梅でも愛でようかと赤い車で出かけたら、おしっこ漏らして帰ってきた話

エエ天気や。梅でも愛でに月ヶ瀬でもいこかいな
バッテリーカットダイヤルをつないでと
カ、カ、カ、ブオーーーン
赤いのは3週間前にも乗ってるしな
おジャガとガレージ入れ替えて、一旦エンジン切って
念のためにジャンプスターターをトランクに乗せて
窓を拭いたり準備をして、さぁ出発や
カン、カン、カン、カン、カン、
ゲ～、さっきはかかったのに！！
前と一緒や。短時間に3回のスタートはできんって事か
今回はジャンプスターターを使ってみよう
カン、カン、（あかんか？）ク、ク、ブオーーーン
ジャンプスターター君、やるやないか
もう腹をくくった
エンジンスタートはジャンプスターターや
で、西名阪→名阪国道で月ヶ瀬へ
久しぶりの高速走行　でも、やっぱワクワク感がない
道は悪いし、ガタガタガタガタ　リヤカーやないねんから
梅林まではスムーズやったが、橋を渡ったらえらい渋滞
「大丈夫なん？」ナビシートの人がえらく心配してる
「バッテリー無くなれへんの？」
「それは大丈夫や。車のバッテリーなんて物は
　携帯と違ごてエンジンかけるためだけにあるようなもんや
　やばいのんはワシのおしっこやがな」
「えーーーー！！」
それから15分。全然進まへん
「もうＵターンして下に止めような」
梅は満開。超見ごろ。天候バッチシでここまで来たが進まへんし
「お、おう、そうやな」
Ｕターンできるところまで進んだのでＵターンして山を下る
橋まで戻ってきたので橋を渡って右折レーンに入ったところで
急に激しい尿意が、、、そして前の車が中々右折のタイミングをつかめず
「はよいかんかい、ボ●～」と心の声（も、も、漏れちゃう）
ようやく右折して100ｍもいかんところに、左折無料Ｐトイレアリの看板
通り過ぎてしまったので、すぐにＵターンして、看板の道に入る
これまた50ｍもいかんところにＰがあって車を入れる
が、空いてるところがあるよな、ないよな（ヤバイヨヤバイヨ～）
「とりあえずトイレいってくるわ」（ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ）
「えー、こんな真ん中に止めたら横の車出られへんで」
「トイレ行くだけやから」（ヤバババババババババ）
聞く耳持たずで、エンジンかけたままシートベルトを外す
（ヤバンバンバンバンバンババババババババーーーーーン）
しかし、男たるもの、平静を装い、ゆっくりとした足取りでトイレに向かう
（ヤババババババンバンバンバンババババンバババババーーーーーン）
一歩、そしてまた一歩、近づくトイレと強まる尿意
アガン。。。。ジョワ！ククククオーーーー
負けるなワシ、後10ｍ、男の背中　でも今ジョワって、ジョワって。。。
トイレについたワシは用を足す。が、思ったほどでえへん
落ち着いてチャックを上げる
あれれ、何か股間に染みみたいなんができてるえ。おかちいなぁ
左側15cm * 10cmくらい。おトイレで手を洗う時にお水がかかっちゃたのかなぁ
いや、まだや、あきらめるな。実際これくらいなら案外気づかんもんや
何食わぬ顔して戻ろう
車に戻ってドアを開ける
「あんた漏らしたん？」
「テヘッ！」
「なにがテヘや！」
「どうしよ？」
「どうするも何も、そんなんで外歩けるわけないやろ」
「・・・」
「はよ帰ろ」
「うーーん！」

こうしてまた美しい思い出が刻まれるのであった