前回はZC33Sのヘッドライトの殻割りを行い、ポジションランプの現状を確認した。
今回は純正の外観を損なわずにポジションランプのデイライト化とシーケンシャルウインカー化を検討する。
検討事項
・ポジションランプ/デイライト兼用化
・ポジションランプ/シーケンシャルウインカー兼用化
・既存ウインカー位置のハイビーム化
まずは既存の基板と置き換えるための板を製作する。
既存の基板の形を透明PET板にトレースし、超音波カッターにて切断した。
1個の素子でデイライト、ポジションランプ、ウインカーの全ての機能を実現する必要があるため、
今回は白、アンバーそれぞれ3WのLEDが1チップになっているものを使用する。
LEDとPET板は強力接着剤で接着している。
次に、制御回路の設計を行う。
シーケンシャルウインカー用回路は過去にリアのシーケンシャルウインカー化に用いたものとほぼ同等の仕様なので説明は省略する。
変更点は前回8連→今回10連のシーケンシャルとなったのみである。
デイライトはDCDCコンバータにて電圧を作り、ON/OFFはPICマイコンにより制御する。
ポジションランプはデイライトをPWM制御により減光することによって対応する。
PWMの点滅を極力気にならないようにするため、PWMキャリは周波数は4kHz(周期0.25ms)とした。
デイライトは消灯して走行することも視野に入れている。しかし、スイッチ類は追加したくないので、
ポジションランプを短時間で5回パッシングすることによりデイライトのON/OFF切り替えを行えるようにした。
デイライトON/OFFの状態は、エンジンOFF時も保持する必要があるので、PICマイコン内のEEPROMを使用て記録することとした。

今回は、プログラムの変更を想定し、マイコンのみ取外し可能なDIPピッチのICソケットを使用した。
動作確認を済ませ、ポジションランプユニットに組み込む。
このとき、今後のメンテナンス性を考慮し、各基板はヘッドライトASSY下の蓋からアクセスが可能な位置に配置する。
既存のウインカーの位置が空いたので汎用S25ソケット用超高輝度LEDを配置し、ハイビームを強化することとした。
以下、全てを実装した状態のデモムービーを用意した。
動作は良好、点灯&消灯条件も調べた限りでは車検に通るはずである。
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Posted at
2019/03/03 15:10:59