今さらかよ。と、つっこみが入るかもしれませんが、やっと観に行けました。福山雅治、柴咲コウ堤真一見るまでは、もっと小難しいミステリーだと思っていたんですが、いやなかなか。最初から容疑者がわかっている事件というサスペンスはよくありますがね。この作品は特に容疑者をかばう者が、自らの数学者としての頭脳を最大限発揮し、事件の真実をもう一つ作りあげ、警察の捜査を自分の手のひらの上で転がすように巧みに操作することですね。容疑者が特定されているのに、アリバイが崩せない。本来ならば迷宮入りとなる事件。しかし福山演じる“ガリレオ”湯川学が“論理的”に説いていく。この容疑者のために“献身的”にあらゆる指示を与え、守ろうとする天才数学者“石神”を演じるのは京極夏彦の百鬼夜行シリーズで京極堂こと中禅寺を演じた堤真一。最後に湯川が明かす事件の真相は驚きの結末でした。観る前はイマイチかなと思ってましたが、観てよかったです。おもしろかった。