YSSフォークアップグレードキット取り付け

純正フロントフォークだと段差を通過した時に時々底付きすることがあります。
リアサスをYSSに変更しているので、YSSでバランスをとってあげます。

まずフロントタイヤ、ブレーキキャリパー、フェンダー等を外します。

我が家には万力がなく、フロントフォークをしっかり固定することができないので、力を要する作業は三又に着いた状態で行います。


まず、純正フォークの上部キャップを外します。
キャップの凹みをプラスドライバーで押し込み、キャップ飛び出し防止のCリングを外します。
言葉では簡単に「外す」なのですが、専用工具なく、精密ドライバーだけでやろうとするとなかなか難しいです。

悪戦苦闘した結果、手が足りないと判断し、息子を呼び出しキャップを押さえてもらいました。その間に2本の精密ドライバーを駆使すると、リングを外すことができました。

息子のおかげで、ご覧の通り左右キャップを無事外し終えました。

食材のチャック付き空ビニール袋の中にトイレットペーパーを切っては突っ込み、簡易オイル廃棄袋を作りました。


フォークオイルを廃棄袋の中に出します。向かって左のフォークオイルはピンクでまだ綺麗でした。一方、右のフォークオイルは茶色でした。

右だけが劣化して変色したのか、最初から左右特性の違うオイルなのかは分かりません。

さてYSSホームページによると、油面はフォーク上端から60mmです。


世の中には大変賢い人がいますね。
そのお知恵を拝借し、油面60mm専用スポイトを作ります。

100均スポイトは60mmもなかったので、まずストローを継ぎ足し延長します。
次にストロー先端から60mmのところにボール紙のストッパーを付け専用スポイトの完成です。

フロントフォークに指定より少しだけ多めにオイルを入れ、エア抜きをした後にこのスポイトで余分なオイルを吸い取ることにより、キッチリ油面60mmにできます。

先人の教えに感謝です。

このキットのキャップはプリロード機能があるため、押し込みには工夫が必要です。

私は12mmのディープソケットを使いました。キャップの出っ張りとの干渉を避けつつ、キャップを押さえることができます。
これでキャップを押し込みCリングを所定の位置に嵌め込みます。

また息子を呼び出したらどうやら勉強中だったらしく、奥さんから「忙しい!」と瞬殺されてしまいました。😰

こうなれば一人でできる方法を色々試すしかありません。

最終的には、右手でソケットと通常のマイナスドライバーを同時に持ち、キャップを押した状態でCリングの片側をドライバーで押し込みじっと堪えます。
そして左手でラジペンを持ち、Cリングの浮いたもう片方をラジペン先端で押し込むことでパチンと嵌りました。


左右やるともう握力は残っていません。🥲

無事左右にCリングを装着し、フロントフォークは完成です。

後は取り外した部品群を戻していきます。

当分フロントホイールを外す作業はしたくありません。ホイールをフォークに取り付ける作業は地味にとても大変です。嫌いになりました。😣


取り付けた感想は期待通りバッチリです。底付きが解消されました。前後バランスも取れて、安定感が増した気がします。


自己責任にはなりますが、このキットは部品構成とサイズ感からJA44型カブ110にも流用できるんじゃないかと思いました。

試してみたい方、陰ながら応援します。