
本州の中で、米軍基地以外に一般の日本人立ち入り禁止の場所が出来てしまったことを痛感する。ゲートを守備しているのは大阪府警の応援部隊。この後、私は職務質問を受けることになる。警察官「あのー、ジャーナリストの方ですか?」→「いやー高校の教員です。」→警察官「じゃあ、免許証見させて」といった感じ。
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広野駅から東半分は津波で全壊。普段は原発マネーで潤っている財政であるが、人口は急減である。地震による建物の損傷、そして津波によって一階部分は根こそぎ被害が大きい。放射性物質の拡散も心配である。樹木は、塩害の様子が一目で分かる。津波を被った部分は変色しているからである。都市機能は著しく低下し、人口の流失が止まらまい。人間は不便なところに住み続けようと思わないからである。この未曾有の災害に対して、積極的な復興プランが未だに無いことが残念でならない。1611年の慶長の大地震の際、伊達政宗公が行った抜本改革に倣うべきである。
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復興支援の一環として、経済活動をしてきました。この商店街の人達、まさに「九死に一生を得た」番組に出演できる。壁に貼ってある写真も、命の危険が迫る中、良く撮ったものだ。本当に凄すぎる。ちなみに元巨人の中畑清氏のサインが大きく壁に書いてあった。ネットで調べたら、11月1日にこの小学校でトークショーをしたんだとか。中畑氏もそうだが、この福島県の浜通りは結構有名な選手が多い。箱根駅伝の新旧「山の神」2人もこの浜通りの出身である。
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強力な津波の破壊力によって、海沿いの市街地は完全に無くなっている。この場所に、他のアルバムで紹介している「久之浜第一小学校」の校庭に作られた仮設商店街の人々が住んでいたのである。元々どこかの家庭の駐車場、ちょうど2台分停められるところに駐車し、周辺を歩いてみる。毎朝ランニングする人が花を手向け、いつの間にか祭壇のようなものが防波堤上に作られている。木造の家の中で流されないもの、それはお風呂である。理由はタイル貼りになっていて、強度が周辺よりも強いからである。この地域の神社が、唯一奇跡的に流されずに佇んでいた。
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沖合に出ていて、津波の被害を受けなかった漁船が戻ってきたとはいっても、四倉漁港は再開できずにいる。理由は明らか。放射線量の問題で、福島県の漁業は壊滅的な状況にあるからだ。港にあった漁船は様々なモノとぶつかり合って、スクラップになるはずが、所有権者がまだ見つかっていないのか、そのままの状況になっている。同じように、岸壁にスクラップ状況になった自動車が一箇所に集められている。ナンバープレートが付いている事を考えると、個人所有のものなので、簡単には片付けられないのである。
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沿岸地域の学校は再開していないばかりか、大量の瓦礫が校庭一面に、校舎の高さほど積んである。この学校は、塩屋崎灯台の目の前にあるいわき市立の中学校で、当然ながら全校生徒が移住を余儀なくされている。この塩屋崎灯台は、故・美空ひばりさんの所縁のある場所なんだとか。灯台の麓には石碑があり、寂れた感じのお土産物屋さんの前に、誰が聞くともなく、美空さんの演歌が引切り無しに流れている。(追加)帰京してから聞いた話。この塩屋崎灯台の周辺は、福島県の中で最も高級住宅地として知られていたそうだ。確かに、海産物も本来なら美味しく、湘南海岸のように人でごった返す感じでない、上品な感じのビーチが目の前には広がっていたはずである。
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福島県で今、最もニーズの高い場所、それはショッピングセンターに併設された「屋内遊園場所」である。それはそうだろう。保護者としては、子どもに放射線量が高いところで遊ばせたくないし。それにしても100円とは安い。ちなみにこの写真に載っているのはいわゆるショッピングセンターではなく、福島県浜通り地域最大のお土産物屋さんの集合体「ららみゅう」という場所である。この場所は本来は小名浜港でとれた新鮮な海産物を売っている場所であるが、福島県の禁漁措置によって、海産物は茨城県や千葉県の銚子港から輸送している。海産物の商店主は、例年の売上の半分以下だと嘆いていた。この写真を見ている人々へ、ボランティア活動をする時間的なゆとりがない場合は、この地域に行ってみて、経済的な支援をすることも、復興支援活動の一つではないだろうか。
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2012/01/21 11:01:30