、波打つ路面に揺られながら何か難しそうな本を読んでる人、すでにヘルメットを被る人など、臨戦態勢のつわもの感が漂っており、私、この時点ですでに委縮してしまいました
ほどなく珠洲市VCに到着。30分ほどオリエンテーションがあります

最近はなんでもスマホでQRコードにより情報提供されます。
主に社協のSTAFFが説明してくださいますが、皆さん、福岡県や愛媛県など、遠方から来ておられました。
ただ、社協の方がステキすぎて、あまり話が入ってこなかった・・・同じ思いのお父さん方も多かったですw
少し実践的な話もします。(今回の活動で得たもので、一般的な知見と異なる場合あり)
・運び出すものは投げないように。これは被災者の心情に配慮するだけではなく、家財には釘やネジが多用され、衝撃でそれらが飛び散り思わぬ怪我の恐れある為。
・大きい家財を運び出す際、なるべく建具を外さない。変形した家屋のバランスを建具により保っている場合あり、建具を動かすと最悪、崩壊することがあるようです。
出せない家財はその場で分解し搬出する。
・時間を競うような活動はしない。そもそも依頼主(被災者)の方は、気持ちの整理ができていないことがあり、廃棄する物と残す物の区分ができていないことがある。急かすような言動や、必要以上に「まだやることはないか?」と聞かない方が良い。
・活動が終わったら速やかに撤収。依頼主様がお話をしてきたら、お喋りすることは良い。
現場が早めに終わったので、少し道草(ランプの宿)。
ご覧のとおりの曇天でしたが、直射日光もなく、雨も降らず、絶好の活動日和でした。
1つの現場に10~15名投入されます。
人の力って想像以上に凄く、だいたいは予定より早めに終わります。
なのでボランティアのオペレーションが被災者の方の心情を追い越してはいけません。
ゆっくりやれば良いのです。
地震による崩壊で軍艦ではなくなってしまった軍艦島。ただ、これでもなかなかの絶景かなと思います。
そして今回もいろんな方と繋がりました。
長野の水害ボラ同様、医療系とIT系の方が多かったですね。同じチームには・・・
・元プロバドミントン選手のロシア人女性(しかも有名な日本の国立大卒)
・日本1週旅行の道中で参加されている、バイリンガルなご夫婦(Youtuber)
・看護師で珠洲市に移住し、自治体と連携し事業を立ち上げようとしている方
・その他、誰もが知る一流企業で重役まで勤められた方で、セカンドライフで山小屋開設予定の方・・・等
臨戦態勢の強者の方たちも、実はフレンドリーで優しい方ばかりで、それでいてアクティブで勉強熱心な方が多かったです(私みたいに自分に甘いわがままボディはいないw)
ついでに今回も愛知からの参加者が多かったです。
あと、私と同じく長野の水害ボラ参加者もお見えでして、その方も長野の時も今回も愛知県民が多かったと仰ってみえました。
これは愛知県民として少し誇らしいですね。

あまり大々的には記載されていないけど、最近ではキャンプとセットになった活動も用意されており、善意一辺倒のボランティアから形が変わりつつあるのかなとも思います。
各々、初対面ですが、一つの目標に向かい各々ができることをする、
そしてその成果が分かりやすい形で目に見える、
達成感を皆で共有する・・・
活動が終わったらひとつのチームができている。
参加させていただいている私たちの方こそ貴重な体験をさせていただいています。
報道のされ方・・・能登は見捨てられてはいません
・復旧復興が遅いのは政治が無能でポンコツだからだ。能登を見捨てているからだ!
・もともと過疎高齢化が著しい地域なので税金を投入して復興する意味ある?
個人の意見としては問題ないと思うのですが、各メディアで大げさに取り上げるのはどうかと思うのです。
政治が有能であったとしても地理的要因や人材難で復旧には困難が予想されます。政治を批判しても解決にはならず、
また、被災者の方が「能登を離れる=能登を捨てる」でもないと思います。
ボランティアも社協のスタッフも警察・消防・自衛隊や自治体職員も全国から応援に来ています。だから見捨てられているとは思えないのです。

能登半島地震の復興宝くじを購入・・・結果は・・・「頑張った自分を褒めてやりたい」といったところです。
それにしても「収益金の一部は・・・」というのが気になるな。「経費以外のすべては・・・」であれば尚良し

今回もNEXCOさんが本業の儲けを犠牲にして対応していただいております。ありがとうございます。
今後の活動について
体力とお財布事情(これが貧弱)が許す限り月2回程度参加したいです。
農業ボランティアも別枠であるのでそちらも積極的に検討します。
参加した場合は無理のない範囲で投稿していきたいと思います。
I went to SUZU in order to do volunteer activities.
The damage from the NOTO-Earthquake was enormous.
I intend to support until smiles came back to their faces.