約2000円で華麗にグローブボックスをカバー
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
グローブボックスのカバーは、社外品メーカーさんから専用品がありますが、いずれも少々値が張ります。私的にはいつも陰に隠れた場所なので、大枚をはたいてまで付けたいとは思っていなかったのですが、ナカシンさんのカバーの写真を見ていて、もっとさりげないものが安くできるのではと思い立ち、チャレンジしてみることにしました。
※ 写真はビフォーアフターですが、ハンドルカバーは以前レビューしたパーツになります。
2
色々使ってきた合皮シートはほぼ使い果たしていたので、今回、少し厚め(0.8mm厚)で、グローブボックスにはほぼジャストサイズ(60cmx25cm)のノリ付シートを999円で購入。ハセプロさんのダブルスティッチシートも在庫切れだったので、同時購入して送料無料にしました。(両方合わせて、2767円ですが、ダブルスティッチシートは今回半分も使っていません。)
極細に巻いてパッケージングされていた合皮シートは、空のスプレー缶に巻いて癖を取って置きます。
そして、今回の目玉は、100均で見つけた1mm厚の梱包用シート。お皿とかをダンボール詰めにする時に使うクッション材です。こちらを合皮シートの下に仕込んで、さりげなくフカフカ感を増そうという目論見です。フカフカ素材は貼り付け面をスムーズにしてくれるかもしれませんし、また、もし取り外すことがあった場合を考えると、合皮シートの接着面をパーツ全面にベタベタ貼り付けてしまうことに違和感もありました。
3
ただ、グローブボックスの貼り付け面(正面)の大きさは、縦約22cm、横約47cmで、今回の合皮シートの大きさとほぼピッタリ。更にクッション材を挟みこむという荒技を入れることになると、始めたら後戻りできない一発勝負になります。
そこで、端切れを使ってまずはテストしてみます。
課題のひとつは、クッション材が30cmx30cmなので、2枚を繋げて使わなければならないことです。合皮シートを貼った時にその繋ぎ目が透けて見えてしまってはカッコ悪すぎます。また、クッション材を貼るのに使う両面テープ(コメリで見つけた多用途強力テープ、幅10mm、厚さ0.23mm、10mで328円)の段差も気になりますし、更にクッション材が途切れる場所の合皮シートとのトランジションがどうなるかも見てみたい…。
ということで、2枚のクッション材(実際には1枚の両端)をピッタリ並べてマスキングテープで仮留めして、両面テープで貼り合わせてから、小さく切って、その辺にあったプラ容器に貼り、上から合皮シートで覆ってみました。(ついでに、ダブルスティッチシートも付けてみました。)合皮シートが厚めだということもあって、いずれの懸念点も全く問題なく、思い通りの仕上がりになりそうなので、先に進みます。
※ 写真の黄色い部分の下に2枚のクッション材の境目があります。
4
一発勝負なので、一応、事前にプランを書き出してみました。(実際には一部変更点、クッション材の余白やテープ設置個所など、もあります。)
5
グローブボックスを車から取り出して、台所洗剤を薄めたスプレーで良く拭いてから水拭き、更にアルコールを使って脱脂しました。そして、後で取り外す必要があるので、施工済みのハンドルパーツの枠部分だけこじって一度外してしまい、再度軽く上から乗せておきました。
そして、クッション材の作業です。2枚のクッション材を隙間のないように並べて揃えてマスキングテープでしっかり仮留めしてから、正面周りから10mm程距離を取ってマーキング後、裁縫用の大きなハサミでカットします。ただ、最初は失敗しました。クッション材は20枚入りなので、再度最初からやり直して、マーキーでマーキングの際、全体を描くだけでなく、5cm位おきに点を付けて、カットの際は点を繋ぐように行うとうまく行きました。
両面テープは、上下左右とハンドル周り、クッション材の境目ともう一本縦に貼り付けて、最上部を貼ったら、徐々に上から下に剥離シートを剥がしながら貼り付けました。
貼り終わったら、丁寧にマスキングテープを剥がして、下地ができあがりました。
6
次は、いよいよ一発勝負の合皮シートの貼り付けです。この時、ハンドルカバーの枠部分は外しておきます。
貼る前に角度を確認したのですが、グローブボックスの正面は結構いびつな形状になっていて、上は曲線だし、直角な角もほぼありません。向かって右側の辺が割と直線だったので、こちらのエッジに合わせて貼り付けることにしました。(写真(上)の様に右側の直線に合わせても、左側まで行くと上下で合皮シートの余りが異なります。)
写真には撮れませんでしたが、合皮シートの裏紙も右側から剥がして、まずは、右側の直線に合わせて貼り付けてから、こちらも徐々に裏紙を剥がしながら、全面に貼り付けることができました。
ただ、全部貼ってから後で気付いたのですが、ハンドルカバーの左側でクッション材を巻き込んでしまったようで、ちょっと見栄えが悪くなってしまいました。(やらかしました…が、後の祭りです。)
そして、カッターを使って、ハンドルカバーの溝に沿ってハンドル用の穴を空けます。カットした合皮シートを慎重に取り除いたら、外してあったハンドルカバーの枠を実際に取り付けてみて、干渉したりチラ見えしそうな場所は、適当にカットしました。
最後に、カッターとハサミを使って、上の辺は前面ギリギリで、左と下は、側面/裏面のパーツとの境目ギリギリでカットします。今回の合皮シートは厚みがあるので、カッターの刃を長めに出して、ノコギリの様にギコギコカットするのが一番効率が良かったです。
7
仕上げにはダブルスティッチシートを使いますが、今回は上と右のエッジのみに付けて行きます。ちょうど角に貼り付けるので、事前にダブルスティッチシートを真ん中から折るようにして、「癖」を付けておきました。
もう一度アルコールで脱脂してから、上部左端から、右側の一番下まで合皮シートのエッジを中心に置いて貼り付けますが、難所は、この角だけでした。全部貼り付けてから、手前の飛び出た部分にカッターの刃を入れて、赤いステッチ糸を切らないようにカットして、片側だけハサミで切り落として、もう片方を上から被せておきました。
8
今回のデザインの狙い目がここです。運転席からもチラ見えする上部と右側には、スティッチシートを入れましたが、ほとんど見えない下と左側はそれを入れずに合皮シートがそのまま残されています。そして、既に付けていたハンドルカバーも合皮シートの境目を上手く隠してくれます。
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実際にグローブボックスを車に戻してみると、「やらかした」ハンドルカバー周りもあまり気になりません。思い描いた通りの「さりげないフカフカ感」は、大成功だったと思います。また、黒い革と赤ステッチは、車内の随所に使われているので、高級感だけでなく統一感も出たのではないかと満足しています。
10
今回、実際の支払いは3000円ちょっとでしたが、残りが使えるパーツもあるので、「約2000円」と謳わせていただきました。
その内訳がこちら:
・合皮シート(0.8mm厚、60cmx25cm):999円
・ハセプロ・ダブルスティッチシート(赤ステッチ、幅10mm):1768円
=>2mの価格なので、約半分(実際には80cm程)を使ったので900円とします。
・100均クッションシート:110円(20枚入りですが、こちらはそのままです)
・PRO SELF両面テープ(10mm幅、0.23mm厚):10m 328円の一部利用で40円とします。
ということで、約2050円で、(やらかしポイントも含めて)このクオリティなら充分満足の出来ではないでしょうか?!
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