
さあ決勝です。
スタートドライバーはソタ。2番手にハマダ、アンカーは私takatoh。
予選でのタイムは
takatoh ⇒ ソタ ⇒ ハマダ の順位だった為
(速い方が、たくさん走れるチーム内のルールです)
1番手:ソタ ・・・60分
2番手:ハマダ ・・・55分
3番手:takatoh ・・・65分(交替時に給油)
としました。
ソタは私でも記憶に無いくらいスターターは久しぶりの為、
総合12位NNクラス3位の決勝グリッドの好ポジションに
柄にもなく緊張しています。
takatoh『後ろの#313マシンはニシジマくんじゃけぇ、要注意な』
ソタ『前も後ろもすごいマシンに囲まれてますね』
こんな不安をあおる様な会話が続きます。
ただ最後には先輩らしく
『でも、お前も8秒台だしたんだから、大丈夫!いいレースが出来るよ』
と送り出しました。
その時に・・・、
『ウチが3時間掛けてワックスかけたんじゃけぇね!ブツけたらしばくよ!』
とエリカ会長からのお熱いエールを頂きました。
ソタの表情を見てニヤニヤしていると
『アンタもじゃけぇね!』
と言わんばかりの視線を貰い、身も心も引き締まります・・・(汗)
そしてスタート

ソタがNNクラスのトップマシンと一歩も引かずバトルしている姿に、思わず涙が溢れて来ました。
単なるクルマ好きだった高校生から、竜王峠に連れて行き、走り屋チームを作ったり、MINEで走ったりといつも私の下っ端『俺だったらもう少し○○だけどなぁという色眼鏡』で見ていましたが、今回の走りはアッパレです。
手放しで褒めてやりたいと思います。
60分間タレずに頑張りました。
なぜかソタだけ写真があるので、ご褒美に・・・1枚。
そしてハマダに交替です。
クラス2位でのピットアウトです。

上位陣のピットインでほどなくNNクラス1位になりました。
バトルは楽しいですが、接触とあれば一気に順位が下がる為、ハマダもいつに無く慎重ドライブです。
日頃無い、緊張感がチームにも走ります。
ハマダに交替してまもなく上位2台がピットインして、
チーム正直屋結成後初めての『暫定1位』をゲットしました。
1位のサインボードを出す度に、緊張感が増していたのだと思います。
後半はほとんど#222マシンの追っかけ状態ですね。
追っかけの結末は誰もがビックリ!?
そしていよいよ私takatohの出番です。
ソタもハマダも実力通りいや実力以上を発揮してくれました。
NNクラス1位、総合でも4位、NNクラス2位の#355マシンにも16秒以上の差をつけてでの凱旋です。
【1位で帰ってくるね】
いそいそと準備の最中にエリカさんにカッコ付けて言ってみたものの、やはりどこか声が上ずっていたんでしょう
エリカ『不安やわ。ナンかやらかしそうで・・・』
takatoh『なんでぇ?エリカさん~!他のすべての面ではダメダメだけど運転に限って言えば、絶対に負けないから』
エリカ『はいはい』
takatoh『知ってるでしょ?僕がNNクラスで抜かれたことないってこと!』
と言う会話があったかどうかはさて置いて、いつに無い緊張感に包まれてのドライブです。
給油で時間がとられた為、2位での再スタート。
ただ、思ったよりもタイヤがグリップせず、予選から出ていた3速抜けの症状もチラホラと・・・。
上位陣もピットインすると考えると、1位の座はミスさえしなければ現実的なモノとして考えられました。
確かに乗る前は【守る】か【攻める】のか心の葛藤がありましたが、ハンドルを握ったら【何人たりとも俺の前を・・・】の赤木グンマ状態です。
この時間は非常に濃密でした。
後半から背後にピッタリと#365INDY★おかしも号さんが付いて来ています。
この時のマシン・タイヤの状態では、1分9秒3ペースがやっと。
昨年の最終戦では1回給油でのブッチギリ優勝を知っているので、
今回も無給油作戦と見て燃費運転だとばかり思っていましたが
バックミラーの視界から無くなりません。離れない・・・(汗)
追われる立場がどれほどキツいかを再認識しました。
【バトル上等!勝負!】
と、私も渾身の集中力を絞ってタイムアップを試みました。
このファイルの5分30秒あたりからのラップがそれです(1'09"047)。
しかしそれでも#365マシンは迫って来ていました(1'08"917)。
【抜かれても1位は変わらないし】
と言う弱気な気持ちが浮かんで来ますが、せっかくのお膳立てに遠慮は要りません。
『いくぞ!』
と自分自身に”喝”を入れて全力ドライブです。
(私としては全力ドライブは呼吸を忘れてしまう為、非常に疲れます)
その直後残念なことに、ガス欠症状が発生・・・(汗)
シフトアップを早めにせざるを得なくなりましたが、#365マシンも同時にペースダウン。
他のマシンもあり、ペースが乱れたのだと思いますが、
恐らく#300マシン同様にガス欠症状によるものだと思います。
そしてチェッカー・・・。
ゴールラインをくぐった時に、ピットロードで出迎えてくれたメンバーの顔がスローモーションで見えました。
凱旋時のワンショット。
嬉しいよりも照れくささの方が大きいようなそんな感じです。
takatoh『ね!エリカさん!!僕もヤル時ゃヤルでしょ!』
エリカ『うんうん、そうだねえ』
と言ったやり取りがあったかどうかもさておいて、ソタは1位の喜びよりもレースのベストラップで
ソタ・・・1'09"087
takatoh・・・1'09"047
と100分の4秒負けた悔しさの方が大きかったようです(笑)
ハマダも普段はやらないタイヤのチェックなんかをしていますね(笑)
2人の私への心情がよく表われている1枚だと思います(汗)
実は走っていていた時は『これはソタのタイムは抜けんかなぁ』と思っていました。
それだけマシン・タイヤの状態も良くは無かったのですが、ソタが速かったんですね。
ハマダも1'09"183と予選よりも速いタイムをレース中にマーク。
『どうや、俺の走りは?!まだまだお前らには負けはせんで(ヤバかったけど・・)』
と声にはしませんが、そこはレースを続ける限り譲れないところですね。
3人のベストタイムの差は0.141秒と、これからもチーム内での意地の張り合いバトルは続きそうです。
私もソタもハマダも頑張って3時間走りましたが、この1位はみんなで頑張った成果です。
会長としてますます貫禄が出てきたエリカさん、娘のリナちゃん。
岡山から来たハラダ、マスコットのハルト(ソタの息子)
いつもお世話になっている正直屋の社長、応援してくれた皆さん!
お疲れ様でした&ありがとうございました。