朝の通勤電車にて　スマ僧心の叫び

いつもの最後列左側扉の前を確保して、２～３駅も過ぎた駅で、皆が乗った後に、

ホームから中を覗いて、「席は空いてないの？」と、幾度も繰り返す

初老のご婦人がおった。

（何だ？この朝のラッシュ時に席が空いてないから乗らないのか？）

ふと、電車の中を見ると、年老いたご主人が乗っていた。

（あ！駅まで見送りに来て、ご主人の体を気遣って

大きな声で席を空けさせようとしていたのか！）

（愛だな～愛！微笑ましい光景だ。）と、思いながら、

電車の扉は閉まり始めた。

「気をつけて」手を振るご婦人が、ホームゲートに

はさまりそうになり、よろけていた。

（あなたが気をつけて～！）