2009年01月31日
グレイシー柔術の創始者、エリオ・グレイシー氏が95歳で死去
グレイシー柔術の創始者であるエリオ・グレイシー氏が29日(木)、ブラジル・リオデジャネイロで亡くなった。95歳だった。グレイシー柔術を扱う雑誌の公式サイト『GRACIEMAG.com』などが伝えている。
エリオ氏は、日本人柔道家・前田光世がグレイシー一族に教えた柔術の技術を基に、現在のグレイシー柔術を築き上げた創始者。総合格闘技(バーリ・トゥード)のパイオニアでもあり、日本人では柔道家・木村政彦、加藤幸夫と対戦。43歳の時、自らの弟子だったヴァウデマー・サンターナと戦い、3時間以上の激闘の末敗れ、現役を引退した。
“400戦無敗”で知られる三男のヒクソン・グレイシー、六男のホイス・グレイシーの父親としても有名で、ブラジリアン柔術十段で柔術の象徴的存在として敬われていた。また、08年2月からはヒクソンを会長とする全日本柔術連盟(JJFJ)の相談役も務めていた。
1月29日(木)ブラジル・リオデジャネイロで亡くなったグレイシー柔術の創始者エリオ・グレイシー氏(享年95歳)の訃報を受け、谷川貞治FEG代表、笹原圭一DREAMイベントプロデューサー(以下EP)、桜庭和志がそれぞれFEGを通じて追悼コメントを発表した。
谷川FEG代表取締役のコメント
「エリオさんと初めてお会いしたのは、1993年。当時、格闘技雑誌の編集長だった私は、ファンとツアーを組んでアメリカへ行きエリオさんのセミナーを開いて、真っ先にグレイシー柔術の手ほどきを受けたりしていました。
2002年、国立競技場で行われたDynamite!では、我々から最大の功労者として表彰させてもらいましたが、とにかく今日の総合格闘技の礎を築いたのはエリオさんだったと思います。
最後にお会いしたのは、2年前のDynamite!USAでのホイスvs桜庭戦の時のこと。その時も気さくに声をかけられ、チョークをかけて写真をとってもらいました。人間的にも素晴らしく、生涯現役で、多くの格闘技遺伝子を残したエリオさんに対し、心よりお悔やみ申し上げます。
本当に男としてカッコイイ人生だったと思います」
㈱FEG代表取締役 谷川 貞治
笹原EPのコメント
「格闘技界に多大な功績を残したエリオ・グレイシー氏永眠の報に接し、ここに謹んで哀悼の意を表します。
故エリオ・グレイシー氏はグレイシー柔術を創設し、ホイス・グレイシー選手やヒクソン・グレイシー選手といった有能な選手を育て上げたばかりでなく、現在の総合格闘技と呼ばれるジャンルの礎を築き上げました。その意味で言えば、グレイシー柔術の父であり、日本総合格闘技界の父でもあったと言えるでしょう。
総合格闘技に携わる一人として、氏の意志を継ぎ、格闘技の素晴らしさをより多くの人々に伝えることを改めて心に誓うばかりです。故人のご冥福を心からご祈念申し上げます」
DREAMイベントプロデューサー 笹原圭一
桜庭選手のコメント
「突然の訃報に驚いています。
今の総合格闘技があるのもエリオさんの功績が大きいと思います。
グレイシーの皆様にはエリオさんの遺志を継いで欲しいと思います。
会場で会ったときも優しく接してくれたのが印象に残っています。
ありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします」
桜庭和志
ブログ一覧 |
格闘技 | ニュース
Posted at
2009/02/02 21:02:55
タグ
今、あなたにおすすめ