オーダー待ちはオリンピック級！　世界に誇る日本代表「ランクル」で約400キロ走ってみた

こんにちは、スタッフGです。昨夏に勢いでオーダーした「マツダ×ミズノのドライビングシューズ」はまだ届いていませんが、いまオーダーしても納期まで4年～5年もかかってしまうというランクルこと新型ランドクルーザーのことを想うと、心穏やかにのんびりと待っていられます。





今回はそんなランクルの貴重な広報車を借り出して、都内から長野は女神湖まで、往復400キロ超えのロングドライブへ連れ出しました。





道中、信号待ちやガソリンスタンド、高速のSAまで、あちこちで感じる熱い視線。そして、話しかけられることも多々。あらためて注目度の高さを実感するとともに、わたしの中の警戒センサーも上昇していきます（汗）。





そう、ランクルといえば、「盗難被害が多いクルマ」としても有名ですが、4年待ちの新型ともなれば、完全にロックオンされているような気がしてきます（滝汗）





新型ではスタートスイッチに指紋認証システムが標準装備されていますが、広報車ではさらにホイールロックに加えて、ハンドルロックとタイヤロックまで完備。最初こそ少し手間取ったものの、慣れてくると流れるように作業ができるので、次第に負担ではなくなってきました。むしろ、ロックしないことには、おちおちとクルマから離れられません。。








時にはエアギターしてみたり、



黄昏ながら、さりげなく首を鍛えてみたりといった利用方法も……（ちーん）。



さてさて、砂漠やジャングルといった過酷な環境からも「必ず生きて帰ってくる」ランクルは、圧倒的な信頼性と耐久性を誇るオンリーワンな存在。300系と呼ばれる新型でも伝統のラダーフレーム構造を継承しつつ、TNGAの思想に基づいて軽量化と高剛性化が進められています。


歴代ランクルの映像、たしかに圧巻です！



オンロードでの乗り味は、端的にいって快適そのもの。大柄なボディだけに狭い道はなるべく避けつつですが、、しっとりとしたハンドリングや乗り心地の良さは、フレーム構造のクルマとしては異例といっていいほど。カーブでもステアリング操作に対して遅れることなく、切った分だけ鼻先がスッと行きたい方向に向いてくれるし、左右のロールも巧みに抑えられているので、コーナーを気持ちよく駆けぬけていけます。


中央が抉れているボンネットが視界確保に貢献していますー



また、晴天続きで雪道はわずかしか無かったものの、コントロール性の良さや踏み始めからしっかりと効くブレーキのおかげで、2.5トンという車重からくる「止まるのか」という不安を感じることはありませんでした。もちろん、適切なスピードをキープしたうえでのお話です。


装着タイヤは「ダンロップ ウインターマックス SJ8」でしたー



今回は3.5LのV6ツインターボを搭載した「ZX」のガソリン車だったのですが、アクセルのつきもよく、加速にストレスを感じる場面は皆無。スタッドレスタイヤを履いているにもかかわらず、高速道路では静粛性の高さを十分に感じさせてくれました。





カラダがすっぽりと収まるシートは、座る時間が長いほどにカラダとシートがくっついていくかのように馴染んでいきます。





充実の運転支援システムでは、全車速追従式レーダークルーズコントロールによる加減速が人間の感覚に近く、もどかしさを感じたり、ヒヤリとするようなことはありませんでした。

ただし、レーントレーシングアシストのステアリング操舵支援は、ややギクシャク感が気になるのと、想定以上にグィッグィッとコーナーの内側を攻めてしまうような場面もありました。このあたりは、油圧式パワーステアリングに電動アクチュエーターを組み合わせた影響があるのかもしれません。





ちなみに約400キロ走行後の平均燃費は、メーター表示で約7キロ。オーナーになるような方は気にしないかもしれませんが、ハイオク178円なりで1万円をゆうに超えるレシートは、なかなかインパクトがあります。





逞しくも上質な見た目や走り、卓越したテクノロジーなど、あらゆる点で「いいクルマ感」をたっぷりと味わえるランクル。それでいて、エントリーグレードのガソリン「GX（5人乗り）」は510万円という驚きの価格で、さらには2年乗ったとしても新車以上に高く売れそうとなると、前代未聞ともいえる人気沸騰も致し方なしですかね。広報車を無事に返却できたことに胸をなでおろしつつ、オーダーされた方に少しでも早く納車されることを改めて祈った試乗でした。


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